PV観戦レポです。
先日、NHK岡山放送局ハートプラザで開催された、ラグビーW杯日本代表の準々決勝南アフリカ戦のPVに参加してきました。いつもの松ちゃん君と、奥氏と現地で合流。前に行った時は手前のエリアでしたが、今回は奥の部屋もPV仕様でいっぱい席が並んでいました。すでに前の方の席は無く、手前の照明が暗くて、静かな方の席に座りました。照明が明るい奥はTVカメラも来ていて、歓声も大きく賑やかな感じでしたが、手前は落ち着いた感じで、じっくり観戦するといった雰囲気だったので、ゆっくり楽しめました。
サッカーの代表戦のPVだったら、いろいろなチャントによる応援コールもあって、もっと大騒ぎだったかもしれませんが、ラグビーはせいぜい「ニッポン!」コールだけでした。ラグビーは紳士のスポーツという事で、会場もゆったりと大人のスポーツ観戦という空気が何となく、こちらの広い方の会場では漂っていました。
今回のPVのPRはNHKの公式HPくらいで、岡山駅からリットシティビルまでの間では特に観られず、会場の入り口に来て何かやってる感がありました。まぁ大勢来すぎてもいけないでしょうから。来年は五輪でこんな感じでやるのかな。
ハーフタイムにリットシティビルをうろうろしました。すると、観光コーナーなのか、いろいろパンフレットが置かれているエリアを見つけました。壁を見ると何と、岡山のプロスポーツ4チームのポスターが並んで掲示してありました。改めて岡山もそんな時代になったんだなぁと実感しました。このままどのチームも上のカテゴリ(シーガルズやリベッツは優勝で)を目指して欲しいと思います。このままの感じで一つお願いしますね。いい競争原理が働いて、絶対に相互が成長すると思います。
試合の方ですが、個人的には「勝てる」「大会前の親善試合では手の内を見せていなかった」と思っていましたが、やはり世界の壁は厚かったです。完敗でしたね。向こうの選手が上手いのもありましたが、日本のファウルの多さ、スクラムの負けがこの試合で目立った印象。今までの試合で日本が攻め勝ってきた部分を、今回南アフリカにやられた試合展開だったのかな。今日の昼番組に出演していた選手達も口々に「強かった」と言っていましたが、強かったのでしょう。まさにピークをここに持ってきた強さなのか。
3-5で前半を終えた時は後半いけるぞ、相手のスタミナが弱まるかもしれないとか、素人ながらの淡い期待を抱いていましたが、後半から相手はギアを更に上げてきました。ドライビングモールでも何mも押されたり、その強さからスクラム負けでファウルを取られ、スローインであるラインアウトでも、モールの時のジャッカルでもことごとくボールを奪取されていました。
山陽新聞朝刊の戦評です。
「日本は体格で劣るFWがセットプレーで苦しみ、トライを奪えずに敗れた。開始早々に、自陣でスクラムを押し込まれ、先制トライを許す。
「後半は自陣での反則が増えて3PGで突き放され、さらに2トライを許した。」
「選手全員が必死に食らいついた。前半は耐えて3-5。大健闘だった。後半は一転して地力の差が出た。踏ん張っていた接点で一歩ずつ後退を強いられる。反則からPGでの失点での失点が続き、3-14。ここから一気にトライで畳みかけられた。気持ちは切らせなかったが、反撃するための体力と時間を少しずつ失っていった。」
「(南アフリカの)開始早々の先制トライは試合最初のスクラムから。敵陣でしっかりと押し込んだ後、SHデクラークが狭いサイドの左へ回し、WTBマピンピが田村をかわしてトライを決めた。ラインアウトでは2m超えの選手がジャンプし、隙を見せない。前半はシンビンで1人少ない状況となり、苦しい時間帯が続いたが、後半に入ってSOポラードがPGを3度決めて点差を広げていく。そして、後半25分からデクラークとマピンピがトライをを追加。」
ネット上でもなかなかいい情報は無かったのですが、スポーツナビの斎藤氏の「日本代表の工夫を抑え込んだ南アの戦略 データで振り返るW杯準々決勝」というコラムに細かく書かれていて、よくリスペクトできました。
コラムによると、日本は「相手を背走させて、空中で衝突を起こしカオスをつくる」という戦略でしたが、南アフリカは世界屈指のフィジカルだけでなく、28回のキックでスマートに戦ってきて、日本代表をしっかり分析してきた様子。日本にボールを持たせてディフェンスでプレッシャーを与えるという戦略が軸だったようで、タックル回数も171回(日本は114回)多い試合。流選手や田村選手がマークされ、セットプレーやラインアウトも不安定。相手のキックとディフェンスを主体とした戦略、強力なセットプレーにやられたことが大きかったとあります。あと、日本の選手固定化も敗因にあるようですね。森保監督に聞いて欲しい部分。
スポーツナビ該当ページ:https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201910220001-spnavi
終わっちゃいましたね。巷では「ラグビーロス」という言葉も出ているようです。また、HCは確かジョセフ氏続投が有力と報じられていたと思いますが、続投白紙という論調に変わっています。当ブログでも、エディージャパンがマックスだと思っていましたが、ジェイミージャパンでは、練習量も「世界一」と言われるくらいに課して、更にチームを成長させてくれました。仮に新しいHCが就くとしても更に成長してくれるとは限りません。今回はW杯の自国開催で、サンウルブスのワールドラグビー参戦など有利に働いた面もありますが、W杯後はどうかな。次のHCは大変だと思いますよ。なでしこジャパンのようにならないようお願いします。ジェイミー・ジョセフHCでいいのでは。
ラグビーW杯日本大会関連⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20191017
〃 ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20191014
〃 ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20191006
〃 ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190927
〃 ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190921