身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

2021年、真夏の夜の自然探検について その4

2021年07月30日 00時20分36秒 | 8月の活動:真夏の夜の自然探検

綱島公園で行なう「真夏の夜の自然探検 2021」は、いよいよ今度の土曜日です。ここで参加を予定または検討をされている方々にお話ししておきたいことがあります。参加に当たっての心がまええす。

私がリーダーシップをとって行なわせていただく夜の自然観察会では、特に「共有」ということを大切にしています。それには二つあります。一つは観察する生きものたちとの共有、もう一つは私たち観察する者どうしでの共有です。

一つ目の共有:生きものたちとの共有。自然観察は、生きものたちの生息している森などに入り、森という生きものたちの生息環境の中で、彼らがどのように暮らしているか何をしているのかを観察することが大切です。そのような姿勢で森の中に入ったとき、私たちは彼らと一緒の環境の中にいて、また同じ時間を過ごしているのです。このように彼らの棲む環境、何かをしている時間を彼ら生きものたちと共有するということを大切にしましょう。

二つ目の共有:私たち観察者側の共有。子供から大人までの参加があり、何人もの目があります。背の高い大人は上の方に、背の低い子供たちは下の方に目が向きやすいのではないかと思います。また植物に目が行く人もいれば、昆虫に目が行く人もいるかもしれまえん。このように色々な目があるので、何かを見つけたら声をかけていただいて、みんなみも見てもらって、自分の見つけたものを共有するようにしましょう。また、会の最後にはみんなで集まって、自然探検(観察会)全体をとおしてで感じたことを発言しあって、みんなで共有し合いましょう。

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2021年、真夏の夜の自然探検について その3

2021年07月20日 21時53分57秒 | 8月の活動:真夏の夜の自然探検

先週末に梅雨明けし、セミも本格的に鳴き出しました。もう今年の「真夏の夜の自然探検」を行なう日を決めないといけませんので、来週の土曜日に行なうことにしました。

・・・・・・・2021年 真夏の夜の自然探検 ・・・・・・・

日   時:2021年7月31日(土)夜7時半から

集 合 場 所:綱島公園プールの入り口広場

持 ち 物:①電球色の懐中電灯(白色のものは生きものの活動に影響する心配があるので、極力避けてください。)、②コロナ対策(マスク着用)、③スキンカードなど虫よけ対策(蚊取り線香は禁止。周囲の昆虫たちが死んでしまいます。)、④熱中症対策(飲料水)、⑤できれば長袖長ズボン・帽子・歩きやすく滑りにくい靴

注 意 点:今回の活動では生きものを持ち帰るのは禁止です。網や虫かごはお持ちにならないでください。

そ の 他:何かわからないことがございましたら、メールでお問い合わせください。(kec_tm@yahoo.co.jp)

 

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たらいの池のビオトープ

2021年07月17日 16時14分44秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

ビオトープとは生きものの場所。自然の生きものたちのための場所のことです。自然共生型を唱っているマンションでも、小川や池などに塩素が入れられていたりするなど、本当には自然共生型とは言えないようなものか多いです。このように生きもののいない見せかけだけの小川や池もあるため、そういうものと区別するためにもビオトープという言葉が用いられます。

プールのヤゴ救出に参加されたことのある方ならおわかりかと思いますが、このような人工的な水辺でも、水辺の生きものたちがやってきたり棲み着いたりするものなのです。

たらいのビオトープは、たらいに水を張って、水生植物を植え込むことで、トンボが産卵しに来てヤゴが住み着いてくれることを想定して作るビオトープです。

用意するものは、たらいと、水生植物を植えるプランターと赤玉土です。水生植物は、ビオトープてすのでお店屋さんで販売されているものでなく、お住まいの地域の自然由来のものがふさわしいです。ただし入手困難ですので、私の方でお分けしたいと思います。

たらいのビオトープ、この夏にお作りになりたい方はご相談ください。

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2021年、今年も梅雨が明け真夏に突入しました。

2021年07月17日 06時06分30秒 | 8月の活動:真夏の夜の自然探検

夏になると私は色々なことを思い出します。それはやはり子供のころの夏休みの様々な思い出があるからです。同時に何かやらなくては。何かを成し遂げなければとも思います。これも夏休みの課題などからきていると思います。

