4月9日裸参りから始まる長浜曳山祭りは14日16日の子供歌舞伎で最高潮に達する。
夜遅くまで笛、太鼓、すり鐘の囃子は”しゃぎり”と言われ、心地よい響きで心を癒してくれる。
7歳から11歳までの男児が豪華絢爛な舞台の上で、晴れやかな衣装を見にまとい演じる姿は
見る人たちに感動を与える。
私が見た舞台は、猩々丸(舟町組)が演じる
「御所桜堀川夜討 弁慶上使の段」である。
弁慶は生涯に一度しか女性と契らず、一度しか泣か
なかったという伝説を踏まえた身代わり狂言であ
る。その女性は「おさわ」弁慶との間の子が「信
夫」、弁慶の主人義経が兄頼朝に疑われ、身のあか
しを立てるため、義経の正妻の身代わりとして我が
子「信夫」を殺害する。嘆く「おさわ」を残し弁慶
は後を追い切腹した侍従太郎の首と二ツを抱き堀川
御所へと持ち帰る、というあらすじである。
役者になりきった子供たちの表情は見る者に感動を
与え、首を切る場面では思わず涙がこぼれた。
この子は私が祭りの時にいつも泊まる・北国街道の宿【紗蔵】のご子息・小田空之介君(小学4年生)です。
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