身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

植物調査をしています

2007年04月16日 18時34分56秒 | 3.野草の保護
 菊名・篠原地域では近年、緑がどんどん少なくなってきています。
 もっともこれは、菊名や篠原に限ったことではありませんが・・・。

 今や、公園でしか自然が残っていかない時代なのです。
 ところが、その公園でさえも自然の緑が残していきにくい社会的状況があります。
 その中にあって篠原園地は、残していける体制を十分につくっていくことのできる、数少ない公園なのです。
 そこで菊名エコクラブでは緑豊かな篠原園地の自然環境を大切にしながら、楽しくふれあいながら自然について学習し、同時に守る活動をしています。

 4月14日の活動では、春にしかみられず、篠原園地でそれぼど数が生えていない植物の調査も行ないました。

 これらの植物たちには、割ばしにビニールテープを巻いたものをそばに立てておきました。来年も同じ場所から生えてくるかどうかなど、生育数の変化を見ていくためです。
 こうしたデータを元に、篠原園地でこれらの植物たちが生き残っていける環境作り(整備、維持・管理)に生かすつもりです。
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篠原園地のスミレ・・・④スミレ

2007年04月16日 18時02分49秒 | 4.生きもの・風景掲示板

 これは日本のスミレです。

 普通、例えばトンボという名称の昆虫は存在しません。○○トンボや××トンボなど、色々な種類のトンボをひっくるめてトンボといいます。

 しかし、これはひっくるめた名前(総称)のスミレではなく、”スミレ”なのです。
 このように、生きもののグループ名としての総称と、種名とが同じなのは珍しいケースなのではないかと思います。・・・ちょっとまぎらわしいですが。

 篠原園地では、スミレは限られた場所にしか生育していません。
 ただし、昔から篠原園地(篠原園地の周辺も含む)に生育していたものなのか、栽培品が再野生化したものなのかはわかりません。
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篠原園地のスミレ・・・③アメリカスミレサイシン(白花)

2007年04月16日 17時25分09秒 | 4.生きもの・風景掲示板
 篠原園地の限られた場所に生えています。

 良く似た日本のスミレ、マルバスミレと思ったのですが、よく調べてみるとアメリカスミレサイシンの白花でした。
 原種系のビオラとして、スノーホワイトという流通名がつけられています。素敵な(だけど、いかにも園芸品種という感じの)名前ですね。
 ですが、②で紹介したアメリカスミレサイシンも、このスミレも、どちらも学名はビオラ・ソロリアなので、このスミレもアメリカスミレサイシンということになります。
(ただし、前者と後者とでは葉の形が少し違います。)

 アメリカ産のスミレが、いかにも昔からこの地に生えているかのように生えているというのも、複雑な気持ちになります。
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篠原園地のスミレ・・・②アメリカスミレサイシン

2007年04月15日 21時26分08秒 | 4.生きもの・風景掲示板

 鮮やかな青紫色が目を引く、アメリカスミレサイシンです。
 その名のとおり、元々日本に生えていたものではありません。
 学名をビオラ・ソロリアというので、どうやらお花屋さんで売られているビオラの一種(原種系ビオラの一種)らしいです。
 紫青色の花と、タチツボスミレより大きな、丸いハート型の葉が特徴です。

 篠原園地では、尾根の広場の、クロマツやツバキの植え込み部分のほか、中央通路の東より斜面(北向き斜面)にも少し生えています。
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篠原園地のスミレ・・・①タチツボスミレ

2007年04月15日 20時46分42秒 | 4.生きもの・風景掲示板
 前々回の記事「4月14日の活動」で、篠原園地にはスミレが4種生育していることがわかったと書きました。
 その家の一つのタチツボスミレです。

 篠原園地で最も多く生えているスミレで、中央通路の北向き斜面の、いたるところに生えています。

 ②で紹介するアメリカスミレサイシンと違って日本の野生のスミレですが、他の日本のスミレよりも繁殖力が強く、市街地でも生き残っています。

 典型的な淡紫色の花のものと、白っぽい花のものとがあるので、見比べて見ましょう。
 真っ白のものは、特にシロバナタチツボスミレと呼ばれます。
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「MOTTAINAI」

2007年04月15日 20時30分30秒 | その他
 今、NHKの「みんなの歌」で「MOTTAINAI」という歌をやっています。

 「MOTTAINAI、・・・それはムダにしない心がけ。」と歌っている歌です。
 私たちの身の回りには色々なモノがたくさんあります。今の時代は戦後の方々が経験したモノのない時代とは反対に、とてもモノの豊かな時代なのだと思います。

 これらの色々なモノをたくさん使用することは、その豊かさを享受することでもありますし、それで豊かな気分になれるということは、確かにあると思います。
 しかしながら、このような豊かさにもメリットとデメリットがあります。
 メリットはもちろん、豊かでモノがなくなる心配をしなくて済むことです。ですが、デメリットはモノがあることに感謝しなくなることなのではないかと思うのです。