家族旅行で毎年箱根に行き大文字焼を見た思い出、祖父母の家に泊まりに行き、祖父母や叔母たちに連れられて奥多摩や高尾山に行った思い出、高校生のころになると祖父母の家を本拠地に一人でし離れた川など生きもの探しなどに出かけたり、高尾山や奥多摩方面に出かけたりしました。そして生物部の合宿、キャンプ場でのアルバイト・・・。

何年も積み重なった夏休みの思い出を、たった一度の夏で再体験できないかもしれませんが、すっかり中年という年齢になり、あのころの夏がとても輝いていて尊いものと感じられ、再体験したいと思うのです。青春とは年齢などとは関係なく、こうした輝く時間を持とうとするかどうかに関わってくると思っています。私の頭の中では青春(青い春)というより、真夏の青空とギラギラした太陽、そして水辺と緑の風景が頭に浮かんできますが。その中で自分はこの時節をどう過ごすかです。

今年も綱島公園で行おうと考えている「夜の自然探検」は、そうした夏休みの思い出の再体験も織り込んで考えていますので、どうぞその趣旨や運営にご理解とご協力いただきたいと思います。

それでは、私はこれからラジオ体操に出かけてきます。

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自然環境との共存、問われる私たち個人個人の姿勢

2021年07月16日 12時38分11秒 | 自然環境との共存について

「地球に優しい」という言葉はよく聞かれますが、地球に優しくなくたって地球という星は壊れたりしません。壊されているのは地球の上に乗っかっている、生きものたちの生息・生育する自然環境であり、同時にその中で多くの生きものたちが生息地もろとも殺されているのです。

「地球に優しい」と言われるものを買わないよりは、そうでないものを買うよりはもちろん良いでしょう。けれども、それで自然環境や生きものたちが直接守られたり、そうした自然破壊が食い止められるわけではありません。

私たち一人一人に自然環境と共存する姿勢がなければ、私たちはこのまま自然をどんどん壊していくばかりです。自然がなくなってしまえば、私たち人間自身も困るのでないでしょうか。人間だって地球の生命の一つですし、ほかの生きものたちとともに生物圏に生存しているのですから。呼吸したり食物を食べたりすることで維持される人間の生命現象もまた、ほかの生きものたちと同様に、自然環境と連動しています。地球から自然環境がなくなったら私たち人間も未来もないかもしれません。だから、環境問題が騒がれているのではないですか。

問われるのは私たち一人一人の姿勢。自然環境と共存する姿勢を持とうとするかどうかです。自然環境を大切にするために私たち個人個人にできることは、まずそこから始まります。そして私は、そういう機会をみなさんに提供したくて活動しています。自然環境や様々な自然の生きものたちとふれて親しみを持っていただき、その良さを知ってほしいのです。

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地球に優しくしなくたって地球は壊れはしません

2021年07月15日 22時35分39秒 | 自然環境との共存について

「地球に優しく」という言葉がよく聞かれます。でも、たいていの場合、そこには生きものや野生生物、自然環境のことは出てきません。

はっきり言います。地球に優しくしなくたって、地球という星は壊れたりしません。私たち人間がダメージを与えていて危機的状況にあるのは、人間以外の地球上の生命やその生息環境、それらの集合体である自然環境です。

地球の上に乗っかっている生きものたちの生息生育している範囲の環境を「生物圏」といいます。「地球に優しく」という言葉は「生物圏に優しく」と言い換えた方が良いと思うくらいです。少なくとも私は「地球に優しく」などという言葉は使いません。

「地球に優しく」という言葉は「従来のものより環境に負荷を与えない製品ですよ。」という意味で用いられますが、そういった製品をたくさん買って使用したからといって野生生物やその生息地、自然環境が守られるわけではないのです。

もちろん、そうした製品を使わないよりは使った方が環境に負荷をかけずに良いでしょう。ただ、だからといって、それで自然や野生の生きものたちを大切にしているわけではないということです。

問題は私たち一人一の自然の生きものたちに対する姿勢です。たとえばこのブログの「横浜市のカエルの現状」という記事も時々、最近アクセスのあった記事のトップに来ることがあります。それだけ横浜市に生息するカエルに関心をお持ちの方がいらっしゃるのでしょう。私も幼少期に知人のお宅に呼ばれて、お庭にある小さな池でおたまじゃくしを採らせてもらった思い出があります。私の家の庭にもヒキガエルが棲んでいて、たまに姿を現しました。「お前、まだいてくれたのか。元気だったのか!」と喜ばしく思ったものです。

