神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[コンサ] 2010 J2第01節 鳥栖-札幌

2010-03-07 23:09:35 | コンサ
J2第01節 サガン鳥栖 1-1 コンサドーレ札幌 @スカパー

今年も遂に開幕しました。日本全国Jリーグ。

コンサドーレ札幌の開幕戦はサガン鳥栖戦、鳥栖市ベストアメニティスタジアム。
昨シーズン、鳥栖は札幌のひとつ上。とはいえ、監督も選手も大幅に入れ替わって別チームと言ってもいいでしょう。

一方の札幌は、昨シーズンの4-2-3-1から、得点力アップのために4-4-2へ変更。そのためにFWを大補強。ゴン中山を筆頭に、近藤、内村。
守備ではサイドバック不足とダニルソン、西のレンタル移籍の穴埋めに、藤山、リ・ハンジェを補強。

ところが、箕輪をはじめ、吉弘、ソンファンと、今年はセンターバックが故障で大ピンチ。ここでがんばらなければならない堀田はベンチにも入れないという出来。

キリノも内転筋を痛めたとかで遠征メンバーから外れ、純和風のスタメン構成。

前半の立ち上がりはグダグダ。鳥栖のきついプレスにパスミスを連発し、まったく攻撃の形にならない。一方の鳥栖はFWに入った山瀬弟が嫌らしい動きをして怖い。

ところが、そのプレスのきつい中盤を飛ばしたロングパスから何度かチャンスが生まれる。そして、上里のロングパスを藤田がシュート、ポストの跳ね返りをさらに押し込んで先制。

去年、あれだけ得点ができずに苦しんだ藤田が開幕戦でゴールを奪うとは、これは幸先がいい。

その後は得点に気をよくした札幌の動きがよくなり、ガス欠気味に見える鳥栖の攻撃を封じ込めて前半終了。思えば、この札幌ペースの時間に追加点が取れなかったのが悔やまれる。

後半は鳥栖も盛り返してきて、左サイドの韓国人(キムなんとか)を中心に攻撃を組み立てる。しかし、石川を中心とした最終ラインがなんとか持ちこたえ、失点を防ぐ。一方の札幌は再び中盤でボールが支配できなくなり、シュートまで持っていくことができない。

そして、終了間際、札幌ゴール前のファールから、早いリスタートでマークがずれたところを蹴りこまれ、同点。鳥栖の選手が審判に抗議に行こうとしたのと同時のリスタートだけに、簡単に気を抜いたとDFを責めるのは可哀想か。逆に、あれを鳥栖が意図的にやったのであれば、去年の中払クラスの演技賞ものだ。

その後、近藤が相手DFと激突し、まったく動けず。そのまま担架で運ばれ、ゴン中山と交代。近藤は選手バスには歩いて乗ったそうで、大事に至らず一安心。

代わった中山はワンチャンスで砂川からのロングボールにダイビングヘッド……も、ゴールの外。短時間でも仕事ができるところは、さすがというべき。これは右サイドに大きく開いてからゴール前に飛び込んでくるプレーで、相手DFを振り切っている。こういう動きを上原に盗んでもらいたい。

そして、あえなく試合終了。結局、終了間際に追いつかれての引き分けで、去年のロスタイム失点病を引きずってしまっている。こういう試合を勝ちきらないと、昇格は見えてこないかも。

しかし、開幕戦アウェイで勝ち点1は、冷静になって考えてみると悪くない。なんといっても、開幕戦勝ち点は2006年以来らしいからな(笑)

今日の試合でよかったのは近藤、内村のツートップ。どちらかがボールを受けて、どちらかがDFの裏を狙うというバランスが良かった。特に近藤は、前評判よりもポストプレーが上手いし、トップスピードも意外に早い。内村もシュート意識が高く、さすが去年のチーム内得点王(@愛媛)といったところだ。

