身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

2023年、今年のヤゴ救出予定

2023年05月31日 20時46分12秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

2023年、今年のヤゴ救出の予定が決まりました。

①6月10日(土)午後2時から・・・綱島公園プール。雨天の場合は翌日6月11日(日)午後2時からとなります。

②6月17日(土)午後3時から・・・千草台公園プール。雨天の場合は中止となります。

③6月18日(日)午後2時から・・・六角橋公園プール。雨天の場合は翌週6月24日(土)の午後2時からとなります。

雨天による実施の可否の判断は当日の朝9時ごろに行ない、このブログでお知らせします。


開港記念日を前に思う、横浜の水のこと

2023年05月31日 17時51分04秒 | 新カテゴリー:2.横浜・神奈川の里山型自然について

日本は江戸時代、鎖国といって外国との交流を禁じていましたが、明治維新で鎖国を解き、外国船受け入れのために横浜と長崎に港を開きました。横浜では6月2日は開港記念日として市の祝日となっていてます。

港を開いて外国人も日本人も多く集まるようにはなりましたが、横浜港周辺は江戸時代に海を埋め立てて作られた土地で飲み水となるような井戸や湧き水はありませんでした。そこで近隣の地域から採取した湧き水を売り歩く「水屋」と呼ばれる人がいたことなどが伝えられており、このような湧き水の跡が今でも横浜山手や野毛などで見られます。

港の見える丘公園近くにある山手湧水

山手湧水に掲げられている埋め立て地と水屋などについて説明されたパネル

 

そのような中、津久井の道志川から横浜の野毛まで水道が引かれて、港周辺の埋め立て地に配水されるようになったのが、日本での近代水道の始まりでした。

野毛山公園内にある配水所跡地

旧津久井町を流れる道志川の鮑子取水堰(これは現在使われている取水口で、創設当時の取水口跡地はもう少し下流部にあります)

 

そして、それを記念して当時の横浜駅前(現在の桜木町駅近く)に設置されたのが、前回紹介した今の桜木町駅前に掲げられている古い写真に写った噴水。1987年(昭和62年)には近代水道100周年を記念してレプリカが2基作られ、1基は港の見える丘公園に設置、もう1基は取水地の津久井町に贈られました。

津久井町のものは旧津久井町役場の敷地内に設置されています。当時は水が出ていたようですが現在は故障して出なくなったらしく、水面だったところには砂利が敷かれています。

旧津久井町役場敷地内にある近代水道創設記念噴水塔のレプリカ

今週土曜日の6月3日には桜木町駅前でこんなイベントがあるとのこと。行ってみようと思っています。

 


私の育った町と同じ、自然の景観を守るため

2023年05月27日 23時20分48秒 | 新カテゴリー:1.三ツ池公園などの自然・生きものたち、活動について

今日は三ツ池公園で植生管理作業を行ないました。

公園では綺麗な花の咲く野草も雑草扱いされていっしょくたに刈り取られてしまうからです。

写真の土手には5月~6月に開花するホタルブクロや8月~9月に開花するツリガネニンジンが生育しています。一緒に生えているセイタカアワダチソウやクズ、ヒメジョオン、ススキなどに覆われると衰退していってしまう恐れがあるため、これらを引き抜いたのです。

残したい野草以外の除草前

残したい野草以外の除草後

私の住む町にも昔はあちこちに色々なや野草たちの生えている土手があったのですが、次々と失くなっていきました。

今では公園でないとこのように色々な野草の生育する土手は残っていくのは難しいようです。その公園ですら、先ほどお話ししたように野草を守っていくのには努力が必要となります。私はこうした作業を自然環境保全ボランティア活動として行なっています。自分生まれ育った町に見られたのと同様の野草の花の咲く土手を守るためです。

このことについては、またの機会にもう少し詳しくお話しします。

明日は、明治神宮外苑に行ってきます。

なお、今年のヤゴ救出に関しての新しい情報は、今月最終日か来月の月はじめに発信できる見込みです。


花博は自然環境を壊して行なわれます(その1)

2023年05月25日 21時19分04秒 | 新カテゴリー:2.横浜・神奈川の里山型自然について

2027年に「国際園芸博覧会」通称「花博」が横浜市で行なわれるということで、いつの間にか桜木町駅前にPR花壇が作られていました。

花博の会場の開発工事は現在進行中ですが、自然環境が破壊されるということで問題視され、反対運動も起こっています。桜並木の桜は一部移植されることになったそうですが・・・

開場予定地は、瀬谷区にある上瀬谷米軍通信基地跡地。返還後の土地利用として横浜市が花博開場として利用することとにしました。

ですが、米軍跡地はほんの一部で、大部分は畑や水田となっています。清流もあり森林や草原もあり、色々な野生動植物が生息・生育してます。こうしたことから、環境省より「生物多様性保全上重要な里地里山500選」にも選定された土地に含まれています。

2010年に愛知県でCOP10(第10回 生物多様性条約締結国会議)が開催され、その時に里山が大きな話題となりました。私たち日本人は古来より水路や池、田んぼや畑、雑木林や茅場など、原生自然を「里」と呼ばれる人が暮らしていくのに好ましい形の自然環境に作り変えて生活してきましたが、このような生活様式こそ自然と共存し、地球環境に優しく、なおかつ持続可能なライフスタイルだといううことで、見直されたのです。

