『ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド』 上遠野浩平 (電撃文庫)
積読消化。新刊で買ったはずなんだけど、2年以上も放置してしまった本w
物語内の時代的にはVSイマジネーターの裏くらい?
ブギーポップは狭い地域の中で能力者やら人造人間が入り乱れ、ストーリーも網目のように入り組んでいる。
それが魅力といえば魅力なんだが、おじさん疲れちゃったよ、もう。
さて、14巻目にあたる本作なんだが、タイトルの意味は読み終わってみると良くわかる。
現代におけるピラミッドは、すべてが終わった夢のあと。
そこにはもう何もなく、沈黙があるのみ。
バブル後世代の人生観にも通じるような“終わってしまった感”というと、語弊があるだろうか。
システムに取り込まれてしまった一般人の諦観を、そこからはみ出した異能者の存在とのコントラストで描くのが持ち味とはいえ、なんだか盛り上がらないんだよね。
この小説に出てくる高校生って、ほとんどが妙な悟りというか、諦観を見せている。一方で、人造人間が青臭い台詞を吐いたり、ポジティブな生き方をしていたりする。そのあたりで、異能への憧れと危うさを演出しているのだろうが。
異能な世界での話はさておき、若者にはもう少し、今という瞬間へのコミット感を期待したいんだけどね。
とはいえ、上遠野浩平だって俺よりも年上なんだけど(笑)
積読消化。新刊で買ったはずなんだけど、2年以上も放置してしまった本w
物語内の時代的にはVSイマジネーターの裏くらい?
ブギーポップは狭い地域の中で能力者やら人造人間が入り乱れ、ストーリーも網目のように入り組んでいる。
それが魅力といえば魅力なんだが、おじさん疲れちゃったよ、もう。
さて、14巻目にあたる本作なんだが、タイトルの意味は読み終わってみると良くわかる。
現代におけるピラミッドは、すべてが終わった夢のあと。
そこにはもう何もなく、沈黙があるのみ。
バブル後世代の人生観にも通じるような“終わってしまった感”というと、語弊があるだろうか。
システムに取り込まれてしまった一般人の諦観を、そこからはみ出した異能者の存在とのコントラストで描くのが持ち味とはいえ、なんだか盛り上がらないんだよね。
この小説に出てくる高校生って、ほとんどが妙な悟りというか、諦観を見せている。一方で、人造人間が青臭い台詞を吐いたり、ポジティブな生き方をしていたりする。そのあたりで、異能への憧れと危うさを演出しているのだろうが。
異能な世界での話はさておき、若者にはもう少し、今という瞬間へのコミット感を期待したいんだけどね。
とはいえ、上遠野浩平だって俺よりも年上なんだけど(笑)