風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

福島の旅 《きのこレストラン》

2013-12-07 | 小さな旅
以前から自然溢れる田舎で暮らしたいという夢は漠然と持っていたが、
今年の夏に北海道で畑作業をしたことで、更にその思いが深まってきた。

ちょうどそんな時に、登録している団体から「田舎暮らしを視野に入れたツアー」の連絡があった。
場所は福島。
あの第一原子力発電所から直線距離で50キロ程の距離にある村に、情報収集を兼ねて行ってきた。


                                        

まず最初に立ち寄った「道の駅」で見かけた放射性物質の簡易測定機に、
ちょっと旅で浮かれかけた気持ちが現実に戻された。

ここでは今も毎日、見えない放射性物質との闘いが続いている。
あの当時と違い、遥か遠い地の出来事としてだんだん記憶が薄れつつある自分を反省。
もっと現実をみて、何らかの行動を継続していかなくては。
それが小さなことでも。
例えば福島産の農産物を購買するというだけでも、何もしないよりは一歩前進ではないだろうか。



山並みが眺められる農家レストランでのランチ

ここでは、以前は露地の椎茸栽培を手広くやっていたのに、
今では屋内で栽培できる「なめこ」だけにしているという。
今日のメニューは、その「なめこ尽くし」料理


「大粒なめこのフリットと生ハムのサラダ 有機カブのまるかじり」
なめこの天麩羅を初めて食べたけれど、
カリッとした衣の中にトロンとしたなめこの食感が楽しい。



「ぼっちゃん南瓜のポタージュ豆乳仕立て」
この南瓜は、今晩の宿となる農家民宿のかたが作っているとか。
牛乳ではなく豆乳を使っているのに濃厚で甘い。



「なめこの田舎味噌仕立てピザ」
なめこ、練り味噌、大葉を使った和風ピザながら、それにチーズが加わることで不思議なマッチング。
ちょっと甘い味噌に、大葉の味と香りが合う。
春先には山椒の葉(木の芽)を散らしてもいいかもしれない。



「なめこと春菊のトマトソース味のパスタ」
美味しいのだが、春菊に火が通り過ぎて香りが薄いのが残念。
それにピザがボリュームあったので、、すでにお腹がいっぱいで・・・



「なめらかプリン(コーヒー付き)」
とろーりと滑らかな食感がたまらない。
「もうお腹いっぱい」と言いながらも、結構ボリュームのある量もペロリ。

ここのレストランは地元の有機野菜を使っているので、新鮮で美味しい。
それに、厨房は奥様と息子さんが、給仕サービスはご主人という
家族でもてなしてくれる雰囲気が温かい。
予約制ながら民宿もしているので、次回はここに泊まってみるのもいいかな。