身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

「綱島公園の冬の自然散策」報告

2022年01月31日 17時20分50秒 | 新カテゴリー:1.三ツ池公園などの自然・生きものたち、活動について

昨日1月30日(日)、予定どおり「綱島公園の冬の自然散策」を行ないました。

ご参加いただいたのは一組のご家族だけでしたが、昨年から楽しみにしてくれていて、づんぐりも拾っておいてくださいました。この寒い中ご参加くださって、ありがとうございます。

見られた生きものたちはカルガモ以外撮影しておりませんので、また改めて撮影しに行ってから、紹介させていただきたいと思います。

今後の綱島公園での自然観察会は、日程は未定ですが、3月の終わりから4月の始めに春の自然観察会、そして6月にプールのヤゴ救出、8月に夜の自然探検を行なう予定です。

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綱島公園の冬の自然散策

2022年01月24日 12時55分10秒 | 新カテゴリー:1.三ツ池公園などの自然・生きものたち、活動について

先週土曜日の22日、綱島公園から綱島市民の森を散策しました。自然観察会を行なうための下見です。

冬の綱島公園の雑木林

綱島市民の森のヒノキ林

どんぐりはまだ落ちている箇所があります

どんぐりはまだ落ちている箇所があります。キジバト、スズメ、ヒヨドリは見られましたが、期待していたシジュウカラ、ヤマガラ、ジョウビタキ、ツグミ、クロジは見られませんでした。春に開花の楽しみな野草が少しだけ確認できました。

こんな感じなので当日どんな生きものたちが見られるかはわかりませんが、散策ということでも楽しいと思うので今週の土曜日に行おうと思います。落ち葉がなんの木の落ち葉なのかとか、どんぐりを拾って何のどんぐりかお話したりしながら歩きます。

綱島公園の展望台付近からの風景

私一人だけで楽しんではもったいないので、身近な自然散策がお好きな方は一緒に歩きましょうという感じで行います。私にもわからない植物などはたくさんありますが、わかる限りのことをお話ししながら歩きたいと思います。

今週日曜日30日、午後2時に綱島公園子ども用プールの入り口前に集合です。急なお知らせですみません。参加者ゼロでも私は散策しますので、お気軽にご参加ください。綱島公園から綱島市民の森の展望台までゆっくり歩き、集合場所に戻って終了となります。3時くらいに終了予定です。

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高尾山のシモバシラ生育地から

2022年01月20日 18時15分56秒 | 自然環境との共存について

高尾山シモバシラの生育する土手にはロープが張られ、植生を大切にするよう呼びかける掲示がされています。土手には野草たちが生育しており、シモバシラもその一つです。

こうした土手に踏み込んでしまうと野草たちがダメージを受け、何人もの人が踏み込むとついに野草たちが死滅していきます。その時は自分一人でも、その前に誰かが踏み込んでいるかもしれませんし、その後も誰かが踏み込むかもしれません。自分一人だけのつもりが実はそうではなかったりします。

自然を楽しむには、まずその自然がなくてはなりません。今自然が残されているのは、昔の人たちが大切にしてきたからです。今の私たちが大切にしないと、未来の人たちににその自然を残せなくなってしまいます。

一度消失した自然はもう二度と戻ってこないことが多いです。回復したとしても何か月も何年もかかります。

このように自然を大切にして楽しんだり恩恵を受けようとする心がけるのは、高尾山以外の場所でもとても大切なことです。

 

エコ(eco)とはエコロジカル(ecological)の略で、生きものたちの繋がりを科学するエコロジーエコロジー(ecology)の形容詞型。

日本語では「生態学的な」ということになりますが、多くの場合「生態学的な配慮」という意味で用いられる言葉です。

色々なところでエコという言葉を見聞きしますが、ほとんど生きものが出てこないので、どう生きものたちやそのの繋がりに配慮されているのかわかりません。

そういう意味では、このような高尾山の事例の方が本当に生態学的配慮(エコ)だと言えると思います。

 

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高尾山にシモバシラを見に行きました

2022年01月18日 16時38分19秒 | その他

1月16日の日曜日、高尾山に行ってきました。冬のシモバシラを見るためです。

シモバシラはシソ科の多年草で、冬に枯れた茎から霜柱が発生するためにこの名があります。もちろん花も咲きます。花期は秋ですが、今の時期に行くというのは名の由来になっている霜柱を見るのが目的です。