逆に悪かったのは上里と宮澤のダブルボランチ。こちらはバランスが悪く、相互のフォローが出来ていなかった。
上里はロングボールでカウンターの基点になったものの、ショートパスは相手に奪われることが多い。遠くは見えているが、自分の足元が見えていない感じ。
宮澤は守備に気を使いすぎなのか、まったく攻撃に絡めず。しかも、その守備も縦横無尽というよりは、近くに来たボールに反応するだけで、ボールウォッチャーになってしまっている状態も多かったように思う。
宮澤はグアムで持久力トップだったんだから、もっと走ってもいいんじゃないか。サカつくで言うなら、宮澤がダイナモで上里がプレイメーカーみたいな感じで役割分担するとか。もちろん、本物のサッカーはサカつくとはまったく違うんだけどね。

他に目立ったのが、フリーキックのトリックプレー。コーナーキックや浅い角度のフリーキックはともかく、ゴールを狙える位置では簡単にシュートでもいいのではないか。上里の左足はそれだけの価値があるだろう。今日のトリックプレーはどれも決まらず、近藤が蹴ったやつなんて、ほとんどお笑い状態だ。トリックプレーは正攻法で通じないときの奥の手にして欲しい。

次節はホーム開幕戦となる福岡戦@札幌ドーム。甲府を3-1で下した勢いなんて一時のもの。とるに足らんぜ……といえないところが苦しい。我々サポーターに出来ることは応援することと祈ることだけだしな。

[コンサ] 2010 J2第01節 札幌以外の話外(ワラ)

2010-03-07 22:44:59 | コンサ
コンサドーレ札幌のアウェイ開幕戦、鳥栖戦の感想はこちら→「[コンサ] 2010 J2第01節 鳥栖-札幌

ついでに他の試合の感想などを。

まず、コンサリストラ組みの石井と柴田。なんと二人とも移籍先でスタメン、90分フル出場。パチパチ。

なんでクビにしたのかと惜しむ気持ちはなく、これがJ2下位チームの選手層なのだということなのだろう。
なお、石井の愛媛も、柴田の草津も0-1での負け。まぁ、そういうことだ。
ぜひ、上位チームへ躍進できるような活躍を見せて欲しい。勿論、札幌戦以外でね。

昇格争いで考えると、やっぱり柏がひとつ抜けているか。
フランサの2得点とも素晴らしいシュートだった。あのシュートを打たれたらJ2の守備力じゃ太刀打ちできない。

大分も柏には完敗したものの、得意戦術のカウンターはJ2では鉄板といわれるだけに、昇格争いに絡んできそう。先週のプレシーズンマッチでも切れ味の鋭いカウンターでやられまくった記憶が生々しい。

千葉と甲府は、少なくとも第1節の試合だけを見る限り、まだ噛み合っていない感じ。特に千葉はケツに火が付かないと実力が出ないかも。まさに、「J2へようこそ」という感じだ。

甲府に勝った福岡には、あんまり怖さは感じない。なんでだろう(笑)

そして、横浜FC。どうせ寄せ集めだろうと思っていたら、なんだか凄そうな試合だった。しかし、相手の北九州の実力が読めないだけに、ぬか喜びで終わるかも。

ダークホース的に怖そうなのが徳島。このチームは去年から着実にレベルアップしている。前から後ろまで大きな穴が無く、徳重、島田、柿谷、津田と、攻撃陣も粒揃いだ。

そんなわけで、第1節だけを見ての昇格予想は……。
 ◎柏
 ○大分
 △徳島
 △横浜

なに、札幌は?
「3位になれたらいいな」ぐらいの気楽な気持ちで応援しようぜ。
毎回、今日みたいな試合だったら、ストレスがたまって寿命が縮まるわ!