ヒキガエルは陸生のカエルで人家の庭にも棲んで、庭の主などと親しみを持って呼ばれます。そんな風景や経験、当たり前でした。なのに、おたまじゃくしが子ガエルになって庭に入ってくると気味が悪いので、おたまじゃくしのうちに駆除してくれという話があるそうです。このため自然共生型ということを唱えたマンションの流れや池にも塩素が注入されて、トンボ(やご)やカエル(おたまじゃくし)も棲むことができないのです。こうした人間以外の自然の生きものがたちに対する非情なまでの姿勢が、どれだけ身近な自然や生きものたちを消滅させているかということです。

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自然環境を大切にするために・・・

2021年07月15日 12時57分55秒 | 自然環境との共存について

以前「自然環境を大切にするために私たちが個人個人でできること」という記事を掲載しました。これが今でも時々、最近アクセスのあった記事のトップに来ます。

このタイトルで記事を書いた理由は、自然環境を大切にすることは本来であれば世界規模、国家規模、また市町村の行政ででもっと力を入れて行なわれるべきことだと思うのですが、現実にはそうではないからで、個人個人でやっていくほかないと感じているからです。

国や市がそんなに力を入れていないから、重要事項でないということはありませんし、だからといって自分も自然を大切にする行動をしなくて良いということでは決してありません。自然環境は大切なもののはずなのにと気づいている人、気づいた人が個人個人でできることを行なうことは大切なことだと思います。

さて、具体的にはどんなことがあるでしょうか。それはまず、自然と共存しようとする姿勢を持とうとすることです。そして関心、興味を持つこと。行動を起こしてみることです。私は、自然観察会に参加してみること。お家でドングリを育ててみること。ビオトープを作ってみることなどをオススメします。

今はコロナパンデミックで、そうした催しがしにくい状況ですが、おととしまで私は三ツ池公園で、ドングリの自然観察会、秋の野草の自然観察会、野生種の水生植物を使ったたらいのビオトープづくり教室を行なっていました。昨年に引き続き今年も行なわれない予定ですが、ご興味のある方はご連絡ください。来年の「プールのヤゴ救出」に向けて、ビオトープづくりをやってみませんか?秋になったらドングリを種子として蒔いて育てるということもやってみましょう。

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2021年、真夏の夜の自然探検について その2

2021年07月15日 00時19分13秒 | 8月の活動:真夏の夜の自然探検

真夏の夜の自然探検は、真夏の夜の森の中に入っていく自然観察会です。そこでは真夏の夜の森で活動する生きものたちに出逢えます。

プールのヤゴ救出の時のように生きものは持ち帰らないでください。ヤゴ救出ではプールが清掃されてしまうため持ち帰っていただき、お家で育ててもらって羽化の様子を観察していただくことを目標としていましたが、夜の自然探検はヤゴ救出とは目的が違います。

①夜、②森の中で、③どんな生きものたちがいて、④何をしているのかということを、⑤私たちも彼らの棲んでいるのと同じ環境の中に入って観察するのが目標です。

そして、これらの目標を一つ一つ行なうことによって、私たちもこの観察会の間だけは、夜の森の中の生きものたちと同じ自然環境の中で、同じ時を過ごすというのが、この活動の目的なのです。

自然とふれあう方法は色々とあり、ふれあう人によってどのようにもなります。中にはカブトムシやクワガタを捕まえるだけの目的で来る人たちもいます。またセミの幼虫を捕まえて家でセミの成虫に羽化するところを観察しようという人もいます。

けれども、私がみなさんをお誘いして行ないたいのは、私たち自身も自然の生きものたちと一緒になって同じ森の中で同じ時を過ごすこと。そして、それによって私たち人間も含めてみんな地球の生きものなのだなぁといった自然との一体感とか、昼間見る森とは全く違って見えたりとなど、身近な自然を違った角度から体験していただくことです。

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2021年、真夏の夜の自然探検について その1

2021年07月13日 21時23分31秒 | 8月の活動:真夏の夜の自然探検

6月は綱島公園で「プールのヤゴ救出」を行ないました。綱島公園での次の活動は、梅雨が明けたころ、8月に「真夏の夜の自然探検」を行ないます。

注意点がありますので、よくお読みください。

1.この観察会は「真夏の夜の自然探検(自然観察会)」であり「セミの羽化の観察」ではありません。:セミの羽化が一つの目玉ではありますが、いつもはあまり見ることのない夜の森の中に入り、園内を歩きながら探索するものです。セミの羽化の観察なのにどうしてカラスウリの花なんか見るのですか?と綱島公園以外の場所で質問を受けたことがあるため、念のためお話ししました。

