風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

裏磐梯 ≪五色沼≫

2017-07-13 | 小さな旅
毎年恒例の≪夫のバースデー旅行≫
最近は北海道内で1~2泊の旅行をすることが多かったが、
今年はまだ自宅に留まっている状態なので、少しでも北へ!と東北を選んだ。
7月初旬、新幹線で郡山まで行き、そこからは磐越西線で猪苗代へ、そしてホテルの送迎バスでホテル着。

宿泊は裏磐梯で、その第一の目的はニッコウキスゲの大群落が広がる「雄国沼」(おぐにぬま)
梅雨時期であっても、3泊4日も滞在すれば1日位は晴れの日があるだろうと高をくくっていたら・・・
なんと4日間とも雨ばかり
これほど雨にたたられるとは、無念さを通り越して、もう笑うしかない

  
2日目


雨が降りしきる中を「五色沼探勝路」を歩くことにした。

前日からの雨で道はぬかるんでいるが、
ホテルで長靴を貸してくれたので足元を気にしないで歩ける


青沼
と、この辺りで前方から若い男女のカップルが歩いてきて
「この先100メートル位の所で小熊が目の前を横切りました!」
「親熊が出てきたら恐いので僕たちは引き返します」
と興奮冷めやらずの説明
小熊がいるということは親熊も近くにいる筈だ


そう言えば、歩いてくる途中に「熊注意」の立て看板が何箇所にあったのを思い出した。
さて私達はどうしよう・・・
熊除けの鈴も持ってきていない・・・
と、しばし考えたが、このまま先に進むことを決断
その代わりに声を出して、こちらの存在を熊に知らせながら歩こうと

ある日 森の中 クマさんに出会った~
 花咲く森の道 クマさんに出会った~
出来る限りの大声で、何回も繰り返し 


るり沼
雨が降っても沼の青色が美しいので、晴れていたらどんなにか綺麗なんだろう。
(ここでも大声で歌いながら



赤沼
沼の色は赤ではないが、沼に沈む木や草が赤い。
(ここでも大声で歌いながら

 
アザミの花越しに見える「毘沙門沼」
この辺りに来ると探勝路の道幅も幾分広くなって見通しもよくなったので熊の心配もなさそうと、
(それに何組かのグループとすれちがったので)歌はストップ。
なんとか無事に歩き通せてホッと胸を撫で下ろした



雨も上がって、湖面に映る緑が美しい。


 
毘沙門沼の展望台近くに咲いていた、満開のヤマボウシ
雨に洗われた緑の中で咲く白い花は清々しい。

  

五色沼の毘沙門沼には、2年前の北海道からの帰りに立ち寄ったことがあるが、
その時は紅葉シーズン真っ只中だったので、人も車もとにかく多かった。
が、今回は6月で、しかも平日の雨の日に歩いている人は殆どいない。
(1時間程の間に出会ったのは僅か5組)
つい2年前に来たばかりなのに、季節も、お天気も、歩いた距離も違うので、
まるで初めて来たような新鮮な印象を受けた五色沼だった。