身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

オタマジャクシからカエルへ

2007年05月15日 08時05分18秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室

 前回記事で「ヤゴ救出」のために野外プールの下見したと書きましたが、その時に子ガエルが何匹も見られました。
 ほとんどがカエルになっていましたが、中には、まだオタマジャクシのものもいました。これはヒキガエルのオタマジャクシです。

 私が子供の頃は、家にも、近所にもヒキガエルが見られました。菊名池にも、たくさんのヒキガエルが産卵しにきていました。
 しかし時代の流れとともに、
   ●地面が舗装化
   ●家と家との庭がコンクリートブロックなどによって分断
   ●池(菊名池など)の生態系のかく乱
といったことが進んできました。
 そのためヒキガエルの住めない環境が広がり、今ではあまり見られなくなってしまいまったのです。

 しかし篠原園地にはまだ、ヒキガエルが住み着いています。
 4月から5月は元来、オタマジャクシがカエルになって池から旅立っていくという、この季節にしか見られない光景が見られる季節なのです。
 オタマジャクシがカエルになるんて、小学校の教科書にも載っていることでしょう。
 ですが実際に、身近なところで毎年のように、このような光景が見られる場所は、市街地ではほとんどなくなっているのではないでしょうか?

 これからも、こうした光景が毎年見られるよう、菊名エコクラブの活動を続けていきたいと思います。

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野外プールのヤゴ

2007年05月14日 18時55分11秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
 6月の第4土曜日には、恒例の「野外プールのヤゴ救出」を行なう予定です。
 今年のヤゴの発生具合を見てみました。
 写真のとおり、今年もヤゴがたくさんいます。

 ギンヤンマの記事でもお話したとおり、ビオトープ池のヤゴがギンヤンマなのに対し、野外プールのヤゴは赤トンボの仲間のヤゴです。
 同じ水辺でも環境が異なるので、生息するトンボの種類も違ってくるのです。

 9月からはいよいよ、私たちの手によって小川のビオトープづくりが始まる予定です。きれいな水の流れがあるので、そのような環境を好むオニヤンマが飛来し、住み着いてくれることを期待しいます。
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アオダイショウの幼蛇

2007年05月12日 20時53分55秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
 11日の臨時の観察会では、アオダイショウの幼蛇を見ることもできました。

 実はアオダイショウとは、はっきり判断がつきませんでした。アオダイショウに特徴的な緑青色をしていなかったからです。幼蛇は色がよく出ていないので、見分けるのが少し難しいです。
 ただ、その色、形、動き方から、横浜市にも生息するハブ、ヤマカガシといった毒蛇ではないことはわかりました。
 
 中にはヘビを気味悪がったりして、毒蛇でもないのに殺してしまう人もいます。
 しかしヘビだって、自然の大切な仲間です。
 特に篠原園地のような地域の自然が残っている公園に生息しているならば、殺すのは絶対に良くないことです。

 写真は、ヘビの平気な女学生たちが、このアオダイショウの幼蛇を手にしているところです。
 「カワイイから持って帰りたい。」という話も出ました。
 しかし、エサの確保など飼育が難しいことを説明すると、最終的に「サヨナラしよう。」となり、私たちはヘビと出逢えたことに感謝しつつ逃がしてやりました。

 自然の生きものはペットショップで売られている生きものたちと違い、エサの確保や生息環境の再現など、飼育の難しいものがたくさんいます。
 野生の生きものには天敵もいて、このヘビも危険なしに大きく育つとは限りません。
 しかし、このようにして逃がしてやることが、自然や自然の生きものたちに対する優しさでもあるのです。
 ・・・でも、大きく育ってくれるといいですね。


注意>横浜市には毒蛇もいますので、よく知っている人が一緒にいないならば、むやみに手を出さないようにしましょう。

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女子学生の自然観察

2007年05月12日 12時06分35秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
 5月11日(金)、仕事がたまたま休みだったため翌日の活動準備をしに篠原園地に行きました。

 そこで、女子学生の一行に出会いました。
 彼女たちは保育の専門学生で、幼児を対象に公園でどのようなプログラムを組むかという課題に取り組むために、篠原園地を訪れていたのです。

 引率の先生と話をした結果、彼女たちのために、臨時に自然観察会を開くことにしました。
 彼女たちは興味津々に私の説明を聞いてくれ、自然に目を向け、私も含め充実した時間を過ごしました。

 このように自然環境に親しみを持ち、大切にしtくれる人を増やしていきたいものです。
 今後も協力し合っていきたいと考えています。
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側溝に渡り板が取り付けられました

2007年05月12日 11時42分13秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
 ビオトープ広場の入り口にはU字型の側溝があります。
 今までビオトープ広場に入るには、この側溝をまたいでいました。

 この側溝に、管理事務所の職員の方が、渡り板を取り付けてくれました。

 渡り板が取り付けられましたので、その両脇の側溝部分には、水生植物を植えつけていきたいと思います。
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ギンヤンマの羽化

2007年05月12日 11時28分37秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
 昨日はたまたま仕事が休み。
 翌日の準備、つまり今日の活動の準備をするために篠原園地に行きました。

 ビオトープ池のギンヤンマは、6日の時点では7匹のヤゴの抜け殻を確認しましたが、11の今日では11匹分のヤゴの抜け殻を確認しました。
 そして、羽化中のトンボもいました。
 合わせて12匹確認できたことになります。

