身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

2007年1月21日の活動

2007年01月21日 19時17分21秒 | 1-2.活動 その後
2007年の第1回目の活動を1月21日に行ないました。
昨年の暮れに時間不足でできなかった「掲示板の飾りつけ」です。

今回この活動について事前にお知らせしたのは、昨年暮れの参加者の方のみ。
急なお知らせになってしまったのでご都合が不安でしたが、1家族3名が参加してくれました。

掲示板には、昨年の暮れに用意し、子供たちが短い時間の中で加工してくれた木の枝を取り付け、参加者のみなさんの感想や抱負を寄せ書き風にしたものを貼り付けました。

また、「菊名エコクラブ 2007年の目標」のしおりもお配りしました。

菊名エコクラブ 2007年の目標

2007年01月13日 12時02分02秒 | ★菊名エコクラブについて
昨年の暮れに、いつも町なか自然教室にご参加していただいている方々に感想や抱負を書いてもらいました。
また、お正月の1日、2日には、お正月にふさわしく思える環境番組を二つ視聴しました。

これらを元に、「菊名エコクラブ 2007年の目標」を作成。
このしおりを参加者の方々にお配りする予定です。

お正月の環境番組(その2)<後半>

2007年01月08日 11時38分27秒 | その他
2日の9時45分からやっていたTBSの「地球新世紀」についての続き(後半)です。
http://www.tbs.co.jp/sin-sei-ki/series02.html


古来からの日本の水田や畑は自然の土や水の循環をうまく利用し、自然と共存したものでした。
2000年前の弥生時代、おそらくその何千年前から構築されてきたと考えられる水田や畑は、大変優れた循環システムで、長年受け継がれ、守られて来ました。
これは同じ場所で何百年、何千年と、永続的に農作物を生産できるシステムだったからです。

このようなナレーターによる説明のあと、ある有機農家の紹介があったのですが、その農家の方から印象深い話がありました。
それは次のようなお話です。

●私たち人間が野菜を作っていると思ったら大間違い。野菜は土が作っている。だから土作りが大事なのです。
●秋から冬にかけて森の木々は葉を落とします。これらの葉が小動物や微生物によって分解され、約100年で1cmの腐葉土を作ると言われています。
●だから、山には肥料などまかなくても木々が育つのです。
●山が100年で1cmの腐葉土を作るのを、人間の力で10年~20年に早めるのが有機農業だと思います。
●有機農業というは山から教わった方法なのです。
●土作りとは人の生き方そのもの。…近くにある資源を活用して、他の場所から来たものに依存しないで土をつくり、その土からできた、自分の住む場所からなるべく近いところでできたものを食べるということ。
これは限りなく永続して循環する世界なので、そういう意味で、人の健康にも地球の健康にも大切なのではないでしょうか。

番組は日本の農業についてまとめた後、さらに深く切り込んで、先ほどのマヤ文明の話に戻りました。

●自然の営みと共生しながら発達してきた、昔ながらの日本の農業を守ることこそ、日本の自然環境を守ることにほかならない。
●また日本は古来、農業という営みの中で独自の文化や芸能を育んできた。自然の恵みに感謝をささげ、豊作を祈って行なわれる祭りや芸能も、その多くは農村に由来する。
●人と自然が対話し共生しながら、その恵みを分かち合ってきた日本古来の知恵、農業。…日本の土と水には古来からの自然との共生の思いがこもっている。
●その知恵や思いを忘れてはならない。マヤ文明も自然との共生の知恵の意味を見失った時、環境のバランスが崩れて崩壊していったのだから。
●日本の環境、地球の環境が健康であるために、水と土の循環を止めてはならない。


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私はこの番組を見て、今まで読んできた何冊かの自然についての本を思い出しました。
中でも、1988年に出版された「自然を守るとはどういうことか」という本があります。
この本が、今の里山ブームの火付け役になったと思うのですが、約20年くらい前から、持続可能なライフスタイルとして日本の里山の暮らし方が着目されてきているのです。

そして現在、いたるところで緑を守る活動が行なわれていますが、自然との共存・共生とはほど遠い活動も見受けられます。
ただ単に緑を守ればいい、ある特定の生きものだけを守ればいいと思って、この番組でも強調されていた”自然の循環”とか、野生の生きものたちの営みを無視しているからです。

しかし、基本を踏み外してはならないと思います。
そういう意味で、この番組を見て、基本を学びなおすことができました。
この番組でも言われていた、水と土の循環などを体感できるように、菊名エコクラブの活動の中に組み入れていこうと思います。


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その他この番組の中では、ケルト民族の聖書に書かれてある循環と共生の世界観を探ったり、自然素材としての土の一面、そして宗教的に用いられる円形の水田(車田)が、日本とケルトで共通しているという内容でしたが、「菊名エコクラブ」の活動とは直接的に関係しないので、省略させていただきたいと思います。



お正月の環境番組(その2)<前半>

2007年01月07日 11時06分47秒 | その他
お正月の環境番組(その2)は、2日の9時45分からやっていたTBSの「地球新世紀」です。
http://www.tbs.co.jp/sin-sei-ki/series02.html


