身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

緑、緑と言うけれど・・・(1)

2006年09月06日 13時13分50秒 | 6-2.思ったこと・考えたこと
 独り言だと思って聞いてください。ちょっと私が疑問に思ったことです。
 でも、自然や環境のことを考える参考になれば幸いです。

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 自然の象徴としてよく「緑」ということばが使われるけど、なんかおかしいと思う。
 緑だったら何でも自然なのだろうか?良好な環境なのだろうか?・・・そうじゃないだろうと思うのだ。
 なぜなら緑にだって、自然の緑と自然じゃない緑があるではないか。
 昔から町に残ってる小さな雑木林の緑と、花屋(園芸店)で買ってきたガーデニングの緑と比べれば、雑木林の緑が自然の緑だということがわかるはずだ。
 花屋で売られている緑は、国内のどこかの地方で育てられたり、外国から輸入されてきたもので、昔から地域に生き続けている草木たちとは違うからだ。

 「緑」という言葉は簡単で扱いやすい。特に「緑とは~~である。」というような定義などがあるわけではない。そのため、人はそれぞれに色々なイメージを思い描く。しかし、そんな「緑」をこのまま緑の保全とか自然環境の保全に適用するのはとても危険だ。
 なぜなら、そのために「緑の保全」の名の下に、元々あった自然の緑が壊されて、自然ではない緑に置き換えられてしまうことがあるからだ。

 もし、本当に「緑」を保全しようというのならば、「緑」がなくなることによってどんな問題が生じるのか、また、どんな「緑」を守るべきなのか。・・・そういうことをきちんと手順を踏んで、検討しなければならないはずだ。
 今、そういった手順を抜かした「緑」の保全があちこちで行われている様子が見てとれる。・・・私はそのことを心配している。
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