かったかくんのホームページ

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「姉が贈る童話」

2020年12月30日 | 大分県
姉からマグカップやカップ敷などが送られてきた。
童話に基づきながら創られたカップです。
 

童話の題名は
「星になったチコ」
です。



実際にこの童話のイラストを描いてくれた方の家にいた「チコ」ちゃんがなくなっていったできごとを童話にしています。 
 



カップのイラストは、もちろんこの方が描いたものです。
2人でカップを創っています。



カップ敷は、ゆかりのある方が木を彫っています。
「チコ」ちゃんのイラストと持つところがハートになっているところがとっても可愛らしいです。
 



姉に聞くと、
「これは、この方に贈った童話だから、本にもなっていない。」
ということです。 
 



姉は、こうしたゆかりのある人だけの童話もよく書きます。



以前こんなことがありました。
 

まだ子どもたちが幼い頃に、連れ合いが大病して入院している遠くの病院に、路線バスも乗り継ぎ向かいました。
日田の大石峠を越えて、坂を下りている時に、バスのラジオから童話が流れていました。




「けんくんのおうちは、おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん、けんくん、そしておとうとのたくちゃん・・・と六人かぞくです。
 


でも、いまは、いまは・・・五人しか、おうちにいません。おかあさんはとおくのびょういんににゅういんしているんです。
「さみしいだろうけど、ほんのちょっとだけだから、たくちゃんとなかよくるすばんしていてね。」
っていって、ちかくのびょういんににゅういんしていたんだけど、それからまた、とおくのびょういんにかわって“ほんのちょっと”が“ずっと”になって、もう十ヶ月になってしまいました。
 



ちかくのびょういんにいるときは、ときどきおみまいにいけたけど、いまのびょういんはとおいからほんのたまにしかいけません。
 



おかあさんにあえないのは、さみしいけど、おじいちゃんやおばあちゃんがなんでもしてくれるし、おとうさんはべんきょうをおしえてくれたりあそびにつれていってくれたりするし、たくちゃんはおもしろいことばかりいっているし、みんなであかるくがんばっています。・・・・・(略)・・・・・・・」


なんだか自分のところの話に似ている。
そして、最後に作者を名前が読まれると、それが姉であることがわかりました。
「けんくんのじゅぎょうさんかんび」という童話です。
今でもその時のバスの外の風景と子どもたちの表情はしっかり覚えています。
胸が張り裂けそうでした。
 



イラストレーターの方も、大切な「チコ」ちゃんが空に舞い上がり星になる中で、童話に「チコ」ちゃんがのこされました。
再び手元に戻ってきました。



かけがえのない1冊となるでしょう。