身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

今回の観察結果からの課題

2006年08月19日 17時38分20秒 | 2-3.砂田川
私たち「菊名エコクラブ」は、昔から地域に住み続けている動植物たちや自然環境と楽しく親しみながら学習し、大切にしていくことを目的に活動しています。

「菊名エコクラブ」が活動拠点としている篠原園地では、公園管理事務所の方々に提案の上、この目的のための活動を3年間続けてきました。
ですから篠原園地では、これからもこのようにして活動していくことができると思います。

しかし、年に1度しか活動しない砂田川では、事情が違います。
ですが3年間観察を続けてきて、今回、砂田川に良くない変化が起こっていることを確認したのは大きなことだと思います。


砂田川は私たちの普段の活動場所ではありません。
そういうこともあって、砂田川の自然環境や生きものたちのために、担当している事務所に報告や提案をしても、あまり良い回答は返ってこないかもしれません。
もし本当にそうだとしても、みなさん、ガッカリしないでください。
やるだけやってみることは大切なことだからです。

今回の観察結果を報告して、砂田川が汚い川になってしまわないよう、また、元いた生きものたちが戻ってこれるよう、対策を立ててもらうキッカケにしてもらいたいということ。
これが、今回の観察結果からの課題です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

砂田川の変化について

2006年08月18日 17時37分14秒 | 2-3.砂田川
砂田川の変化に気づいたのは、実は、水の中の生きものたちを観察しようと川の中に入った瞬間でした。
川底がヌメヌメしていて滑りやすく、しばらくするとズボズボッと足が川底にのめりこんでいくのです。
昨年までは、川底は小石を敷きつめたような環境だったために締まっていて、足がズボズボと深くのめりこむことはありませんでした。

良くみると、川底表面に赤土がかぶさっているところと、灰色の粘土質になっているところがあります。
表面が赤土のところを少しほじくってみると、やはり灰色の粘土質の土が出てきます。
この粘土質のところがヌメヌメするのですが、この土は、どうも酸欠状態のようでした。
川の中の生きものたちは、新たに見られるようになったものもいますが、昨年まで見られたものの中には見られなくなったものもいます。
これは川底の環境が変化したため、川底が酸欠になり、そのために生息する生きもの種類も変化したということが考えられます。

砂田川に何が起こって、このようになってしまったのかはわかりません。
上流の方で工事が行なわれ、土が流れてきて川底を覆ってしまい、酸欠になってしまったのでしょうか…?
はっきり言えるのは、川底が酸欠状態になるというのは良くないということ。
そして、砂田川に特有だったきれいな水の川に住む魚、ウキゴリなどが見られなくなったということです。

これは川の中に入ってみなければ、わからないことでした。
外から見ただけでは、わからなかったと思います。
港北区に残された貴重な清流、砂田川。
その砂田川も、再び汚れてきてしまっているようです。
平成8年の再整備で、きれいになり、生きものたちがせっかく戻ってきたのですから、なんとか、平成16年・17年のような状態に戻ってほしいものです。

★写真は今年の河床(川底)の様子です。
 灰黒色の様子がわかりますか…?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨年までと様子が違いました

2006年08月17日 17時33分00秒 | 2-3.砂田川
 一つ前の記事で、今年の「砂田川の自然観察」で観察できた生きものたちを紹介しましたが、生きものたちだけを見ても、昨年までとは様子が違いました。

 昨年までは、川底は礫質(小石を敷き詰めたような環境)で、ウキゴリというハゼの仲間が数匹捕獲できました。
 ギンヤンマの幼虫(ヤゴ)も大きいものが何匹か捕獲できましたし、アカトンボ系のヤゴも
今年よりも捕獲できましたし、一昨年はナマズの稚魚も2・3匹ほど捕獲することができました。

 今年は、川底は泥質(泥がたまった状態)ウキゴリは1匹も捕獲できず、ギンヤンマの幼虫も小さいものが1匹捕獲できただけでした。
 その代わりに、正体不明の魚の群を見ることができましたが、砂田川に決して小さくはない変化が現れています。
 一体、砂田川に何が起こったのでしょう…。

★写真は昨年まで見られたウキゴリです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今回、砂田川で観察できた生きものたち

2006年08月16日 17時28分35秒 | 2-3.砂田川
8月5に行なった「砂田川の自然観察」…

今回観察できた生きものたちは、次のとおりでした。

・歩きながら川で観察できたもの

 ・植 物:ガマ、クレソン
 ・鳥 類:カルガモ、セグロセキレイ
 ・昆虫類:アゲハチョウ、キアゲハ、シオカラトンボ
 ・周りの環境:住宅地、畑、雑木林


・川に入って捕獲できた生きもの

 ・爬虫類:ミシシッピーアカミミがメ(1)
 ・魚 類:メダカ(成魚:1、稚魚:数匹)、正体不明の魚(5~10cmくらいの魚の群)
 ・昆虫類:ギンヤンマの幼虫(1)、アカトンボ系の幼虫(1)、コカゲロウの仲間
 ・河床の様子:泥質
 ★正体不明の魚は、捕獲することができななったために正体がわかりませんでした。
  捕獲して正体をつきとめることが、近々の課題です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする