身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

4月と5月の活動予定

2018年03月29日 11時52分42秒 | 2-5.篠原池
4月と5月、下記のとおり篠原池で活動を行ないます。



以前は菊名エコクラブというグループ名で活動していましたが、会の顧問をしていただいていた菅野徹先生もお亡くなりになり、私自身も㈶日本自然保護協会認定の自然観察指導員ということで、ほぼ個人で活動していました。
また、もっと横断的に色々な場所で色々な自然環境保全関連の活動をしたいと考え、新たに「身近な自然と親しむ会」という名称で活動したいと思います。
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春の野の恵み

2018年03月29日 11時41分19秒 | その他
昨日は昔一緒に活動していた仲間たちと会い、春の野を楽しみました。
食用にするつもりで、つくしんぼ、カラスノエンドウ、ノビルを摘み、飼育目的でカブトムシの幼虫も捕獲しました。

これらの野草たちは、私たち日本人が昔から春の野の恵みとして、楽しむとともに大切にしてきたものだと思います。
しかしながら残念なことに、近年ではこうした野草たちを摘める場所も少なくなくなり、自然の恩恵を感じることのできる機会も減ってきています。というのも、こうした野草たちが生育することのできる地面自体を人々が嫌い、消失させてきているからです。
地面や土は、生きものたちの死骸や糞が土に返り、それを養分として再び木々や草花が育つ大切な場。
草むしりすること自体は良いけれども、雑草と呼ばれるそんな野草たちが生えることのできる地面をなくしてしまうのは、決して良いことではないと思います。
そして、ただ草むしりするだけでなく、食用にしたり薬用にしたりと有効活用することで、昔から伝えられてきた自然の恵みが感じられるのです。


カラスノエンドウ、つくしんぼ(スギナの胞子体)、菜の花(これは野草というより野菜ですね)を食用に摘みました。

ノビルも摘みました。

カブトムシは森、森の中でも特に雑木林に棲む昆虫です。幼虫は森の土の中にいて、落ち葉や朽ち木を食べます。植物の死んだ部分を食べて、土へと帰す働きをしているのです。
このように落ち葉や朽ち木は、ただ腐っていくのではありません。カブトムシの幼虫をはじめ、ミミズなど色々な生きものたちのエサとなりながら土へと帰っていきます。
このように、生きものたちは繋がりあって生きています。


カブトムシの幼虫も捕獲しました。

春を迎えた今、夏へと向かって緑が美しい季節となります。
緑といっても様々な木々や草花があり、夏に向かって葉を成長させて大きさや形を変化させていきます。
しかも、同じ緑色の葉でも種によって様々に微妙に異なる緑色や葉の形を見せてくれるのです。

私たちの身近なことろから、このような里山が断片的に残された自然環境が消失していくのは、とても淋しいこと。
単に淋しいだけでなく、それがヒートアイランド現象の原因となるとともに、エアコン等の稼働による電力消費を増進させることになります。
何より生きものたちを滅ぼしていくことにもなっているということを忘れてはならないと考えます。

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今日のウグイスカグラ

2018年03月26日 15時07分35秒 | 5-2.生きもの写真館

何百もの星形でピンク色のかわいい花を付けたウグイスカグラの木。
現在、花が8割、つぼみが2割くらい。花弁が落ち、子房(実になる部分)の膨らみ始めたものもいくつかありました。

ウグイスカグラは落葉低木。
大きくなっても2~3メートルくらいにしかなりません。
会下谷のウグイスカグラは2m半くらいの大きな株。ここまで大きくなるには何十年も経っているはずです。

このウグイスカグラの下に腰掛け、その枝に覆いかぶされるように過ごす時間の幸せ感・・・。
見上げると陽光の透き通る葉や花が大変美しかったです。





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私のやっていること

2018年03月25日 14時24分57秒 | 6-2.思ったこと・考えたこと
私の物事の見方や価値観は、里山で自然と共存して暮らしてきた昔の日本人のものと同様のものだと思います。
あと5日あまりで3月も終わりますが、3月11日は東日本大震災があり、原発事故のあった日でした。
今年で7年目になります。

この日以来、いろいろな人が、便利ならそれで良いという生活を見直そう、自然に帰ろうと訴え動きました。
この本「日本の七十二候を楽しむ -旧暦のある暮らし-」もその中から生まれた本の一つ。
あとがきには以下のように記されています。