環境破壊によって、地球が危機にさらされている。
崩壊へのカウントダウンを食い止めるには、過去に滅んだ文化から教訓を得ること、そして長く続いている文化から学ぶことです。
かつては水と土との自然の循環を大事にすることによって栄えていたにも関わらず、その循環を断ち切ってしまって滅んだ文明としてマヤ文明が、そして数千年の時を経て現在まで続く文明として、日本とケルトが挙げられる。

このような番組のあらすじが説明された後、「この番組では地球環境の危機を回避していくために、どのような生活や活動をしたら良いかを提言したい。」と司会者の話がありました。


そして番組は本題へ・・・。
日本の原風景、里山。そこは自然と人とが共存した場所でした。
土と水との循環を大切にしていたのです。
ところが、その土と水との循環を断ち切ってしまったがために衰退したのがマヤ文明です。

河川のそばに栄えた4代文明と違って、マヤは雨季の雨に頼っていました。
そのため、雨水を蓄えようと漆喰(コンクリートのようなもの)で巨大な貯水池や水をつくっていたのです。
また、雨乞いをする王の権力を示すために、巨大なピラミッドがつくられました。
そのための漆喰をつくるため、また農地の拡大のために多くの木々が伐採されたのです。
マヤではこれらが土と水の循環と気象の変化を引き起こし、人が生活していけないような環境になってしまったと考えられているのです。
なにか、現代のダムや高層ビルと似てはいないでしょうか?・・・と、非常に気になる司会者から問いかけが・・・。

世界では水の枯渇が進んでいます。
農作物を育てたり家畜を育てたりするのにも水が必要で、そのために大量の水が使われています。
このようにして作られた農作物や家畜の肉をたくさん輸入しているのが日本。
世界の水の枯渇化に日本も加担しているのです。

お正月の環境番組(その1)

2007年01月06日 07時56分33秒 | その他
お正月にやっていた2本の環境番組を紹介します。
1年の初めにこのような番組をやるのは、とても良いことだと思います。



●仲間由紀恵の蒼い地球 ”環境破壊””温暖化”ペンギンたちが泣いている
 1月1日16:00-17:55 テレビ東京
 http://www.tv-tokyo.co.jp/blueearth/

「明けまして、おめでとうございます。今年も私たちは新しい年を迎えることができました。
しかし地球に生きる全ての生きものが、新しい年を迎えられたわけではありません。」
…という仲間由紀恵さんの挨拶で始まりました。

 非常に大雑把な計算ではありますが、今という時代は恐竜たちが滅んで以来の大量絶滅の時代。10分に1種ものスピードで絶滅が起こっていると言われているのです。
 原因は「地球温暖化」が原因で起こっている「異常気象」が大きいですが、
他に「生息地の破壊」「環境汚染」などが加わります。

 特にペンギンは南極圏に暮らすため温暖化の影響を受けやすい動物。
 ペンギンは元来氷の上で暮らします。
 しかし、温暖化によって氷が溶けたことにより、人間が残していった大量のゴミが出現。
 ペンギンたちはゴミの山の中で余儀なく生活しているらしいのです。

 「世界のペンギンをたちの姿とおして、私たちの地球に今、何が起こっているのか、そして絶滅へのカウントダウンをどのようにすれば止められるのか、考えてみたいと思います。」
 という仲間由紀恵さんの語りで、番組の本題へと入っていきました。


 世界各地で、生きものたちが絶滅の危機にさらされています…。
 地球は水と緑の星、生きものたちの星。生命にみちあふれた美しい星のはずです。
 このかけがえのない、大事な大事な地球に、こんなにダメージを与えてしまって、私たち人間はいったい何を考えているのでしょう…。
 そう思うと、とても悲しくなりました。


 しかし、環境破壊や絶滅を防ごうと取り組んでいる人々もたくさんいます。
 こうした人々の取り組みが紹介され、レポーターも取り組みを手伝っていました。


 最後は子供たちが動物園でペンギンの絵を描く様子が紹介され、こんな話で締めくくられました。

 「子供たちのペンギンは、とても生き生きしていて元気そうです。
 しかし現実は残念ながら、そうではありませんでした。 
 急激な環境の変化に戸惑い、必死にもがいていました。
 そして、また、ペンギンだけではありません。
 地球上のあらゆる生きものが、絶滅の危機にさらされています。」

 「今、推定値で10分に一種の絶滅と言われている生きものを救うために、世界各地で様々な取り組みが行なわれています。
 私たちの住む、かけがえのない蒼い地球。
 子供や人を愛するように、もっともっと地球を愛してください。

 子供たちの大好きなペンギンが絶滅してしまわないように、私たちは 何ができるでしょう…。」


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 この番組を見て、決意を新たにすることができました。

 絶滅は私たちの身近でも起こっています。
 菊名・篠原地域でも、過去50年の間に100種ほどの生きものが絶滅(地域絶滅)しているという調査データもあります。

 菊名エコクラブは、これかも、子供たちが地域の自然や自然の生きものたちと親しめるように、これらの生きものたちと生息環境とを、楽しくふれあいながら守る活動を続けていきます。

リース

2007年01月01日 22時26分04秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室

みなさん、明けましておめでとうございます。

12月16日の活動でM.K.さんが個人的につくってくれた、リースです。
クリスマス~お正月にふさわしい感じがするので、紹介させていただきます。

ヒダリマキマイマイや木の葉各種、クルミの実など、12月16日の観察会で見られたものが、盛り込まれています。
M.K.さん、ありがとうございます。