「生物多様性保全上重要な里地里山」もこうした一連の動きの中で選定されたもので、このような自然環境を大事にしていきましょう。保全していきましょう。との意味が込められたもののはずです。

横浜での花博計画は、同様に横浜市で計画されていたカジノと結び合わせて考えられていたと聞いていました。だからカジノ計画がストップすれば花博計画もストップすると思っていたのですが、そうはなっていません。

桜木町駅前のPR花壇には「花博開催まで、あと○○○日」と表示されていますが、私には

「上瀬谷米軍跡地の『生物多様性保全上重要な里地里山』環境の滅亡まで、あと○○○日」

に見えて仕方がありません。


2023年、ヤゴ救出の方針、その2

2023年05月24日 20時39分59秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

2023年、今年のヤゴ救出を実施できるよう調整を進めております。

今年も昨年行なった①綱島公園プール、②六角橋公園プール、③千草台公園プールの3プールで行なう方針です。

①綱島公園プール・・・許可が出るかどうかわからず、プールの管理業者さんが役所からの回答待ちです。

②六角橋公園プール・・・6月18日(日)午後2時から行なう予定としました。雨天の場合は翌週6月24日(土)の午後2時からに延期とします。

③千草台公園プール・・・6月17日(土)午後3時から行なう予定としました。雨天の場合の延期はなく中止となります。

新らしい情報が入り次第またお知らせいたします。


ドクダミチンキ

2023年05月23日 20時50分58秒 | 新カテゴリー:1.三ツ池公園などの自然・生きものたち、活動について

5月21日(日)は三ツ池公園で「ドクダミ茶とドクダミチンキ作り教室」を行ないましたが、翌22日(月)は私単独でドクダミチンキを作りました。

ドクダミを採集するには、まだ良い時期が続きます。教室に参加してくださったみなさんも教室で学んだように身の回りのドクダミを摘んで、お家でも作っていただけたらと思います。

教室でもお話ししたように梅の実で梅酒を作るために使うホワイトリカー(アルコール35度(%)ホワイトリキュール、甲類焼酎)でも作れます。

写真で使用しているのは、35%ホワイトリキュールと「チョーヤの梅酒」の空き瓶です。


2023年、今年のヤゴ救出について

2023年05月22日 20時35分00秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出

昨年2022年は、綱島公園プール、六角橋公園プール、千草台公園プールの3ヶ所でヤゴ救出を行ないました。

今年もこの3箇所のプールでヤゴ救出を行なう方針です。

ただいまプールの管理会社とスケジュール調整に入っていますので、何日間かお待ちください。

ただプール清掃のスケジュールと私の都合とか合わず、できない場合もあるかもしれませんので、その点はご了承ください。


今日も三ツ池公園にいきます(2023.5.22)

2023年05月22日 06時02分07秒 | 新カテゴリー:1.三ツ池公園などの自然・生きものたち、活動について

今日の16時半ごろ、三ツ池公園に行く予定です。

定員10名のところ7名の参加でしたので、用意しておいた瓶やアルコールなどが余っています。これらの余った材料を使って、私が単独でドクダミチンキを作ります。

「作り方教室」はいたしませんが、お話しすることはできます。

公園管理事務所付近にいますので、野草に関心のある方はお気軽にお声がけください。


今日はありがとうございました

2023年05月21日 20時14分27秒 | 新カテゴリー:1.三ツ池公園などの自然・生きものたち、活動について

今日の活動に参加してくださった方々、ありがとうございました。

三ツ池公園で「ドクダミ茶・ドクダミチンキ作り教室」を行ないました。 定員10名のことろ、7名の方たちの参加がありました。

みなさん、楽しそうに活動してくださいまして、私も楽しかったです。ありがとうございます。

ここからは、参加者向けというよりも、この記事を見ていただいている方々に向けて、活動の中でお話しした内容をお話しします。

私たちが雑草と呼んでいる植物にも、本当は一つ一つに名前が付けられていて、色々な他の生きものたちと関わりを持ちながら生きています。

里山と呼ばれる環境で自然環境と共存してきた私たち日本人も、こうした身の回の植物たちを生活に取り入れ、様々なことに使ってきました。

ドクダミもその一つ。虫刺されや擦り傷切り傷、美肌、生活習慣病の抑制など、広い効用を持つ民間薬(薬草)として使われてきた植物だということで、その利用方法を学ぶ内容でした。

これは、昔の人たちの知恵であり技術です。都市化に都市化が重なられ、これでもかというほど自然環境が壊されつつあります。その中で、再び人と自然(自然環境やその中に生きる生きものたち)との距離を縮め、地球の環境と共存した持続可能な社会に向けての、小さいけれど着実な1歩1歩になると考えて、こうした活動を行なっています。

 

 


ドクダミ茶・ドクダミチンキ作り教室のお知らせ

2023年05月18日 20時06分49秒 | 新カテゴリー:1.三ツ池公園などの自然・生きものたち、活動について

今度の日曜日の5月21日、朝10時から三ツ池公園で「ドクダミ茶とドクダミチンキ作り教室」を行ないます。

定員は10名ですが、広報するのが遅くなってしまったため、まだ空きがあります。

お申し込みは

045-581-0287

三ツ池公園管理事務所まで