かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

南面白山山頂でヒメギフチョウさんは元気に舞っていた

2022-05-19 20:32:50 | 日記

こないだ購入した図鑑「フィールドガイド日本のチョウ」(誠文堂新光社)によれば、ヒメギフチョウが成虫(チョウの姿)で現れるが4月上旬から5月の初めと案内されていた(山形県低地)が、本日5月19日に同じ山形県の南面白山(1225m)に登ってきたが、山頂でヒメギフチョウさんが♂♀とも忙しく舞っていた。同じ山形県でも1000m以上の高所ならば5月半ばを過ぎても成虫たちの営みが行われていることを現地で確認した。

この図鑑の日本海から西日本に主に生息するギフチョウの説明書きに「♂は山頂に集まる習性がある。」とされているが、オイラは4月末に青麻山山頂に立った時、♂♀とも山頂に集まって、そこがデートスポット(交尾の場)になっていることを目撃した。

そして、今日の南面白山山頂でも、♂と思われる個体が何度も何度も山頂を周回している間に、たぶん♀もやってきて、♂が♀を追っかけて地面に舞い降りて、おそらく交尾しているシーンを目撃した。残念ながら写真に収められなかったが、「ギフチョウの仲間たちは、山のてっぺんに向かうと、そのパートナーとなるべき相手もやってきているオキテ」というものがあると理解した。

高山でも、もうそろそろ、このスプリングエフェメラルたるチョウは成虫としての役目を終えるのだろうが、この「発見」を機にヒメギフチョウの「研究」もこの先の生きがいにしていこう。

(南面白山山頂のすばしこい成虫をスロー編集)

 

ああ、久しぶりにいい汗かいた。やはり青葉山の自然観察歩行とは違って、「山のてっぺんに登って遠くの山を展望する」という行為は、爽快だ。もっと山のてっぺんに登ろう。

 

登山道に、まるでお膳立てしてくれたように、トリアシショウマ(ユキノシタ科)とヤマブキショウマ(バラ科)の若芽が伸びだしていたので、摘んできて和え物、おひたし、天ぷらにしていただいた。たしかにくせのないおいしい食感だが、合わせて摘んできたウコギ科三兄弟、タラノメ・コシアブラ・ハリギリを天ぷらでいただいた。・・・・やはりウコギ科に軍配が上がる。(個人的見解です)

 

     

右が茎に毛の生えたトリアシショウマ。左がツルツルのヤマブキショウマ。

 

 

    

本日の天ぷら素材。トリアシショウマの若い芽もおいしいがウコギ科のような個性がない(減点)

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双眼鏡とコンデジを携えた山歩きスタイルで

2022-05-18 19:02:30 | 日記

ことしから、コンデジを右肩にかけ、左手、または右手に双眼鏡、ときには双眼鏡も首にかけた、上半身にやや負担をかけたスタイルで山を歩いている。

これまで同行させなかったが、8倍ほどのニコンモナークの威力は抜群で、野鳥のほか高い樹木の葉っぱ確認にも活躍してくれていて、もはや手放せなくなっている。

この前、熊野古道に忘れてしまったダブルストックの補充がまだできていないが、上のスタイルだとダブルストックによる登山スタイルに支障をきたす。日帰りの軽登山だとシングルストックで足りるが、テント泊の重装備だとやはり安全性からダブルストックだ。

この問題を解決するために、双眼鏡を手に持たないで、かつすぐ取り出しができる丈夫なサコッシュを検討している。

野鳥に

樹木に

チョウやトンボやセミ君たちに

少し離れた花たちに

五感をサポートしてくれる双眼鏡、やや重いがこれからの相棒となる。

     

       こちらは、2020年5月に出会ったキビタキ♂くんです。会いたいな~。

 

     

        青葉の森の主役は、いつもヒヨドリたち。 げんきだ。

        今日は彼らしか、写真に収められず・・・・

 

     

          マルバダケブキの花が開いていました

 

   

     

          図鑑のおかげで、タテハチョウ科コミスジ♂と分かりました。

 

     

          図鑑のおかげで、コジャノメ♂と分かりました

          フィールドガイド日本のチョウ(誠文堂新光社)大活躍!

 

 

     

 

青葉の森でヤマブキショウマの新芽を摘んできてポン酢とマヨネーズで和えてみました。(左下)

結果→イケテル。

他に、左上ミツバ、右上サンショウ、右下ウルイ

今日は、白石温麺(シロイシウーメン)といっしょにいただきました!グッジョブ!!

