週刊朝日緊急増刊 朝日ジャーナル [雑誌]朝日新聞出版このアイテムの詳細を見る |
この国への強い危機感を受けて「知の復権」目指し、将来の「羅針盤」たろうとしての復刊。執筆者には右翼もいた。「ロスジェネ」の浅尾大輔氏と堀江貴文氏の対談まであった。
編集後記に「格差」「貧困」社会を生み出した原因となった「構造改革」路線の旗振り役の小泉純一郎元首相・竹中半蔵元経済財政相、経済界の重鎮たちへの取材はことごとく断られたとあった。本当に、彼らの声を聴きたかった。
「労働者を人間扱いしろだと?企業の生産性と利益の極大化だけを優先し、社会的には格差や差別、貧困を生みだし拡大するしかない構造改革に賛成したのは、ほかならぬお前たち国民ではないか」。斉藤貴男氏が旧知の企業者に面と向かって言われた言葉だという。確かにみんなが豊かになるとは、元首相は言わなかった。構造改革路線を持ち上げ、小泉劇場を推し進め、イラクでの日本人捕虜事件では2チャンネル化したマスコミや最悪だったが、あの小泉政権の熱狂的支持者は有権者だったよね。
雨宮処凛さんと若者の対談の中で、派遣村の若者の中にも、社会の一部にもホームレスの人に対する差別意識があった。右派のマスコミは、派遣村にホームレスがら依存していたことを持って、派遣村の意義を疑っていた。でも、派遣村には、最初からホームレスを排除する考えなどなかった。未だ、ホームレスに対する根強い差別観がはびこっている。
薄っぺたい復刊号だが、まだ、読み込む記事あり。