日本の七十二候を楽しむ -旧暦のある暮らし-(文・白井明大、絵・有賀一広、2012年3月東方出版(株)発行)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地も、海も、私たちのまわりを包む豊かな自然のすべてに、感謝こそすれ、それらを汚していいはずがありません。自然を汚すことは私たちを育んできた故郷と文化を汚し、いのちの源を傷つけるのと同じことです。
・・・・中略・・・・
昔ながらの暮らしに教わることがたくさんあります。古来人が何を大切にしてきたか、自然からどれほど恩恵を受けて生活を営んできたか、何に暮らしのよろこびを覚え、どのように収穫に感謝してきたか…。そうしたことを知り、伝え、受け継いでいきたいという思いが、この本を生み出す直接の動機となりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私も同じ思いを持っています。
私の活動は、こうした書籍の出版という文化的なものとはまた違って、泥臭く地味なものかもしれません。
しかしながら、町に残された里山の環境が断片的に残ったような町なかの小さな自然を大切にと訴えるとともに、それらとふれあい、この中に書かれてあるのと同様の、その喜びを体験を持って知ってもらい、伝えていくものです。
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昨日、岸根公園内の篠原池で・・・

2018年03月25日 13時40分31秒 | 2-5.篠原池
昨日、岸根公園内にある篠原池で撮影した水鳥の写真です。
公園管理事務所にも立ち寄り、岸根公園での活動について簡単に打ち合わせをしてきました。
岸根公園での活動については、詳細が決定し次第、こちらのブログでもお知らせします。


アオサギ


コサギ


バン・・・歩く姿


バン・・・泳ぐ姿


カワウ
カワウとウミウはよく似ているのですが、最終的にカワウと判断しました。
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愛犬との思い出・・・変わる街並み

2018年03月25日 13時06分06秒 | 篠原園地
最近、家族の夢をよく見ます。
父母はもちろん、愛犬も出てきます。
愛犬は18年ともに過ごしたフジがよく出てくるのですが、先日は5年間しか一緒にいることができなかった愛犬チカが出てきました。
これは?!と思い立ち、よく愛犬と歩いた散歩道を久しぶりに一人で歩いてみることにしました。
以前は、愛犬と散歩をしながら道で見られる緑を楽しんでいたからです。

以前と変わらない風景で、色々な野草たちが見られる土手のある場所も残ってはいましたが、すっかり街並みの変わってしまった場所もありました。
立派なアカガシが生えていた場所もなくなりました。
ホタルブクロが生えていた土手も、キランソウやキンミズヒキの生えていた土手もなくなっていました。
相続税などの問題で、中小規模のマンション化をしたり、土地を売り戸建ての住宅地化されたりする私有地が多いようです。
その際、昔から色々な木々や野草たちの生育した土手なども失われ、緑が減っていっています。
代わりに後から木や花を植えても、それは元あった種類の植物とは異なるもの。つまり単に緑が減っているというだけではなく、地域に昔から生育してきた植物が消滅していっているのです。


写真:このように昔から地域に生育している色々な野草たちが生えている土手(私有地)も残ってはいましたが・・・


写真:この辺りは農地で土手も残っていたのですが、このように消滅。コンクリートの擁壁に変わっていました。
土木技術が発達してきたためか、近年ではこのように垂直の擁壁を立てて、その上に家を建てます。
昔ながらの野草たちが生えるスペースは一切残りません。


写真:この場所は以前は左側の土留めはなく斜面となっていて、そこにウグイスカグラやモミジイチゴが生育していました。


写真:この両側にも土手が残っていて、ドングリを成らすアカガシやコナラが生育していて、木漏れ日の差し込む緑のトンネルとなっていました。

私有地なので、その所有者に何も言うことができないことはわかっています。けれども、大変残念な気持ちがあることには変わりありませんし、環境問題として緑の減少や生物多種多様性が失われていっているということも間違いありません。
このような状況の中、県や市が所有し管理する公園などの土地に、こうした木々や野草たちを残していこうとしなくて、一体どこに残していこうというのでしょう。
都市的環境は拡大し、すでに市街地となっているところでも、このように隙間に残されたような小さな自然さえもがなくなっていきます。
地域の緑、昔から生育している郷土の植物を守っていく機能を持たせることも、公園などの公共地における重要な役割だと私は考えます。


土手に生育する昔ながらの野草たち(1)クサボケの花


土手に生育する昔ながらの野草たち(2)ワレモコウの芽吹き

自分が育った町で、幼少期から親しんできた小さな自然たちが消滅していっている様子を見るのは悲しく、つらいものです。
自然なんて町になくていい。昔から生えていた木や野草なんて、そんなものいらない。それより整然とした街並みや綺麗なガーデンの方が良い。・・・そんな風潮の中で、地域に昔から生えていた樹種や野草を!と訴えていくのは決して容易ではない道のりになるかとは思います。
それでも、自然の生きものたちが地域で滅んでいくのを少しでも防ぎ、野外にあって当たり前の小さな自然環境と親しめる場所を残していこうとすることは、かつて日本人が持っていた自然と共存していく心を次世代へとつないでいくことでもある、とても大事なことだと考えています。

最近家族の夢をよく見るのは、たとえつらいことや悲しいことがあっても、自分らしく生き生きと元気に暮らしていってほしいという、スピリチュアルなメッセージと感じています。
実は今まで、植物たちの消滅したことに気づいていた場所もあったのですが、つらく悲しい思いをしたくないと、そばを通ることを避けていたのです。
けれども、そんなに縮こまっていては全く、元気で生き生きとは言えませんね。
臆さず、自分のできることを一生懸命やっていこうと思います。
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今日のウグイスカグラ

2018年03月24日 17時51分22秒 | 5-2.生きもの写真館

花もたくさん咲いていますが、つぼみもまだたくさん付けているので、花期はまだ続きそうです。


葉は大きく成長しつつあります。
葉が陽光を透き通す様子が綺麗です。
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私の大好きな春の花(2)・・・モミジイチゴ

2018年03月23日 07時54分15秒 | 篠原園地


写真は野生の木苺の一種、モミジイチゴ。葉がモミジのようということで、この名があります。
身近に食べられる実の成る野生の木苺が生えていたら、私はステキだと思うのですが。
かつては雑木林に普通に生えていた植物なのですが、そんなモミジイチゴさえ、昔と比べると姿を見かけることが少なくなってきました。

モミジイチゴはサクラのと同じ時期に、白い可憐な花を下向きに咲かせます。
バラ科で、茎にはトゲがあります。
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篠原園地にも生育していたウグイスカグラ

2018年03月22日 21時24分54秒 | 篠原園地
ウグイスカグラは篠原園地にも生育していました。


まずここ。
この柵の設置のため、なくなりました。


それから、ここ。
写真の左の辺りに生えていたのですが、以前写真の右のように伐採木を置かれ、その下敷きになってなくなりました。

ウグイスカグラなんてどこでも生えているという人もいます。
神奈川県という広い範囲では山林の多く残っている地域もあるので、そちらの方には生えているでしょう。
横浜市内でも、四季の森公園などのように、いたるところに何本も生えているような公園もあります。
そういう場所もあるからといって、どこでも生えているというのは大違いです。
隣接した白幡池公園にも、近隣の菊名池公園にも岸根公園にも生育していないのですから。

会下谷公園にも、大きな株のウグイスカグラがたった1本、奇跡的に残っているだけです。
私は会下谷のウグイスカグラの実から種子を採取し、それを蒔いて育てていますが、実がなるほどにはなかなか成長しません。
一度消滅させた野草を復活させるのは、決して容易なことではないのです。

篠原園地にはほかにも、以前には生えていたのに今は確認できなくなった植物があります。
秋に黄色く小さな花を咲かせるキンミズヒキ、コバギボウシの仲間、ホタルカズラも確認できなくなってしまいました。
このようにある場所のある植物を滅ぼしてしまうことは、悪いことではあっても決して良いこととは言えないと思います。


何年か前に園内に作られた道路。
この道路ができる前、ここには山菜で有名なタラ、コバギボウシなどが生えていました。
道路ができた後はアカメガシワという樹木が育ってきており、タラも復活してきていました。
しかし、一部のタラを除いて一掃されてしまいました。
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ウグイスカグラの木の下で・・・会下谷そして菅野先生との思い出

