いこう!絶滅どうぶつ園 | |
今泉 忠明 | |
星の環会 |
動物学者の今泉忠明さんの文による、生物多様性の大切な意味と、文明の発展に反して、この地球上の大事な仲間である生き物を人為的に消滅させていったヒトという生物の罪深さを、子供のために伝えようとした絵本です。
絶滅危惧種のパンダのところに、絶滅動物たちが暮らす絶滅どうぶつ園から、招待状が届きます。ニシクロサイさんの歓迎パーティへの招待状でした。さて、パンダがそこで見て、経験したことはなんなのでしょう。
かつては、人間により4年に1種の生物が滅ぼされていたそうです。それが今では毎年4万種の生物が絶滅しているという、その加速度のすごいこと。絶滅が生物の進化をストップさせていることと、人間の「万物の霊長」という恐るべきエゴイズムが地球上の生き物にとって、同時に人類という種にとっても、マイナスに働いていることに気づいて欲しいという著者の気持ちが、一人でも多くの子どもに伝わりますように。この本を読むことによって。