 「MOTTAINAI」のココロは、「感謝する気持ち」と言い換えることもできるのではないでしょうか。
 モノがたくさんあり便利な都市では忘れがちですが、私たちがこうして生きていられるのも、私たち人間以外の生命あるものたちや 地球の営みによる支えがあってのことなのです。

 自然環境は、あらゆる面で私たちに恩恵をもたらしてくれています。
 自然から得られる資源というのは、私たちが自然から得ている全てのものです。
 自然環境は、循環する・再生するという特質を持っています。ですから私たちが大切にしながら用いさえすれば、日本古来の農業のように1000年単位で用い続けることができるのです。(過去記事「お正月の環境番組(その2)」を参照してください。)
 しかし大切にせずに、今だけの視点で取れるだけ取ってしまえば、循環や再生ができなくなり、自然は壊れ、そこから資源を得ることができなくなってしまいます。

 昔の人々は直接自然と接しながら暮らしていたので、こうしたことをちゃんと知っていました。農家を営む人の中には、今でも固くこうした暮らしを守っている人もいます。
 「MOYYAINAI」とはつまり、これからもずっと使い続けることができるように、モノがあることに感謝して、大切にしながら使う精神。決して、モノをたくさん使うことがカッコいいことではないのです。
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2007年4月14日の活動

2007年04月14日 20時26分10秒 | 1-2.活動 その後
 4月14日の土曜日、「春の自然観察」を行ないました。

 参加者はいつも参加してくれている、1組2名のご家族でした。
 菊名エコクラブの活動は、実はあまりPRしていません。これから、どんなふうにPRしていくかも、今後の課題です。

 さて、春も真っ盛りになり、色々な生きものたちが再び活発に動き出しています。
 その分、色々な生きものたちが見られるようになり、これからの活動もちょっと忙しくなりそうです。

 その中で今回は、春の自然観察をしながらタンポポマップをつくりました。
 タンポポには大きく分けてニホンタンポポとセイヨウタンポポがあります。ニホンタンポポは近年、生育地の消失によって減ってきていると言われています。
 そこで篠原園地では、どこにニホンタンポポが生えているのかを調べ、篠原園地の地図上にその位置を書き込んでいきました。

 ニホンタンポポは春にしか花を咲かせません。それ以外の季節だと見つけにくいですし、セイヨウタンポポと見分けができないのです。
 今度はセイヨウタンポポの生えている場所を調べて、ニホンタンポポマップと合わせて、「篠原園地タンポポマップ」を完成させたいと考えています。


 そのほか、今回の「春の自然観察」で見られたもの、わかったことは・・・?

●結局タンポポは、ニホンタンポポもセイヨウタンポポも、篠原園地にはそれほど生えていないことがわかりました。

●篠原園地では、スミレが4種類生育していることがわかりました。
 しかし、そのうち元々日本に生えている野生のものが2種、残りの2種はお花屋さんで売られていたものが野生化したものだと思います。(後でもっと詳しく調べます。)

●篠原園地では3種類の野生のキイチゴが生えていることを確かめることができました。

●篠原園地の中でも、限られた場所にしか生えていない植物もあることがわかりました。

●特に、篠原園地でも限られた株数しか生えていない植物もあることがわかりました。

●野外プールではオタマジャクシが泳いでいました。

●ビオトープ池は、ギンヤンマの大きな幼虫が何匹もいました。こんな小さな池でこれだけのギンヤンマの幼虫がいるのは、この池が良い状態の証拠だと思います。


 これら今回の「春の自然観察」でわかったことを元に、これらの生きものたちや自然が、これからも篠原園地に住みつづけていけるように、環境作り(維持・管理)をしていきたいと思います。

 写真は、野外プールの生きものたちの観察をしているところです。


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2007年4月8日の活動

2007年04月09日 10時49分12秒 | 1-2.活動 その後
 書かなくてはならない記事が、未掲載のまま、たまってしまっているのですが・・・。

 今年は活動を「自然教室の日」と「作業日」とに分けて活動しています。
 「自然教室の日」は第2土曜日、「作業日」は第4土曜日を基本としていますが、第4土曜日だけですと、活動の準備も含めて、なかなか間に合いません。
 そこで、これらの活動日以外にも、代表の松田が作業を行なうことがあります。

 4月8日(土)は正規の活動日ではありませんでしたが、ビオトープ・エリアの入り口部分のレイアウト変更をしました。
 これによって、「ビオトープ・エリア掲示板」とビオトープ池とが見やすくなりました。

 掲示板では、主に「菊名エコクラブ」の活動予定や活動報告を掲示していきます。
 池はしゃがんで静かに見てくださいね。
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