2018年03月21日 19時31分08秒 | 6-2.思ったこと・考えたこと
 ここ数日載せている写真のウグイスカグラの木が生えているのは、私の住む菊名の隣町、篠原にある会下谷公園です。
 会下谷と書いて「えげやと」と読みます。
 私が会下谷のことを知ったのは1983年の始め頃のこと。高校生活を終わろうとするころでした。会下谷の生きものたちのことを研究されたという菅野徹先生のことが、雑誌で取り上げられていたのです。


会下谷の四季の様子がまとめられた絵本「雑木林の1年 (たくさんのふしぎ傑作集)」福音館書店,1992年10月

 篠原にそんなに色々な生きものたちのいる自然があったなんて! 隣町にこのような先生が住んでいらっしゃったなんて!中学生時代を篠原の学校に通っていた私は、放課後に時々友人たちと遊んでいた雑木林が、その会下谷だと知って驚きました。
 この記事は切り抜いて大事に持ち歩いていました。そんなある日、偶然にも菅野先生と出会う機会がありました。記事に菅野先生の顔写真が載っていたため、そっくりの顔をしている人が同じ電車の中に乗っていたのに気が付いたのです。
 「失礼ですが、菅野先生ではないですか?」と声をおかけしたのが、それからの長いお付き合いの始まりでした。

 菅野先生は2015年の10月にこの世を去られましたが、地元商店街の小さな食堂で一緒に食事をしたり、ご自宅にお邪魔したり、地元に散在するように残る自然を散策したり、色々な思い出があります。
 その一つがこの会下谷での思い出。このウグイスカグラの木の下で、一緒にウグイスカグラの実をつまんで食べた思い出です。


菅野先生最後の著書「町なかの花ごよみ鳥ごよみ」草思社,2002年3月


 先生と知り合った当時、会下谷はマンション開発による消滅の危機にさらされていました。トラスト運動(募金を募って、土地を買い取る運動)も進められていたのですが、マンション開発を回避することができず、残った一部が現在の会下谷公園なのです。
 なお菅野徹先生は、この会下谷の雑木林の研究で、1987年に朝日森林文化賞を受賞されています。


まだ谷戸らしい姿が残っている昔の会下谷と壊されていく様子。
以前、菅野先生からお借りした写真を元に作った資料から引用しました。
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立春 雪の中のウグイスカグラ

2018年03月21日 16時50分32秒 | 5-2.生きもの写真館







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篠原池のアオサギ 「見られて良かったー!」の声

2018年03月21日 11時52分46秒 | 2-5.篠原池

写真:岸根公園内にある篠原池で見られるアオサギ



写真:同様にコサギです。

 篠原池で野鳥たちの写真を撮っていると、後ろから「あっちの方がアオサギ?」「見られてよかったー!」と声がしました。母娘の二人組の方たちがアオサギを見るのを楽しみに通りがかりに立ち寄ったようでした。
 篠原池の生きものたちについて少し説明をして差し上げたら、喜んでいただけました。
 最近ではアオサギが2羽見られるようだとの情報もいただきました。


写真:バンも確認できました。

 このように自分の住む町に生きものたちの生殖場所があることを悪く思うのではなく、楽しみ、喜びを感じる。
 こうしたことが自然を大切に思うということであり、自然と共存するということなのだと私は思います。


写真:アオサギの飛翔。
   そろそろ篠原池から帰ろうとすると、もう1羽アオサギが飛来しました。
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ウグイスカグラを見守っていきたい

2018年03月20日 15時00分06秒 | 6-2.思ったこと・考えたこと

写真:今年はウグイスカグラを今まで以上に見守っていきたい

 ウグイスカグラの花が咲いたり、実が成ったりするのを見るのを私は毎年楽しみにしています。
 なぜなら花がピンク色で星型をしていてとてもかわいいですし、実もとても綺麗でかわいいからです。ウグイスカグラのこうした様子を見る時、春が来たり初夏へと季節が移って来たということなどを感じます。
 そして花も実も終わるころになると、今年も会えて良かった。花や実を見せてくれてありがとう。また来年までさようならといった心境になるのです。
 例年、花の咲く時期と実の成る時期に写真を撮りに行きます。けれども時期を外して、見逃してしまうこともありました。
 そんなこともあるので今年はもっと頻繁に通い、確実にウグイスカグラを見守っていきたいと思います。