2.観察会では生きものを持ち帰らないでください。:「プールのヤゴ救出」の時はヤゴを持ち帰っていただきましたが、それはプールの清掃でヤゴも汚れと一緒に流されてしまうためでした。今回の観察会では掃除されたりしてしまう生きものはいません。そのまま綱島公園に生息し続けられるので、持ち帰らないでください。綱島公園に来る人たちがみんなで持ち帰ったら、特にクワガタやカブトムシなどは綱島公園からいなくなってしまうかもしれません。

3.セミの羽化を観察する際は、近寄りすぎず静かに見ること。:セミを捕まえようとするときどうしますか?そーっと近づきますよね?人の気配を感じ逃げてしまうからです。羽化中のセミは逃げたくても逃げられない状態なので、静かに観察しないとセミのストレスになります。

4.蚊取り線香は炊かない。電灯は電球色のものを。:蚊取り線香は蚊以外の昆虫も殺してしまいます。またブルーライトを含んだ光は生きものの活動に影響を与えます。極力人工的な影響を与えないようにしましょう。

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自然環境との共存について その3

2021年07月13日 00時57分02秒 | 自然環境との共存について

コロナ禍で文化が失われる危機があるといいます。自粛要請で様々なコンサートや演芸、展覧会などが中止となり、そうした文化が途絶えてしまうというのです。加えて、そうした芸術家はそれで生計を立てているので生活できなくなってしまうし、それを楽しみにしているお客さん側も、それがなくては死んでしまうという人も多いというのです。

それはそれで確かに問題ではありますね。けれども、コロナとは関係なしに、それ以前から途絶えてしまう危機に陥っている文化があるのです。それが自然環境と共存する文化です。「自然環境との共存について その2」でもお話ししたように植物はただお花を見るだけではありません。食べたり薬草にしたり、何かの材料にしたりするということ。それは食文化など生活の中の文化なのですが、社会が便利になるにつれて人々はそれをしなくなってしまったのです。

その原因として、自然の植物を採取して利用するのが公園などで禁止されているということもありますが、「汚らしいから植えられた木々だけ生えていれば公園に草なんか生えてなくて良い。」と言って除草してしまうということが大きいと言えます。

「地球に優しい」という言葉があります。でも地球という星自体は環境問題が起きても壊れてしまったり傷付いたりしまったりするようなものではありません。人間からたくさんのダメージを受けて傷付いているのは、地球の上に乗っかっている生きものの生息している環境なのです。

生きものたちによって形作られているこうした自然環境を大切にするには、まず、それが大切であることを認識できている必要があります。そのためには自然にふれて、その良さ、必要性、素晴らしさを実感することです。このような自然と共存する文化を途絶えさせてはならないと私は考えています。

雑草という名の植物はありません。みな名前があって、ほかの生きものたちとも関係を持ちながら生きていて、私たち人間も様々に利用し親しんできた植物ばかりです。そうしたことを子供たちに伝えていけるようにしてもらうためにも、見た目が汚らしいと理由で除草してしまうのは私は止めてほしいです。

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自然環境との共存について その2

2021年07月13日 00時03分20秒 | 自然環境との共存について

アメリカ先住民に言い伝えられてきた言葉に、以下のようなものがあるそうです。

「最後の木が切られたとき、最後の川が毒されたとき、最後の魚が釣られたとき、ようやくあなたはお金がたべられないことを悟るだろう。」

まだいるからだいじょうぶ。ほかのところにいるからだいじょうぶ。どこかに逃げてるからだいじょうぶ。こんな草どこでも生えている。・・・こんな無責任なことを言われて、とうとう絶滅してしまったり、絶滅危惧種になってしまった生きものたちはたくさんいます。

植物あお花を見て楽しむだけのものではありません。食べたり、衣服にしたり、紙にしたり、建材にしたり、薬草にしたり、するものです。そしてこれらの植物の多くはハチやチョウなどの昆虫類によって受粉したり、実が小鳥たちに食べられ消化されずに糞とともに地面に落ちた種子が芽生えて増えたりします。

人間も植物は色々なことに利用しますが、小鳥や昆虫たちも利用しながら植物が増えるのを手助けすることで、これらの植物たちは子孫を絶やさずにいられるのです。こうした生きものたちどうしの繋がりを断ち切ってはなりません。そして人間も自然から搾取ばかりせずに、この先もずっと利用し続けられるように大事に利用していく必要があります。

