身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

ハスが菊名池を変えてしまった…。

2006年09月13日 07時58分25秒 | 2-4.菊名池
9月9日、菊名エコクラブ町なか自然教室「菊名池のしぜん観察」を行ないました。
私自身、菊名池のしぜん観察をするのは久々だったのですが、菊名池の変わりように驚いてしまいました。

一面覆ったハスのために、水の中の生きものたちまで変わってしまったようなのです。

菊名池には何年か前までは、昔から生息している小魚2種類や小エビ2種類が見られました。
ブルーギルやブラックバスも、かなり前から見られました。
これらの魚は、元々住んでいた小魚たちを食い尽くしてしまうことで有名ですね。
それでも、菊名池にはガマの茂みがあったために逃げて隠れることができたのでしょう。菊名池に元々いた小魚や小エビは、住み続けることができていたのです。

それが、ハスが現れてから変わってしまったのです。
まず、ハスが広がる勢いに負けて、ガマの茂みがなくなっていきました。
次に、ガマの茂みの中に住み着いていた、バンという水鳥がいなくなってしまいました。
そして、とうとう水の中の生きものたちまで小魚や小エビはいなくなり、ブルーギルやブラックバスに置き換わってしまったのです。

昔はガマが茂り、小魚や小エビ、そしてそれらを食べる水鳥も住み着いていて、町なかにしては豊かな生態系を形成していた菊名池。このようになってしまい、残念です。
菊名池らしい自然の再生が望まれます。

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