 

 

 

 

 

 

 

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ちがいの分かる野人であれ

2022-05-17 19:43:09 | 日記

ひさしぶりに仙台野草園を歩いた。近くを歩いていた同世代と思われるご婦人から「あの白い花がたくさん咲いている木は何ですか?」と訪ねられた。

「あれはトチの木です。花の下の方にいっぱいつけているのが雄花で、先端付近に咲いている花が雌花で・・」と昨年まで覚えた知識をひけらかす。

ご婦人は、オイラが植物の達者と感じたのか、立て続けにあの「赤い花はサクラソウですか?」と尋ねてきたが、よく見るとクリンソウに見えたので「クリンソウかもしれません、もっと育たないとよく分からないが、まあサクラソウの仲間ですね・・・」と口を濁した。

あまり、付き合うとなんだかんだ聞かれてわが浅知識がばれてしまうので、気づかれないように距離を置き、そそくさとその場を離れた。

少し行った先に、「サクラソウ」と「クリンソウ」の栽培地があったので、その違いを復習した。花が輪っか状に咲いているのが「クリンソウ」(次第に伸びて九輪ほどではないが多層に咲く)、花茎に3~5個の花をつけるのが「サクラソウ」。しっかりとその違いを覚えて、自信をもって答えられるように備えよう。

 

     

      クリンソウです

 

     

        こちらサクラソウです       

 

 

山野草の中で、いつも出会っているのに、その違いが分からないのがショウマ(升麻)と呼ばれる山草たち。柳原敏雄さんの「山菜歳時記」に「あわもりそう」として挙げられている食べられる山草であるが、このご本では、ユキノシタ科の「トリアシショウマ」と「アワモリショウマ」を山菜としている。

だが、他の山菜関連本では食菜の対象は、この「トリアシショウマ」のほかにバラ科の「ヤマブキショウマ」、キンポウゲ科の「サラシナショウマ」なのだという。いずれも初夏に泡を盛ったような白い小さな花を穂状につけてどこでも目にする山草たちなのだが・・・・その違いが分からず生きてきた。

なんでも、このショウマたちは隠れた「おいしい山菜」たちなのだそうで、これからの山歩き、その種別を理解した上「食べるために」少し摘んでこようとおもっている。

今日の野草園では「ヤマブキショウマ」と「サラシナショウマ」が紹介されていたので、まだ花は咲いていないが葉っぱん形をしっかりと覚えてきた。そして、園内の散策路脇に「トリアシショウマ」と思しき葉っぱが伸びていた。

野草園で食材のことを考えるは不遜でああるが、夏に花が咲くまで、この三種のショウマたちをしっかり覚えて、少しだけいただいてきて「おいしい山菜」たるにふさわしいか、口に入れてためしてみよう。

     

           サラシナショウマです

 

     

          ヤマブキショウマです

 

     

      トリアシショウマと思われます。図鑑のとおり、茎に毛が生えていました

 

アヤメ、ショウブ、カキツバタ・・・・違いが分かるか。昨年まで、この野草園で覚えたばかりなのに、もう危うくなっている。「アヤメ」は花奥に網目があるから分かりやすいが・・・「ショウブ」と「カキツバタ」・・・あやしい、この夏、しっかり復習しようぜ。

     

      これはアヤメです

     

       カキツバタには網目がないが・・ショウブとの違いは忘れました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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渡りの夏鳥たちにリスペクト

2022-05-13 14:43:47 | 日記

バスで10分余り、青葉の森にこの季節足繁く通うのは、この森の三大夏鳥、美しいオオルリ・キビタキ・サンコウチョウに逢いたいがため。

しかし、声はすれども姿は見えず。とくに今年は一度もサンコウチョウに逢えていない。サンコウチョウは、森の中を移動しながらさえずっっているらしい。声の方に足を向けてもそれっきりということが多い。なかなか会えるチャンスがないので焦る。オオルリやキビタキのように、一カ所に留まって懸命にさえずることがないようだ。

そのオオルリくんとキビタキくんだが、今季ちらっと何度か見かけたが、「声はすれども姿は見えず」。オイラはどれぐらい声のするほうに目を凝らして立ちすくしているのだろう。森は、日ごとに青葉が繁って声の主をいいように隠してくれる。が、あきらめずに後、1,2週間通い続けよう。(歩くのは、いつも昼頃だから出会いが少ないのか。早朝の方が、いいのかもしれない。来週、一番バスでチャレンジしよう。)