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自然環境との共存について その1

2021年07月12日 23時17分51秒 | 自然環境との共存について

自然と共存することは本当はとても大事なことです。それは人間も地球上の生命の一つだからです。

ある一つの生きものは、その生きもの単独で生きているわけではありません。他の生きものたちとも関わり合いながら繋がりを持って生きています。それが生態系というものです。

人間も人間単独だけで生きているわけではありません。人間もまた自然の恵みを失くしては生きていけません。だから自然との共存はとても大事なことなのです。

しかしながら非常に残念なことに、私たちは自然と共存しようとする姿勢を持とうとしなくなってしまいました。このブログを見てくださったり自然観察会に参加してくださるみなさんは、そのようなことはないことを知っています。ただ、都市がより都市らしく整備されるのに並行して、自然の草原や木々をまるでゴミでも見るかのように汚いもの扱いし、私から見ると異常なまでに綺麗に綺麗にと言って一掃してしまった方が良いと考えるような人々が増えたというとです。

地球温暖化やプラスチックゴミも大きな環境問題ですが、このように自然と共存しようとする気持ちを人々が持とうとしなくなってしまったことは深刻な問題で、こうしたことが身の回りの自然環境を消滅させたり、生きものたちを絶滅へと追いやっているということに、いい加減気づいても良いのになと思います。

本当に、温暖化やプラスチックゴミにばかりに問題をすり替えないでいただきたい。この点、行政がしっかり環境教育などの形で力を入れていくべきだと考えますが、その行政の人々までもが自然と共存する姿勢を持とうとはしておらず、このことを全く問題視していないように私は感じています。

私は個人レベルでできることをお思い活動していますが、もうちょっと行政なんとかしてもらえないですかねぇ、といった感じです。

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10年前の2011年7月に行なった「菊名池公園の自然と生きもの展」

2021年07月08日 23時17分41秒 | 新カテゴリー:1.三ツ池公園などの自然・生きものたち、活動について

2018年の記事の再投稿になります。

2011年のプール営業期間中、菊名池公園のプールし瀬節内で「菊名池公園の自然と生きもの展」を行ないました。またその7年後の2018年に水は槽展示省略して、写真と説明だけの展示を行なっています。

本当は毎年行ないたいのですが、準備や維持管理が大変で行なうのは難しいです。ただ、菊名池公園などのように昔からある自然を公園化した公園では特に、みなこうした企画を毎年行なうべきだと私は考えます。地域の自然や自然と共存した暮らしがあったということを次世代へと伝えていくことは、それらを経験したり知っていたりする大人の義務だと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

7年前の前の2011年夏、菊名池公園プール建物内にて「菊名池公園の自然と生きもの展」を行なわせていただきました。

菊名池公園は現在、大きく池・広場・プールで構成されていますが、元々は全てが一つにつながった大きな池で、昭和40年代に大半が埋め立てられて現在の姿になったからです。
それ以後、ヒメガマという水生植物が少しずつ増え広がって茂みをつくったり、それを拠り所として水鳥が生息したりするようになりました。

町なかではなかなか見られないようないろいろな生きものたちも見られ、池の周囲は緑も多いです。
2011年の展示終了後、ご覧いただいた方から「菊名池(菊名池公園)って、こういう展示会ができるほど、いろいろな生きものたちがいて、歴史や変遷のある池なんですね!」とご感想をいただきましたが、全くそのとおりなのです。
こうした菊名池(菊名池公園)について、お伝えしていきたいと考え行なわせていただいたものです。


2011年に行なった「菊名池公園の自然と生きもの展」

実際にやってみて、プールの建物内は激しく気温が上昇するため、菊名池の水中に生息する在来の小型魚介類を水槽飼育にて展示するのは、容易ではないことが判明しました。
このため水槽展示は行いませんが、今年は7年ぶりに「菊名池公園の自然と生きもの展」を行なわせていただくことになりました。
展示内容については、いろいろと改善したい点はありますが、来年再来年に向けての課題にしたいと考えています。
ただ、菊名池公園(菊名池)について体系的にまとめた貴重な資料だということには変わりないと思います。


水槽展示は行いませんが、今年2018年、7年ぶりに「菊名池公園の自然と生きもの展」を行なわせていただくこととなり、
先ほど準備を終えました。

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七夕

2021年07月07日 12時37分36秒 | 6-2.思ったこと・考えたこと

本日7月7日は七夕です。七夕は星祭りとも呼ばれ、ほんらいならば各地で七夕祭り・星祭りと呼ばれる行事が行なわれます。ところがコロナパンデミックのため、昨年に引き続き今年も中止となっており、たいへん残念です。

