風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

根室 その⑥ 《落石岬》 

2012-10-02 | 北海道の夏 5年目 (2012)
ラムサール条約に登録されている春国岱(しゅんくにたい)に行こうと思っていたら、
熊が目撃されたとかで立ち入り禁止になっていた。

仕方がないので《落石岬》(おちいしみさき)へと変更。

この辺りの花は咲き終わったという話だったが、
よく探してみると、辛うじてまだ秋の花がまだ咲いていた。

  
秋の花《サワギキョウ》や《リンドウ》
地味だけれど、深みのある紫が綺麗。


  
《ウラギク》(別名ハマシオン) と 《キソチドリ》

ウラギクは、この辺り一面に咲いていたそうだが、年々その数が減って
今では探すのが大変な位に減少してしまったらしい。


  
ここは《根室十景》のひとつで、
確かにこの散策路は、草原あり、林あり、水芭蕉群落地ありと、変化に富んでいる。
特に水芭蕉が咲く情景は見事らしい。


  
駐車場から歩くこと30分ほどで、岬の突端にある灯台に到着。

この時季は花が少ないのが残念だったが、
それでも、草原を吹き渡る風、断崖に打ち寄せる波など、雄大な景色に感動。
次は季節を変えて、またゆっくり再訪したい。


                                    

花の季節は終わっていたが、鶴の姿を何度も見かけた。
地元の人の話では、この季節の鶴は、つがいが子育てをしているのだとか。
そういえば、どこに行っても3羽ひと組だった。

  
写真をよく見ると、1羽だけ首の部分が黒くなくて白い。
多分、あれが子供なのだろう。

人間であっても鳥であっても、子供を想う気持ちは同じ。
つがいの鶴が子供を大事に育てている姿を、
以前の自分の家族とダブらせながら、愛おしい気持ちで眺めた。