【富山・路面電車に乗って】
富山市は、富山駅を中心に路面電車が縦横に走っている。
明治初期に建てられた廻船問屋が立ち並ぶ、岩瀬大町・新川通りの
ノスタルジックスポットを歩いた。
通りは旧北国街道沿いに並び、岩瀬は江戸前期の寛文年間(約320年前)
に港町としての形が出来た。
岩瀬は加賀藩の領地で御蔵があり、北前船で米や木材などを大阪や江戸に
運んでいた。
現在の岩瀬の廻船問屋群のある街並みは日本遺産ともなっている。
岩瀬運河に並ぶ小型漁船、その上を路面電車「ライトレール」が走る。
この路面電車、結構なスピードで走り一寸驚いた。その後背に立山連峰が・・・
通りの入り口にある「磯料理・松月」
訪れた文人が”富山湾は 天が松月に 与えた 生簀だ”と書いている。
落ち着いた佇まいの玄関・・・今日も高級車で乗り込むオエラさんが見えた。
”東風は竜宮城の使者、ホタルイカを送り 薫風は海の麗人、白エビを吹き寄せ
あいの風は出生魚、福雷魚のキトキトを運び 立山おろしは富山湾の王者、鰤と
甘エビを呈する”
「松月」の料理は、春夏秋冬魚つくしである。
食べて見たかったが”今日は団体さんで一杯です”と断られた・・・残念!
公園には北前船が飾られていた。
銘酒「満寿泉」の店構え、改装され綺麗になった。
蔵は改装中だった。
中庭の枯山水・・・往時の商人の繁栄ぶりが窺われた。
粋な黒塀に、黒松が覗く・・・贅沢な屋敷だ。
荒波を越え、動く総合商社として巨万の富を生み、岩瀬に繁栄をもたらせた
北前船の寄港地 船主集落 往時をしのばせる異空間だ!
北前船廻船問屋「森家」…国の重要文化財に指定されている。
「森家」の隣には「岩瀬銀行」が金庫番のように建てられていた。
「森家」の母屋のオイには囲炉裏が切られ、吹き抜けの簗・差物・帯戸の豪壮な
構成は実に見事だ!北前船の模型が飾られていた。
道具蔵の扉には、家紋と龍虎の鏝(こて)絵が施されており、
東岩瀬の海商の典型的な住宅のたたずまいを見ることができる。
通りには気の利いた休みどころも多く、途中立ち寄った和菓子屋の水羊羹が
のどを潤してくれた。ここ「今枝福助堂」の三角どら焼きが名物と聞き、土産に
持ち帰ったが、お母ちゃん殊の外喜んで食べていた。
日本海側にはまだまだ知らないノスタルジックスポットが幾らでもある。
元気でいなくちゃ・・・頑張ります。