拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

「JIN-仁」が残してくれたもの

2011-06-28 | 旅人のひとりごと


JIN-仁-2 完結編の最終回をみました。

歴史に残るであろう名作と言っても良い、本当に、本当に素晴らしいドラマだったと思います。

今回の最終章では、東日本大震災の被災者や家族の方々、そして震災で大きなダメージを受けた日本全体へ向けられていると感じる幾つかの言葉が、強く自分の中に残りました。

その中でも特に象徴的な次の言葉。



「死んでいった者達が、もう1度生まれてきたいと思えるような国を作ること」




最終話の平均視聴率が日本人の4人に1人、瞬間最高視聴率は日本人の3人に1人がみたとも言われる、今クール最高の注目ドラマだった「JIN-仁-2 完結編」ですが、この言葉は、今年3月の東日本大震災で大きな傷を負った日本と日本人に、もう1度頑張る力を与えてくれるものだと思います。




前作と比較して今作は、「どのように生き、死んでいくか」という、いつか誰もが必ず迎える「死」と、そこに至るまでの「生」といった、人間の本質的なテーマとより向き合った作品だったと思います。


その中で、たとえ歴史の中にその名は残らなくても、「自分が生きた証、想いは未来へと繋がっていく」のだと、このドラマは語っているような気がします。




今年インターネットを通して中東で広がった民主革命。

同じようにこのドラマを見た多くの日本人が、自分達の手で日本の未来に再び光を灯そうとしたならば、それは大きな力となり得るかもしれません。



毎週楽しみにしていたこのドラマが終了しとても残念ですが、このドラマが残してくれた想いは、自分を含めた、多くの人々の記憶の中で生き続けて行くと思います。