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神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

天空の鏡に憧れて[12] 朝陽

2015-06-14 10:54:02 | ボリビア

ウユニ2日目の朝。

せっかくの塩のホテル宿泊も、朝3時起きの4時出発。旅行行程からわかってはいたが、なかなかきつい。

昨晩、湖の寒さの片鱗を味わったため、重ね着の厳重装備で部屋を出る。

昨晩の雨音は止んでいたが、外に出るとまだポツポツと降っている。当然、空は真っ暗で星は見えない。しかし、逆にこれは朝焼けを見られるチャンスではないのかと、ポジティブに考えてみる。

5台のランドクルーザーに分乗してまだ真っ暗な湖面に出る。さすがに周囲には何もライトが無いので、昼間よりもさらにノロノロ運転。

ウユニ湖というのは広いもので、雨が降っているところもあれば、止んでいるところもある。ガイド間で連絡を取り合って、天候や湖面の情報を共有しているらしい。このガイドさんのネットワークを駆使して、なんとか晴れ間の見える地点まで。

とは言っても、空は曇天で星はほとんど見えない。ただ、月だけが雲の向こうに輝いている。これだけだと写真に撮ろうと思っても、たいした写真にはならず、残念。

そうこうしているうちに、明るくなってきたのか、目が慣れたのか。上空の雲が湖面に映っているのが見えてきた。青い空と白い雲のコントラストがまぶしい昼間の空と比べ、グレイスケールの空もまた赴き深い。とはいえ、こちらもまともにカメラには映らない。

仕方がないので、ライトで文字を書いて遊ぶ。ハートマークや星マークに始まり、UYUNI、JAPANとだんだん難しくなる。湖面に映すということを考えすぎて、逆に裏文字になってたりで大笑い。三脚の無い人は、車のボンネットにカメラを置いてセルフタイマーで撮ったりしてたけど、あまりうまく撮れない様子。

そして、日の出。かと思いきや、残念ながら無情にも太陽は暗い雲の向こう。ちょうど雨が降っているあたりにあたってしまい、なんとなく全体が明るくなってきておしまい。雲も空も赤く色付くことは無かった。

それでも、徐々に明るくなっていく水鏡の世界は幻想的で美しかった。

ウユニ湖にいるのだという高揚感が、身体の奥まで染みこむ寒さに変わって退却。ホテルに帰って朝ごはん。

塩のホテルの朝ごはんはかなりの当たり。特に、チーズとハムがうまかった。黒い角食っぽいパンにのせて食べると格別。ただ、スクランブルエッグが妙に白いのは、白身だけ増量なのか、黄身だけ何かに使っちゃったのか。シリアルには麦のドン(ポン菓子)みたいなものもあり、これも予想以上においしかった。

 

 

 



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