写真:2018年3月20日のウグイスカグラ


写真:ウグイスカグラのそばからは積もった落ち葉からウラシマソウが芽を出していまた

 すでに3回通っていますが、ウグイスカグラの周辺の様子も含めて変化が見られます。
 たとえば、1回目2回目は見られなかったのに、3回目にはウラシマソウという野草が積もった落ち葉の中から芽を出していました。ウグイスカグラ自体もわずかに葉が大きくなっています。
 このように花の咲く時期だけ、実の成る時期だけに見に行くというのではなく、もっと頻繁に通うと周辺の他の植物たちの様子も含めてその過程を楽しむことができます。

 まだまだ、最低でも実が見られなくなるころまで通い続けるつもりでいますが、この3回目までの体験をとおして気が付いたことがあります。
 それは年にたった一度だけ目的の花だけを見るために足を運ぶのでなく(それが外国であったり遠方ならば話は別ですが)、その過程や周りの植物たちの様子も楽しみ、それらを大切に思ってこそ、自然を愛でると言えるのではないかということです。かつての日本人もこのように自然とふれあいながら里山で暮らしていたのではないかと思います。
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自然とのふれあいと野外生活

2018年03月19日 09時51分02秒 | 6-2.思ったこと・考えたこと
間に別のお話も挟んできましたので、ここ何日かでお話してきた自然と自然の大切さについて、いったん整理していきたいと思います。

3月13日・・・町に自然(身近な自然)は必要ないか
3月14日・・・里山・農村から都市化・市街地化への過程で
3月16日・・・自然環境とは何か

などの記事でお伝えしてきたように、自然環境とは自然の(野生の)生きものたちの営みが繋がりあった集合体の形成された場所で、町では雑木林、小川、池、草っぱらという形で断片的に残っていますが、元々はそれらは里山と呼ばれる一まとまりの大きな自然環境でした。
このように全体の環境を一つとして捉えると自然環境ということになりますが、生きものを中心に捉えると、それは生息環境・生息場所という言い方ができます。


そして、人に生息環境という言葉を当てはめるのはおかしいかもしれませんが、里山こそが私たち日本人の生息環境と言っても過言ではないのです。
生息環境とは、ある生物が自然の状態で(人に餌や肥料を与えられたりすることなく)生きていける環境を備え、実際に生息している環境・場所のこと。これを最近の言葉でいうとビオトープとなります。
ビオトープとは決して、一から人の手で作った小さな池のことばかりではありません。


日本人は自然の摂理を理解し、それらが自分たちの生きていくのに大切なものだとよくわかっていて、里山の環境を大切にしてきました。
そのため外国人、特に西洋の方々から見て、日本人は自然を愛でる民族だと言われます。
しかしながら、里山の暮らしとその環境の大切さをすっかり忘れてしまった日本人。
自然を愛でる民族だったのは、もう過去の話と言わざるを得ないところまで来てしまっていると思います。


現代のようにどんなに便利な生活になっても、私たち日本人元来の生活のしかたとその環境とを忘れずに、時にはそういった体験をすることが、とても大切に思います。
一つは四季をとおして自然とふれあうこと。日本には四季があり、それに沿って自然環境も生きものたちも様々な様子を見せてくれます。そうした自然や生きものたちと年間をとおしてふれあうのです。


もう一つはキャンプなどの野外生活をしてみることです。ご家族、お友だち、その他の仲間の方たちと。また時には一人で。
持ち出すものは必要最小限。
不便な野外での生活は、町での便利な生活では決して体験することのできない、大切な感覚を取りもどさせてくれるはずです。
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ウグイスカグラ

2018年03月18日 07時50分44秒 | その他
ウグイスカグラはこれからまだ葉を大きく成長させていったり、花を終えて実を成らせたりと変化していきます。
その葉の美しいこと!
花だけでなく実もかわいく綺麗なこと!

ウグイスカグラはスイカズラ科。
スイカズラという植物は春先に白い花を咲かせ、いい匂いがします。
花は白から黄色へと変化していくので、金銀花とも呼ばれます。
また冬でも緑の葉をつけているので、忍冬(にんどう)の別名もあります。
見つけ次第、写真を撮って紹介します。
ウグイスカグラやスイカズラ以外の春植物や、その魅力についても紹介していくつもりです。

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