そういったわけで→(「まっすぐ」) 、肩や腕が痛くて細かい仕事をするには元気が出ないので、この際気になっていた「カンタと刺し子」の展示を見に行きました。
目黒区駒場にある日本民藝館です。
「カンタ」は、街の服飾雑貨屋さん等でバッグに仕立てられたものを時々見かけて知ったものですが、インドの古布を2~3枚重ねて、チクチクと木綿糸で全面を縫ったもの…。ちょうど小学校の時の運針練習を思い出すような布でした。
特に技術がすばらしい、と思えるわけでもなく(小学校の運針練習を思い出す位)、針目も3~4㎜と大き目ですが、ずーっと同じリズムで全面縫ってある所がすごくて、またチョイスされた古布の模様や色合いが素敵でしばし見とれてしまいます(街の雑貨屋で)。
そのカンタの展示というので見に行ったのですが、どうやら街で売ってたカンタとはだいぶ違っていました…。
大体大きいタペストリーのようなもので、白い布に赤や青の色糸で生命の樹や花や魚や馬などの動植物が刺繍されていて、その周りは白糸の運針で緻密に縫いつぶされていました(1㎜より小さいくらいの針目)。刺繍のデザインも色々です。
別の展示室では東北地方の刺子も展示されてました。
雪国の厳しい生活の中で、古布を重ねて、保温や補強のためと言いながら美しい模様を浮かび上がらせる手仕事には、静かなエネルギーというか、ちょっとかなわないような粘り強さを感じます。
以前、子供が中学の家庭科の宿題で持ってきた刺し子をみて、「面白そうだからちょっとやらせて…」「あー、たくさんやると先生にばれちゃうし…でも面白い…」
ということで、本を買って少しやってみた刺し子です。↓
分銅つなぎ
結び亀甲
三つ葉
野分
それぞれについてる名前も素敵…。
ですが、これは新しい布に刺していく手芸で、古い刺子のように「必要に後押しされてる感」、あるいは「役に立つ感」や「エコなリサイクル感」がなく、またさほど粘り強くもないので、結局これくらいで終わりになりました…(^^;)