荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

必殺商売人の巻。

2013年07月29日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを
ガキの頃から【必殺シリーズ】が大好きでした。

晴らせぬ恨みを代わって晴らす、闇の殺し屋の物語にドキドキ・ワクワクしたものです。

現在も、ジャニタレ3人衆にて必殺学芸会をやっておりますが、あれは別物と考えた方が精神衛生上良いでしょう。

現在、必殺学芸会の監督をつとめているのが石原興。

その石原興が、1978年に初めてメガホンを取った作品が、必殺シリーズ第12弾【江戸プロフェッショナル・必殺商売人】の第18話【殺られた主水は夢ん中】。





『【必殺】=【仕事人】だろ』という、モノを知らない方からすりゃ『なんだ、そりゃ?』と言うでしょうな。



この作品は言わば【必殺仕置人Ⅲ】。

【必殺まっしぐら!】や【必殺剣劇人】が仕事人を名乗っていたのと同様、商売人も初期は仕置人を名乗っていました。

又【必殺商売人】は、一方でプレ【必殺仕事人】でもあります。

この商売人の後【翔べ!必殺うらごろし】という『なんだ、そりゃ?』って作品を経た後、【必殺仕事人】がスタートしておりますから。



さて、この【必殺商売人】ですが、まさにプロフェッショナル。

中村主水はもちろんの事、表の稼業は踊りの師匠であるおせいは、必殺シリーズ第5弾【必殺必中仕事屋稼業】のおせいと同一人物。

主水シリーズに先駆けて【仕事】を名乗った殺し屋です。

死ぬ程キレイなおせい=草笛光子を観てみようず!

そして、おせいの元亭主だった新次を梅宮辰夫が演じております。

現在より太っている辰っつぁんですが、寡黙で男っぷりが良いので、芸者衆にモテるんですねぇ。裏山~。

おせいと新次のおとなの恋模様が物語最後あたりに挿入されるのが定番。

『新さん、寄ってくかい?』

『いや、やめとく』

なんてね。



主水も嫁のりつが懐妊して、てんやわんや。

そんな中での主水の大殺陣がまたカッコ良い。

主水独特の大股開きで、敵をぶった斬る殺陣は鳥肌モノです。

同じ【必殺】でも現在のジャニタレ学芸会とは、銀座レカンとファミレス程の相違があります。

しっかりしろい石原興!

しっかりしろいABC!、とテレ朝!


『仕置人ってのはね、負けるいくさはしないもんだ』最高です!


『根来さん、あんたは少し深入りしすぎた様だな。知りすぎた者は消される。殺し屋の掟を教えてやろう』石橋蓮司!


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