世界文化遺産候補となった「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を調べているうちに、
禁教の時代に故郷を捨て、新天地を求めて五島の島々に移り住んだキリシタンのことを知った。
そして、禁教が解かれた頃から建てられた五島列島にある教会のいくつかが、世界遺産候補となったことも知った。
せっかく長崎に行くのなら足を延ばしたいな・・と調べているうちに、
五島列島で募集しているツアーを見つけた
そのうちのひとつは「今回は無理だろう・・」と諦めつつあった教会めぐりのツアーも
日にちも時間も重ならず両方に参加できる
こということで、五島では2つの現地ツアーに参加。
島から島へ移動するのは、こうしたツアーで行くのが時間のロスがなくてとても助かる。
長崎港7:40発の福江島行きのジェットフォイルに乗る。
福江島までの所要時間は1時間30分ほど。
長崎湾内は遊覧船に乗っているようで、長崎の街も沿岸の造船所もよく眺められる
世界遺産のひとつになっている「ジャイアント・カンチレバークレーン」
造船所内では撮影禁止だったが、こちら海側からは良く見えるし写真もOK。
大きなビルのような豪華客船は完成が近いらしい。
到着した福江島で大きな荷物をターミナルに預け、待っていた船ですぐに久賀島(ひさかじま)に向けて出発
このツアーの参加者は5名で、私たち以外の3人は五島列島に住んでいる人たちだった。
久賀島に着いたらタクシーで島の奥を目指す
牢屋の窄(ろうやのさこ)の跡地に建てられた「信仰の碑」
牢屋の窄殉教事件とは
明治元年に起きたキリシタン弾圧で捕えられた信徒200名が、12畳ほどの牢に監禁された。
わずかな食料は与えられるものの、トイレにも行けずに立ったまま。
隙間もない空間で、中には地に足がつかず宙に浮いたままの人もいたとか。
不衛生の環境でウジ虫も湧き、8か月の間に42人が亡くなり、その中には子供もいたそうだ。
「牢屋の窄」のあとは、旧五輪(きゅうごりん)教会を目指してタクシーで移動
だが、途中からは車も入れない山道を徒歩で
今日はお天気が良かったので歩くのは苦にならなかったけれど、雨の時の移動は大変そう。
海岸沿いの道を歩くのは気持ちいい。
心地いい風を受けながら歩く先に、旧五輪教会と今の教会が見えてきた。
世界遺産候補になった旧五輪教会は、禁教が解けてから、牢屋の窄殉教事件を乗り越えた信徒たちによって建てられた。
外観は和風だが、内部は西洋教会の建築様式となっている。
教会の傍に船が迎えに来てくれて、次は奈留島(なるしま)を目指す
島から島へ移動するのに、こうして効率よく動けるのはツアーならではのことで、
ガイドさんも最初から最後まで付き添って解説案内してくれる。
本当に有難い
次に見学した教会は、同じく世界遺産候補になった奈留島の江上天主堂
設計・施工は教会建築の名工・鉄川与助で、高床の木造教会堂
これらの教会は潤沢な資金で建てられたのではなく、信徒たちがキビナゴ漁で得た収入を出し合って完成した。
そして、その建設中は例年になく大漁で、皆で「神の御恵み」と感謝しあったそうだ。
案内をしてくださったかたに、ハートの形にカーブした枝を教えてもらった。
木は教会を強風から守っているダブの木。
長崎の教会群が世界文化遺産登録に向かっていたものの、残念ながらその推薦は取り下げられてしまった。
取り下げの理由は、申請の要因が絞られていなかったことらしいが、
推薦があったからこそ、私のように五島列島に悲惨なキリシタン迫害があった歴史を改めて知った人も多いと思う。
それに、その歴史を知れば知るほど、
迫害の中を信仰を支えに辛抱強く生きてきた事実を知れば知るほど、
