かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

ちがいの分かる野人であれ

2022-05-17 19:43:09 | 日記

ひさしぶりに仙台野草園を歩いた。近くを歩いていた同世代と思われるご婦人から「あの白い花がたくさん咲いている木は何ですか?」と訪ねられた。

「あれはトチの木です。花の下の方にいっぱいつけているのが雄花で、先端付近に咲いている花が雌花で・・」と昨年まで覚えた知識をひけらかす。

ご婦人は、オイラが植物の達者と感じたのか、立て続けにあの「赤い花はサクラソウですか?」と尋ねてきたが、よく見るとクリンソウに見えたので「クリンソウかもしれません、もっと育たないとよく分からないが、まあサクラソウの仲間ですね・・・」と口を濁した。

あまり、付き合うとなんだかんだ聞かれてわが浅知識がばれてしまうので、気づかれないように距離を置き、そそくさとその場を離れた。

少し行った先に、「サクラソウ」と「クリンソウ」の栽培地があったので、その違いを復習した。花が輪っか状に咲いているのが「クリンソウ」(次第に伸びて九輪ほどではないが多層に咲く)、花茎に3~5個の花をつけるのが「サクラソウ」。しっかりとその違いを覚えて、自信をもって答えられるように備えよう。

 

     

      クリンソウです

 

     

        こちらサクラソウです       

 

 

山野草の中で、いつも出会っているのに、その違いが分からないのがショウマ(升麻)と呼ばれる山草たち。柳原敏雄さんの「山菜歳時記」に「あわもりそう」として挙げられている食べられる山草であるが、このご本では、ユキノシタ科の「トリアシショウマ」と「アワモリショウマ」を山菜としている。

だが、他の山菜関連本では食菜の対象は、この「トリアシショウマ」のほかにバラ科の「ヤマブキショウマ」、キンポウゲ科の「サラシナショウマ」なのだという。いずれも初夏に泡を盛ったような白い小さな花を穂状につけてどこでも目にする山草たちなのだが・・・・その違いが分からず生きてきた。

なんでも、このショウマたちは隠れた「おいしい山菜」たちなのだそうで、これからの山歩き、その種別を理解した上「食べるために」少し摘んでこようとおもっている。

今日の野草園では「ヤマブキショウマ」と「サラシナショウマ」が紹介されていたので、まだ花は咲いていないが葉っぱん形をしっかりと覚えてきた。そして、園内の散策路脇に「トリアシショウマ」と思しき葉っぱが伸びていた。

野草園で食材のことを考えるは不遜でああるが、夏に花が咲くまで、この三種のショウマたちをしっかり覚えて、少しだけいただいてきて「おいしい山菜」たるにふさわしいか、口に入れてためしてみよう。

     

           サラシナショウマです

 

     

          ヤマブキショウマです

 

     

      トリアシショウマと思われます。図鑑のとおり、茎に毛が生えていました

 

アヤメ、ショウブ、カキツバタ・・・・違いが分かるか。昨年まで、この野草園で覚えたばかりなのに、もう危うくなっている。「アヤメ」は花奥に網目があるから分かりやすいが・・・「ショウブ」と「カキツバタ」・・・あやしい、この夏、しっかり復習しようぜ。

     

      これはアヤメです

     

       カキツバタには網目がないが・・ショウブとの違いは忘れました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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