身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

活動はじめ

2019年01月14日 09時50分16秒 | 6-2.思ったこと・考えたこと
昨日は年明けの活動はじめとなりました。
活動はじめといっても、観察会など参加者を募っての活動をしたわけではありません。
下準備といったところで、昨年暮れに三ツ池公園で摘み取ったガマの穂をほぐし、綿にしました。

昨年新たに開始した三ツ池公園での活動。
その活動から課題が生じました。
この課題から、さらに活動を発展させようと色々考えているのです。

大きなテーマの一つは野草(野生植物)の復権です。
昨日の記事にも載せたとおり、雑草という植物などありません。どんな小さな花でも、みな名前があるのです。
しかもこうした野草たちは、食べられたり薬草となったり、日本の文化に欠かせなかった植物たちばかりです。

にも関わらず横浜市内の多くの公園などで、何の価値もないもの(不要なもの、邪魔だけのもの、汚らしいもの)として片づけれていることに対し、緑が減少し、絶滅に追いやられている野草たちもあるという現状の中で、おかしいのではないかと非常に疑問を持っています。

そこで、名前とともに、日本の文化の中でどのように用いられてきたかなどを短くまとめて書いた、野草の名札づくりと設置を三ツ池公園で始めました。
そして、まだ構想を練っている段階ですが、実際に野草を利用してみるといった教室も自然観察会と連動させてできはしないかと考えているのです。


昨年摘み取ったガマ(ヒメガマ)の穂

ほぐしていくと、丸で羽毛のような綿毛になりました。

ガマは冬になると穂がはじけて綿毛の実を飛ばします。
それが干している布団や洗濯ものに付いて困るとか、喘息の原因になるのでは?などと苦情が寄せられ、横浜市内のガマの生育する公園では、穂の刈り取りが行われているようです。
ですが、ガマの綿毛は昔、布団の綿としてもちいられていたそうなのです。
なので、布団は蒲団とも書きます。
また、ガマの穂を摘んでタンポポの綿毛にして遊ぶようにフーッと息を吹き、実(種)を飛ばして楽しむ親子の姿も、ガマの生育する公園で時おり見かけることがあります。
自然を感じ楽しむ機会や場所も残しておいてほしいものです。


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