山道を歩きながら、いつも「なぜ、どうして」を繰り返している。「なぜ、オオルリたちは、子育てをするためにわざわざ、何千キロの旅をしてくるのか。そんな体力消耗と天敵や悪天候の危険を冒してまでこの森に帰って来なければならないのか。」、「どうして、1年じゅうエサとなる昆虫が確保できそうな、東南アジアやフィリピンで子育てをしないのか。ニホンが好きというなら、南西諸島でも子育ては可能だろうに。」などの「問」を発しながら歩いている。

鳥類学者さんの話では、「渡りの秘密と鳥たちの能力」に係る研究は始まったばかりだということで、いまだ完全に解明されていないということだが、

① 子育ての時期、東南アジアより北東アジアの方が、発生する昆虫・クモ類の数が多い

② ヘビ・トカゲや樹上を自由に行き交う哺乳類などの天敵が北国の方が少ないので安全だ

など、オイラなりの「解」を並べているが、もっと学者さんたちの本を読んで「真実」に近づきたい。

オオルリくんの生態をネットで調べると、4月下旬ころに、まず青い鳥の♂くんたちが先行して日本に到着し縄張り確保に勤しむのだという。ちょうど今の時期かな。遅れて♀くんが到着し、巣作りを行い卵を産むのだという。オオルリの寿命はわずか5年だという。(ちなみに、スズメやハクチョウは20年とか。)昨年のパートナーどうしは昨年のポイント近くで合流するのか、あるいは毎年新しいパートナーをみつけるのかこれも謎だが、5年という寿命なら前者の「解」を選択したい。

渡りの鳥の能力は驚くばかりで、何千キロ旅しても「体内GPS」?を駆使して前年に立ち止まった同じ木に辿り着くのだという。また、オオルリたちは、天敵を避けるために主に夜間「北極星」をたよりに位置を確認しながら飛び続けるのではないかともいわれている。

どれぐらいの高度で?、スピードは?、エサはどうする?、海上移動でどこで休む?、などの「問」が次々に発せられるが「解」にはまったく届かない。ただただ、彼ら彼女らという個体の能力と勇気にリスペクトさせられるばかりだ。

姿を容易には見せてくれないが、青葉の森の新緑のあちこちからこだまする夏鳥たちへのいとおしさは、年々増すばかりだ。

 

2020年以降、青葉の森で出会った

 

    

    オオルリくん

 

    

    サンコウチョウくん

    

    キビタキくん

 

 

Honda Kids 渡りの謎を解く

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青葉の森のエピソード

2022-05-10 20:21:47 | 日記

Episode1

晴れた青葉の森。1日誰にも会わなかった。時折足を止めてスマホを操作、ウクライナ情勢と囲碁本因坊戦の様子を伺う。どこまでも静かな木漏れ日の森だ。

突然、聞きなれたさえずり、足を止めてさえずりの主を目で追う。視界の中で移動する物体を目で追うと、やはりルリビタキくん。カメラを向けたが、距離が遠すぎたことと若葉が重なったためコンデジ君のピントが合わずピンボケ。だが、しばらくさえずりを聴きながら立ち尽くす。何度もピントを合わせようとするが、あきらめる。ピンボケも、なぜこの鳥と出会うと満ち足りるのだろう。

     

 

Episode2

     

カタクリ7年生の、完璧な終焉を目撃した。放った種は、アリさんによってしっかり遠くに運ばれたのだろう。

 

Episode3

      

Episode3

ヒラヒラ飛んでいた中小型のチョウが止まったので撮影してみた。翅の裏をみせていてまったく地味な色彩だが、翅裏の紋様を図鑑で検索したら「タテハチョウ科サトマダラヒカゲ♂♀不明」ではないかと思った。食草がササの仲間、成虫出現が5月~6月とあり、もしかしたらお母さんがそろそろ卵を産み付ける場所を探しているのかもしれない。地味であっても、オメメの可愛さはチョウだ。

Episode4

帰りの林道の道端で、シソ科ミツバがあちこちに顔を出していた。何度もこの林道を行き来していたが、いつも野鳥を探すため上を見ていたため、道路わきのミツバは見逃していた。

結局、オイラはクセのあるというか個性的な香りある山菜が好き。このミツバのセリ科独特のさわやかな個性的香りも愛する。

帰っておひたしにし、少し刻んでソーメンの具とする。初夏、若葉の季節の愛すべき香草だ。今日1日に満足した。

 

     

 

     

 

残りは、明日の朝卵とじにしようか。

 

 

 

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