身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

菊名エコクラブ 活動の3本の柱

2008年03月23日 21時23分44秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
 菊名エコクラブは、少人数で町なかの決して大きくはない公園で活動していますす。また楽しく活動することを心がけているので、趣味か何かの集まりだと勘違いされているかもしれません。

 しかし少人数でも、楽しく活動していても、身近な自然について理解を深める場を人々に提供し、また、活用しながら身近な自然を守っていくボランティア活動なのです。

 ただの楽しみや趣味と同じくされたくありませんので、どこが違うのかじっくり考えてみた結果、身近な自然を守っていくのに必要だと考えられる「分かち合い」「環境学習」「活用保護」の3つの要素を満たしていることに改めて気づきました。

 身近な自然を守っていくには、分かち合い・環境学習・活用保護の3つの要素が不可欠です。
菊名エコクラブは身近な自然を守っていくのに必要な、これらの3つの要素をきちんと踏まえながら活動しています。

●分かち合い
自然は個人や一部の人たちのものではありません。
菊名エコクラブでは身近な自然を再発見したら、みんなに分かち合っていきます。

●環境学習
ふだんから自然と親しむことのない私たちは、実は自然のことをあまりわかっていません。
菊名エコクラブでは、初心になって自然のことを学んでいきます。
(高校レベルの生物学などの内容を元に、自然環境や生態系、生きものの生態について、活動の中でわかりやすく説明します。実際に自然とふれあいながら、みんなで楽しく学んでいきます。)

●活用保護
自然を守ること・共存することとは、自然の与えてくれる恩恵に気づいて、活用し続けていくことです。
菊名エコクラブは、身近な自然をこれから先も楽しく活用していけるよう守っていきます。

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篠原池で今年もバンの子育ての予兆

2008年03月23日 20時54分20秒 | 2-5.篠原池
篠原池では、今年もバンが子育てをすることが確定しています。
今日の観察で、バンの交尾が確認できたからです。

篠原池は多くの生きものが生息でき、訪れる人も色々な楽しみ方ができるようにと計画された池で、コンクリートブロックを壊して島や浅瀬を作り、湿生植物が植えられるという整備が行われた池です。

約10年前に行われたこの再整備が成功し、もともといた魚が繁殖しやすくなり、昆虫や水鳥たちも戻ってきて生息するようになったのです。

菊名池の良好な自然が失われ、今後も当面はその自然を回復させる計画もない今、篠原池のこの町なかの貴重な自然は、なんとか守っていきたいと考えています。

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菊名池の水生生物、絶滅か!?

2008年03月23日 20時41分13秒 | 2-4.菊名池
今、菊名池で再整備工事が行われています。
突然のことで驚きましたが、水生生物調査に立ち入らせてもらいました。

調査は3月15日と22日に1時間から2時間、1~2人がかりで水生生物の捕獲に努めました。
結果はブルーギルの幼魚ばかりで、数年前まではたくさんいたモツゴ(クチボソ)やスジエビは1匹も捕獲できませんでした。


菊名池は25年前から5~6年前までが過去最も自然環境の良好な状態で、その指標として、バンという水鳥が毎年子育てをしていました。
それは、その背景として水生植物のガマが水質浄化の役割を担っていたのとともに、モツゴやスジエビなどの小魚や小エビの隠れ家となり、良好な生態系が成立していたからです。

10年くらい前に誰かが投げ入れたハスが増え広がってガマの茂みを駆逐し、これらの機能が失われるのとともに、ブルーギルやブラックバスが在来の水生生物である小魚や小エビを食いつくしてしまったのでしょう。

ところが再整備は、菊名池の自然が良好だった状態に回復させるのが目的ではないそうです。
町なかで良好な自然環境が残された貴重な池の自然だっただけに、たいへん残念です。
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