前回見てからもう10年以上が経っていることもあり、見に行きたくなっていたのです。

高尾山には複数の登山道があり、今回は1号路を登りました。途中、タツナミソウの一種コバノタツナミが花を咲かせていたり、ヤブコウジが実を成らせているのも見ることができました。

コバノタツナミ(タツナミソウの一種)

ヤブコウジ

 

シモバシラの生育地点へと向かう途中で、ミヤマフユイチゴの実も見ることができたのが嬉しかったです。

というのは、小学生の時に通っていた横浜市の小学校の敷地内で、このミヤマフユイチゴが実を成らせているのを見て食べた思い出があるためです。冬で寒いのに実を成らせていたことから私の興味を引き付け、登校班の列からサッと抜け出し、実を採り口に入れ、列に戻ったということだけよく憶えています。

当時の背景としては街にもまだ雑木林や藪や草地が普通に残っていた時代で、子供たちは学校が終わると池で魚釣りをしたり雑木林で虫探しをしたりして遊んでいました。そうした中で、木苺を食べたりということもあったわけです。

何年生の時かまでは憶えていないのですが、とにかくそれ以来、地元でミヤマフユイチゴを見ることはありませんでした。

ミヤマフユイチゴ

フユイチゴは野生の木苺の仲間です。野生の木苺はほかにも色々な種類があります。他の木苺類が春頃花を咲かせて初夏に実を成らすのに対し、ミヤマフユイチゴは秋に花を咲かせ、冬に実を成らせるのです。

 

山頂近くで霜柱を見ることができました。シモバシラの霜柱への期待が高まります。

山頂に到着し、山の反対側へ抜けてしばらく歩き、シモバシラの生育地点に到着。

溶けかかって小さくなっていましたが、シモバシラの霜柱を見ることができました。

冬のシモバシラ

来シーズンにまた見に行きたいと思います。花の写真を撮りに行くのも忘れないようにしたいです。

 

 

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生命現象の連動

2022年01月12日 12時51分06秒 | ★自然との共存について大切なこと

自然環境は 私たち人間にとっても、切っても切れないほど 大切なもの。 なくてはならないものです 。 

そう言っても 、とても便利な生活をしている今の私たちにとってはピンとこない かもしれませんが、 その理由はとても簡単なことです。

私たち 人間も 地球上の 生命の一つで 、 地球の自然環境 と切り離された単独の状態では 決して生きることは できないから です。

人の体もその生命現象は 他の生き物たちと同じように 自然環境と連動しています。 私たちは  空気を吸ったり吐いたりして呼吸をしますし 、水も飲み 食べ物も食べます。 エアコンなどで温度や湿度を調整したり 水道料金を払って 水道の蛇口から 水が出てきたり お店に行って パックに入った 食べ物を 買ってきたりするために 人間が作り管理されているもののように 見えるだけです。 おおもとは みな 自然環境から来ているもの。 自然の恵みによるものです。

食べたものは、 タンパク質 、糖質、 脂質 といった 分子レベル の栄養素 にまで分解され、 血液とともに 体の隅々にまで運ばれます 。分解する時にも栄養素が 運ばれる 時にも 、媒体となるのは水です 。 水分は 汗となって 皮膚から出て 体温調節のためにも使われます 。 その体温調節も   皮膚が外気と触れていないと 行われることができません 。

私たちはトイレに行って排泄をしますが この排泄物も 下水処理場で処理されるという形をとっていますが、 自然界の 微生物たちによって分解されています。

自然は自然なので 人間の為に働いてやろうとか、 一生懸命労働しようとかいった意思はなく、 ただそのように動いているだけかもしれませんが 、それによって私達が受ける恩恵は 計り知れません。

自然環境というのは 地球の地球らしい環境そのものです。 地球上の生きものたちは、みなその恩恵を受けています。 それにも関わらず 近年では 多くの人が 自然や生きものたちを 嫌い、 なくなった方がいい。いなくなった方が良いと考えているようです。 このことが 緑の減少や野生生物を絶滅へと追いやるなど、環境危機に拍車をかけていることは間違いないでしょう。

自然環境と共存する姿勢を持とうとする人が増えてくれれば良いのになと思う次第です。

 

 

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自然観察について

2022年01月10日 07時25分48秒 | ★自然との共存について大切なこと

自然観察のことを 単に 自然や生き物たちが好きな人たちの 趣味とか楽しみ という程度にしか 考えていなかったとしたら、それは大きな間違い です。

自然観察は 今の環境危機の時代に 生きる私たちにとって 、自然環境やその中で生きている 生き物たちと親しみ 、一定レベルの 理解や愛着を持つための 手段 なのです。 それは環境学習だとか 自然体験学習と位置付けることもできるかもしれません。

地球温暖化にしても 海洋プラスチックごみ問題にしても それによって 地球の環境を  壊したり汚染したりして  多くの生き物たちを死へ  追いやったり生態系を壊していることに問題があります。  けれどもそれは  温暖化やプラスチックゴミに 限られた話ではなく 色々な形で 私たちは 自然を壊しています。  温暖化やプラスチックごみ問題が 解決されたとしても 他の問題が  たくさんあったら  同じことのはずです。

特に温暖化が環境問題としてよく取り上げられるのは こうした他の問題から 目を そらせる ためのよう に感じられて なりません。

私たち日本人は もともと 縄文時代から 自然環境と共存した持続可能な ライフスタイル、 社会を 持っていた 農耕民族です。  戦後の高度経済成長が 過ぎても  昭和の時代が終わるまでは  横浜でもこうした暮らしが残っていました。  そしてこうした暮らしがあったからこそ 自然や生き物たちに対する一定の理解や愛着が 示されていました。

ところが 令和になってからは 一変してしまった感じがあります。 一変したというよりそれまで 少しずつ変化してきたものがいっぺんに吹き出したのかもしれませんが 、私たちの多くは 自然や生き物たちを 汚いとか気持ち悪いとかばかり言うようになり、まるで ゴミや危険物 のように扱うようになってしまったのです。

これは非常に残念なことですし、 温暖化ガスの排出よりもむしろ深刻な問題に思います。

私も長年自然観察会などを行なってきて、このように時代の変化を感じていますが、 これからも自然や自然と共存することの大切さを自然観察会を通して お伝えしていきたいと思います。

大切なことなので最後にもう一度。

自然観察は 今の時代に生きる私たちが 自然や生き物たちと 接して、 理解や愛着を持つようになりための 手段です 。  それは 自然と共存する 持続可能な社会づくりのためには 欠かせない 土台となる不可欠なものです。 みなさんが自然観察をとおして この地球上で 色々な生き物たちと ともに、 この時を 同じ 地球の環境で 一緒に生きていることに 嬉しさや喜びを 感じられますように。

 

 

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輪飾り

2022年01月03日 20時39分11秒 | その他

お正月の飾りつけとして、輪飾りがあります。近年では年の暮れになるとユズリハやウラジロのない輪飾りがたくさんスーパーマーケットで販売されますが、伝統的な輪飾りにはこれらが付けれれているのが一般的です。

私たち日本人はもともと農耕民族。里山で自給自足的な暮らしをしていました。里山は2010年に愛知県で開催されたCOP10(第10回 生物多様性条約締結国会議)で、自然と共存した持続可能なライフスタイルとして話題となり、その後しばらくの間、里山ブームとなりました。

伝統的な輪飾りには里山の文化が反映されています。縄は脱穀後の稲わら、橙は畑、ユズリハやウラジロは田畑の近辺にある森に生えているものです。

もともとは身近にあったこうした環境や植物が見られなくなってしまったということは、それだけこうした緑が私たちの身の回りから消失したということを意味しています。

居間、台所、浴室、トイレ・・・と各部屋に飾ることになっている輪飾り。どれか一つでも伝統的なものを飾って、かつて私たち日本人が里山で自然と共存した持続可能な生活をしていたことや、身近に田畑や森があったということを思い起こすのも、それだけでも良いことなのではないかなぁと思います。

今年のお正月の飾りつけは昨年暮れに終わってしまったので、また今年の暮れに、、、。

伝統的な輪飾り。大きいので、こちらは購入しませんでしたが・・・

私はこちらが気に入り、購入しました!

 

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新年おめでとうございます

2022年01月02日 20時48分06秒 | 秋、どんぐりの自然観察会

みなさん、新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

今年構想している計画をざっとお話しします。

1月下旬・・・どんぐりの自然観察会(綱島公園)

6月  ・・・プールのヤゴ救出(綱島公園をはじめとする複数箇所)

8月  ・・・真夏の夜の自然探検(綱島公園)

10月  ・・・どんぐりの自然観察

・4月ごろ春の野草の自然観察を綱島公園で行いたいところですが、下見をしてから決めます。

・8月の「真夏の夜の自然探検」は梅雨が明け次第、複数回行ないたいと考えており、綱島公園をはじめ、三ツ池公園でも行なうと思います。

 

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