荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

必殺仕事人の巻、むたび。

2015年04月10日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを



先日、いつも通り【相棒シリーズ】の再放送を観ておりました。

過去の記事。
相棒の巻。
相棒の巻、ふたたび。
相棒の巻、みたび。
相棒の巻、よたび。

作品は【相棒saeson13】第6話「ママ友」。

で、いつも通り【5時に夢中!】を観るべくTOKYO MXにチャンネルを変えたのです。

そしたら驚きました。

【必殺仕事人V】がやってるんですから。

僕くらいの必殺ファンともなりますと、ほんの一瞬観ただけで必殺の何のシリーズか分かっちゃいます。

ちょうどラストの殺しのシーンで、花屋の政のパートでした。

テレビ番組表を確認したところ、第1話「主水、脅迫される」すなわち、この日からのスタートだという事であります。

いや、失敗失敗。知っていれば物語冒頭より観たんですけどね。

それにしても、なぜ【必殺仕事人V】からのスタートなのか?理解に苦しみます。

この【必殺仕事人V】、それまでの秀・勇次というイケメンコンビに代って竜・政コンビが初登場したシリーズ。

人気も上々で【第二次必殺ブームを作った作品】という評価をよく目にします。

しかしながら、当時そんなモンはありませんでしたがね。


よく【必殺仕事人】中盤から作風がマイルドになったと言います。

確かにプロデューサー・山内久司氏による作風のバラエティ路線化は功を奏しました。

過去の記事。
山内久司の巻。

ただ、僕の感覚では【必殺仕事人III】まではギリギリ、物語のクオリティがキープ出来ていたと思っています。

山内氏の“必殺バラエティ路線化計画”が暴走し始めたのが【必殺仕事人IV】。

完全にバラエティ路線をはき違えてしまったのが【必殺仕切人】、そしてそれに続く【必殺仕事人V】だとも思っています。

イケメン集めて、ドタバタやって、凝った映像で華麗な殺しのシーンを魅せる…。

当時、こうしたバラエティ路線にいつまでもしがみつく山内氏に“老い”を感じたものでした。

次作【必殺仕事人V・激闘編】では珍しくハード路線に方向修正したものの、視聴率がパっとしないってんでバラエティ路線に戻してしまいます。

僕が思うに、ここが踏ん張りどころだったのでは、と。

原点回帰でもあり、新たなるシリーズを創造し続けるべきだった…。

名作の誉れ高い【新・必殺仕置人】も【必殺仕事人】も同様だったはずです。

ところが、さらに次作【必殺仕事人V・旋風編】ではバラエティ路線を突き進めてしまうのです。

面白いというより、ふざけた物語作りは完全に視聴者に拒否られ、ついに【必殺シリーズ】自体の終焉を迎える事になってしまうのでした。


今年もやるそうですね。【必殺仕事人2015】。

今度のゲスト仕事人はエンケンか…。

こういうヒトをレギュラー仕事人にすべきでしょう。

お願いだから松岡は降板して下さい。

お願いします!

過去の記事。
必殺仕事人の巻。
必殺仕事人の巻、ふたたび。
必殺仕事人の巻、みたび。
必殺仕事人の巻、よたび。
必殺仕事人の巻、いつたび。
必殺仕置人の巻。
必殺商売人の巻。


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