星祭りというと宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を思い出します。星祭りの夜にジョバンニという少年が経験したこととして描かれているからです。この物語の中でジョバンニは銀河鉄道に幻想第四次という世界に誘われ、死後の世界と思われる世界を旅します。物語を見ていると(読んでいると)銀河鉄道に乗車してくる人々が死者であることが物語を見ていると(読んでいると)はっきりわかってきます。その中では人の死というものが丁寧に描かれていて、本当に良い生き方とは何かについてもふれられています。

七夕が過ぎると間もなく新暦のお盆が訪れます。死者の霊が家に帰ってて生きている私たちと一緒に過ごす期間だとされています。お盆の期間は小さな虫であっても、むやみな殺生はいけないと子供のころよく言われていました。こうしたことからシーズン的にも内容的にも「銀河鉄道の夜」とお盆とは、私の中では結び付いているのです。

子供のころは毎年、夏休みという長い休みの期間があり色々な体験ができたからなのでしょう。夏になると様々なことを思い出します。私もそのころから生きものや自然が好きで、色々な生きものを捕まえては飼育していました。でも死なせてしまことが多く、残念な気持ち、悪いことをしてしまったような気持ち、もの悲しい寂しい思いをしたものです。

時は変わり今という時代、人の自然や自然の生きものたちに対する見方が変わってしまいました。もちろん自然観察会に参加してくださる方たちはそうではないことを知っていますが、今の便利で整然とした都市環境に住む私たちは「身の回りの自然の生きものたちは、人間にとってリスクでしかない。」とまで言うようになってしまったのです。

若いお母さんが、カブトムシが気持ち悪いので殺虫剤をかけて殺すという会話をしていたのを聞いたことがあります。オタマジャクシが子子ガエルになって庭に入ってくると気持ち悪いので、オタマジャクシのうちに駆除してくれと苦情があるのだと聞いたことがあります。野草たちもみな雑草としてゴミ扱いされますし、樹齢の高い樹木には精霊が宿るとまで昔は言われていたのに、今では当たり前に伐採されます。

昔はそんなナンセンスなこと(私はそう思います)言われなかったのに、いつからかどうしてこんな世の中になってしまったのか、悲しく思います。お盆という時期、宗教とむずびつけるつもりはないのですが、今一度、命を持ったもの、生きものについて、その関わり方というものを見直し、再び自然や生きものたちを大切に思う機会となるように願っています。これが私のささやかな七夕の願い事です。

 

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コノシメトンボとネキトンボ

2021年07月07日 00時12分56秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

コノシメトンボは2016年の記事の写真のように羽根の先端が濃い褐色~黒色になります。


胸の黒い模様の形からコノシメトンボということを見分けることができます。


夏はオスメスともに黄色っぽい色をしていますが、秋になるとオスは赤くなります。メスも赤くなりますが、オスよりも赤くなる範囲は狭いようです。

 

これに対し、先日Yさまよりお送りいただいたお写真のトンボは翅の付け根が橙色になっています。ネキトンボです。

コノシメトンボもネキトンボも類似した種がいるので、よく見て確認する必要はあります。

ところでみなさん菅野徹先生はご存じでしょうか?残念ながらお亡くなりになりましたが、地元篠原に住んでいらっしゃった生物誌家(先生はご自分のことをそう言っていらっしゃいました)です。

その菅野先生の著作に「町なかの花ごよみ鳥ごよみ」の中に、このような記載があります。

「アキアカネは、眼までは赤くならぬが、アキアカネそっくりで、雄が眼まで真っ赤になるナツアカネというのも町には来るが、どちらかというと山麓性。羽の先端が黒いノシメトンボと、遠目にはノシメトンボと区別のつけがたいコノシメトンボも秋には、アキアカネに混じって町の水辺に現れる。ノシメは北方系、コノシメは南方系だが、横浜の篠原トライアングルでは、一九九七年以降、なぜかコノシメのほうが多くなった。羽の付け根が橙黄色のアカトンボのネキトンボも、一九九六年以降、当トライアングルに珍しくなくなった。ネキトンボも元来、南日本のものでコノシメトンボの増加と合わせて、いわゆる温暖化を示すのか。」

コノシメトンボやネキトンボの増加は温暖化の影響なのかもしれません。

 

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