[SF] S-Fマガジン 2010年4月号

2010-03-07 10:56:15 | SF
『S-Fマガジン 2010年4月号』 (早川書房)




今号はベストSF2009上位作家競作。

国内篇第1位の伊藤計劃は残念ながら(泣)登場しないが、第2位、長谷敏司の中篇が傑作。

児童ポルノとか、非実在児童とかに惹かれる心のメカニズムを解き明かそうとする意欲作であり、
多方面の問題を投げかける問題作になる可能性がある。



◎:「allo, toi, toi」 長谷敏司
これまでのITPの使い方とはちょっと違うもの。誰かの経験や感覚を再生して上書きするのではなく、対話可能な別な誰かをインストールしてしまう。
いや、それは、本来のITPの機能ではなく、主人公のおかれた環境や資質から発現した機能なのかもしれないが。

児ポ法やら、非実在青少年保護とやらで騒がしいところ、ある意味タイムリーな作品。

「ケーキは甘い」と「ケーキが好き」は独立の事象であり、それを「ケーキは甘いから好き」と理論付けるのは人間の思考のエラーなのではないかという説。そして、「子供はかわいい」と「性的欲望を満たしたい」という二つの独立事象がエラーによって結びつくと……。
子供好きだけでなく、世間にはいろんなフェチ(ヘンタイさん)がいるわけだが、結局それも因果関係の誤った組み合わせによる誤認識が原因と解釈することもできる。
ただ、この理論が正しいかというと、ヘンタイさんそれぞれにも言い分があるだろうなという気はする。
J・G・バラードの『クラッシュ』に出てくる車事故フェチも、客観的にはまさにこのケースに当たりそうなのだが、主観的には受け入れられない説なんじゃないだろうか。

そんじゃ、お前はどうなのよといわれれば……。ブログにだって書けませんわ///。


△:「ジェイクをさがして」 チャイナ・ミエヴィル
世界の終わり、もしくは、異界の始まり。
正直言って、この手の小説を完結した短編としては評価しづらい。それは、いわゆる“奇妙な味”の小説をおもしろく読めないことと関係しているのかもしれない。
せかいはどうなっちゃったの?
はばたくものってなんなの?
その謎は作品中で語られることはなく、そして、この作品の中では重要なものでは無いのだろう。


×:「テルミン嬢」 津原泰水
説明的な文章が多すぎなのか、いまひとつ世界に没入できなかった。
ラストに視野が大きく広がる転換点があり、SF的な感動をもたらす部分があるのだが、そこも恣意的に無理矢理くっつけたように感じられてしまった。


○:「ミサイル・ギャップ」 チャールズ・ストロス
アッチェレラントの行き着く先か、リバーワールドかと思いきや、思いもよらぬ方向へ。
もしかしたら、この地球もそうなのかもしれないと考えると……。
アリさんとは(一方的に)お友達だった子供のころを思い出す。


△:「コントローロ」 菅浩江
連作お化粧SF。今回はフーダニットなミステリ風。古代編の挿入なし。
男の化粧は否定しないが、自分がやるかと言われれば、あんまり興味なし。
仮装とかコスプレではなく、日常的な化粧というものに必要性を感じない。
それこそ社会的な意識付けの問題だとかいわれればそうかもしれませんがね。


△:「完璧な涙」 東城和実/原作=神林長平
原作通りそのままなのだが、この調子で続けるのか。コミックとしてはもうちょっと動きが欲しいか。
銀妖子はもうちょっとコミカルな形状なイメージなんだけど。


3月6日(土)のつぶやき

2010-03-07 00:09:14 | つぶやき
00:03 from Keitai Web
隣のチームのとばっちりで、まだ帰れず、明日も朝から出動決定。諸々私用はキャンセル。明後日は開幕戦、見られるかなあ(;_;)
07:37 from Tween
スカパーのツイスタ、サガンにフランソワーズ・サガンへの言及が入ってないか。渋いな(笑) #consadole
07:59 from Tween
ハヤカワSFコンテスト再開かと思えば、徳間のSF新人賞は終了なのか!
08:04 from Tween
日本SF大賞は伊藤計劃『ハーモニー』。特別賞に栗本薫。上田早夕里の『魚舟・獣舟』はこれから読む。 http://bit.ly/9HMO6D
08:06 from API
【S-Fマガジン 2010年 04月号 [雑誌]】長谷敏司『allo,toi,toi』はいろいろな意味で問題作。今後、多方面から言及されそう。 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5226669
08:24 from Tween
YUIとあべまおとMiwaの区別がつかない。曲だけ聴いたら、誰が誰やら。
by kats_takami on Twitter