この歴史的遺産を守っていかなくてはと強く感じた。
禁教の時代に故郷を捨て、新天地を求めて五島の島々に移り住んだキリシタンのことを知った。
そして、禁教が解かれた頃から建てられた五島列島にある教会のいくつかが、世界遺産候補となったことも知った。
せっかく長崎に行くのなら足を延ばしたいな・・と調べているうちに、
五島列島で募集しているツアーを見つけた
そのうちのひとつは「今回は無理だろう・・」と諦めつつあった教会めぐりのツアーも
日にちも時間も重ならず両方に参加できる
こということで、五島では2つの現地ツアーに参加。
島から島へ移動するのは、こうしたツアーで行くのが時間のロスがなくてとても助かる。
長崎港7:40発の福江島行きのジェットフォイルに乗る。
福江島までの所要時間は1時間30分ほど。
長崎湾内は遊覧船に乗っているようで、長崎の街も沿岸の造船所もよく眺められる
世界遺産のひとつになっている「ジャイアント・カンチレバークレーン」
造船所内では撮影禁止だったが、こちら海側からは良く見えるし写真もOK。
大きなビルのような豪華客船は完成が近いらしい。
到着した福江島で大きな荷物をターミナルに預け、待っていた船ですぐに久賀島(ひさかじま)に向けて出発
このツアーの参加者は5名で、私たち以外の3人は五島列島に住んでいる人たちだった。
久賀島に着いたらタクシーで島の奥を目指す
牢屋の窄(ろうやのさこ)の跡地に建てられた「信仰の碑」
牢屋の窄殉教事件とは
明治元年に起きたキリシタン弾圧で捕えられた信徒200名が、12畳ほどの牢に監禁された。
わずかな食料は与えられるものの、トイレにも行けずに立ったまま。
隙間もない空間で、中には地に足がつかず宙に浮いたままの人もいたとか。
不衛生の環境でウジ虫も湧き、8か月の間に42人が亡くなり、その中には子供もいたそうだ。
「牢屋の窄」のあとは、旧五輪(きゅうごりん)教会を目指してタクシーで移動
だが、途中からは車も入れない山道を徒歩で
今日はお天気が良かったので歩くのは苦にならなかったけれど、雨の時の移動は大変そう。
海岸沿いの道を歩くのは気持ちいい。
心地いい風を受けながら歩く先に、旧五輪教会と今の教会が見えてきた。
世界遺産候補になった旧五輪教会は、禁教が解けてから、牢屋の窄殉教事件を乗り越えた信徒たちによって建てられた。
外観は和風だが、内部は西洋教会の建築様式となっている。
教会の傍に船が迎えに来てくれて、次は奈留島(なるしま)を目指す
島から島へ移動するのに、こうして効率よく動けるのはツアーならではのことで、
ガイドさんも最初から最後まで付き添って解説案内してくれる。
本当に有難い
次に見学した教会は、同じく世界遺産候補になった奈留島の江上天主堂
設計・施工は教会建築の名工・鉄川与助で、高床の木造教会堂
これらの教会は潤沢な資金で建てられたのではなく、信徒たちがキビナゴ漁で得た収入を出し合って完成した。
そして、その建設中は例年になく大漁で、皆で「神の御恵み」と感謝しあったそうだ。
案内をしてくださったかたに、ハートの形にカーブした枝を教えてもらった。
木は教会を強風から守っているダブの木。
長崎の教会群が世界文化遺産登録に向かっていたものの、残念ながらその推薦は取り下げられてしまった。
取り下げの理由は、申請の要因が絞られていなかったことらしいが、
推薦があったからこそ、私のように五島列島に悲惨なキリシタン迫害があった歴史を改めて知った人も多いと思う。
それに、その歴史を知れば知るほど、
迫害の中を信仰を支えに辛抱強く生きてきた事実を知れば知るほど、
この歴史的遺産を守っていかなくてはと強く感じた。