 5月26日の活動は作業日となっています。
 池のヤゴも、もう全てトンボになったことでしょうから、池の掃除も行ないたいと思います。

 
 
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嬉しいニュース 2/2 ~小川のビオトープ復元計画に許可!~

2007年05月10日 10時47分52秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
 
 嬉しいニュース1/2からの続きです。


 篠原園地には湧き水があります。
 ですが、その水はU字側溝に流されているだけで、水辺の生きものが住めるような環境にはなっていません。
 そこで側溝の脇の陸地にバイパスをつくり、そこに小川と池のビオトープを作ることを提案し、篠原園地の事務所の方と話し合っていました。

 昨日、大変嬉しいニュースが電話で飛び込んで来ました。
 その提案について、公園管理事務所の本部から許可が取れたというのです。
 他の場所での活動を含めると、色々つらい思いも経験しましたが、
 今まで活動してきて、本当に良かったと思う出来事です。


 今年の秋には、また一つビオトープ広場が増えることになるでしょう。
 小さな小川のビオトープです。
 そこには、流れのある水辺に生息するトンボがやってきて生息してくれることでしょう。
 できればホタルも横浜市内から移入して、定着させたいと考えています。
 篠原園地は元々は谷戸の自然ですから、今残されている環境の中で谷戸の環境を復元することには大きな意義があるのです。
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嬉しいニュース 1/2 ~これまでの経緯~

2007年05月10日 10時34分46秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室


 私たちの身の回りからは、どんどん自然が失われていっています。
 温暖化対策、ゴミ対策、緑化活動・・・と、環境対策は確かに講じられているかもしれません。
 しかし私たちの身の回りから昔ながらの自然、つまり昔からそこに住み着いている野草や昆虫や小動物、そしてその生息環境が次々と失われていっているというのに、何もと言っていいほど対策が取られていないのです。

 そこで、篠原園地を拠点に菊名エコクラブの活動をはじめました。
 私は、篠原園地管理事務所の方と協議を重ねながら、地域の自然を次世代へと残していくための活動を進めてきました。
 最初は年に1度、野外プールでの「ヤゴ救出」を行なうだけでしたが、徐々に活動の内容と頻度を増やしてきました。
 現在では月に1度の自然教室と作業日とを定例活動としています。


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2007年5月・・・ギンヤンマ羽化

2007年05月10日 06時59分01秒 | 4.生きもの・風景掲示板
篠原園地にあるビオトープ池は、2005年11月に篠原園地管理事務所の後援により、「菊名エコクラブ」主催で、一般参加者を募って作られました。
それから1年半経った2007年5月、この小さな池から7匹のギンヤンマが旅立ちました。
5月8日の日曜日、池に植えられた水生植物の葉に、抜け殻がついているのを確認したのです。

篠原園地には子供用の野外プールがあり、そこにもヤゴが住み着いています。
このプールでは「ヤゴ救出」を恒例行事として行なっていますが、
こちらでギンヤンマのヤゴや抜け殻が見つかることは、大変まれなのです。
ビオトープ池と野外プールとでは、同じ水辺であっても、
それだけ環境が異なるということなのでしょう。

このビオトープ池は、あまり自然と親しんだことなのない人たちから見たら、
ただの汚らしい水溜りというだけかもしれません。
しかし小さな水溜りが一つあるだけで、
色々な生きものたちの拠り所となるのです。
元々は昔から私たちの身の回りにいて、子供たちも親しんでいた小さな生きものたち。
私たち人間によって、どんどん自然が壊されていっている中、
こうした生きものたちにとっては、大切な場所となります。

そりゃぁ、園芸店で売られているお花だけで作られて、
ダンゴムシなどが寄り付かないようにした花壇(ガーデニング)と比べたら、
確かに薄汚く見えるでしょう。
ですが、だからと言って「こんなもの失くしてしまえ」というのは、
良くないことだと思います。

この出来事は、ビオトープ池にはヤゴのエサとなる他の生きものも住み着いていて、
また水質も悪くない状態だったということを意味しています。
ビオトープ池をつくった当初は心配な面もありましたが、大成功です。
こんな小さなビオトープ池から、こんな大きなヤゴ(ギンヤンマの幼虫)が7匹も旅立っていったということが、私にはとても嬉しいことに感じます。
これからも、このようにして自然を回復させたり大事にしながら、自然や自然を守ることの大切さを伝えていきたいと思います。
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参加者募集 : 2007年5月の自然教室

2007年05月09日 09時35分55秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
篠原園地で町なか自然教室

<春の自然観察 第2弾!>
5月12日(土)午後2時半から(雨天中止)

先月に引き続き、春の自然観察第2弾です!
春もまっさかり!
身近な自然の篠原園地で、
春の草花や昆虫たちとふれあってみませんか?!


●日 時 : 5月12日(土)午後2時半から(雨天中止)

●持ち物 : 筆記用具、動きやすく汚れてもよい服装

●集 合 : 当日午後2時20分に篠原園地(白楽駅から徒歩5分)
       ビオトープ広場前に集合

●参加費 : 一人(一組)200円

●定 員 : 20名程度

お申し込みは kec-tm@mail.goo.ne.jp (松田)まで。
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