風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

私たちの「風のガーデン」

2008-11-18 | 暮らしの中で



この庭は、私の友人ご夫妻が丹精込めて作り上げた農園の中にある。
この場所は我が家から遠く離れた東北にあるが、
私たち仲間にとって心の安らぐ「風のガーデン」だ。
今頃、このガーデンは秋の装いをまとい、透明の秋の風が流れていることだろう。


因みに、最近の我が家のパソコンの待ち受け画面はこの写真に設定している。
秋なのに初夏の写真とは季節外れの感がしないでもないが、
この風景を眺めていると、何か気持ちが優しくなれるような気がしてくる。

裏に広がっていた水田はもう稲刈りも終わり、
遠くに連なる安達太良の山は紅葉が広がっているだろう。
そして、その山々に雪が降るのも間もなくだろう・・と、
この写真を見ながらガーデンの静かな晩秋の景色を想像している。


このガーデンで頂いた食用菊「もってのほか」の苗は、今、我が家の庭で花を咲かせ、
食卓に彩りを添えてくれている。




「もってのほか」は、控えめな薄紫の色が美しい。

お酢をたらした熱湯に花びらを散らした途端に色が鮮やかさを増し、
菊の香りがパーッと湧きのぼってくる。
花びらの食感と香りを逃さないように、すかさず網杓子ですくって水で冷やす。





今日は秋に入って四度目の収穫なので、目先を変えて白菜や胡瓜と一緒に和えてみた。
最近は季節感のない野菜が多いが、この香りと色は秋そのもの。

家の中ばかりで過している私にとって、秋を実感できるひとときだ。
東北の「風のガーデン」を思いながら、味をかみ締めている。