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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

『文藝春秋』の「同級生交歓」に登場した頃のこと

2013年10月07日 | 本・新聞・雑誌・活字
(写真:文藝春秋)


松本で行われた卒業40年の集まりから帰って、5年前に深志の仲間たちと、雑誌『文藝春秋』のグラビア「同級生交歓」に登場したときのことを思い出しました。

それは、ゲストとしてお招きした恩師のお話の中に、「校舎を飾ったゲバラの肖像画」のエピソードが出てきたからです。

懐かしいので(笑)、『文藝春秋』に写真と一緒に掲載された文章を転載しておきます。

ちなみに、この時のメンバーは・・・・

写真右から

 ・スカイパーフェクト・コミュニケーションズ専務
  田中 晃
 ・日本テレビ報道局長
  足立久男
 ・映画プロデューサー
   新津岳人
 ・写真家
  遠藤湖舟
 ・ノンフィクション作家
  下川裕治
 ・東京工科大学教授
  碓井広義



「同級生交歓」松本深志編

碓井広義

私たちが信州の松本深志高校を卒業したのは昭和四十八年の春。映画『さよなら、クロ』のモデルとなった学校犬クロの「最期」を看取った学年である。

田中は夏休みが終わっても上高地から下りてこない“山岳部の猛者”だった。早大から日本テレビに入社し、箱根駅伝や世界陸上などのディレクターとして活躍。後にメディア戦略局次長などを務め、現在はスカパー!の経営陣の一人だ。

下宿生活の高校生、足立は当時から“大人”だった。東外大から日本テレビに入ると報道一筋に歩み、今はそのトップである。新人時代、現場からの第一声が「何と言っていいか、わかりません!」だったのも懐かしい。

深志の文化祭で、校舎を覆い尽くす巨大な「ゲバラの肖像画」を掲げた新津は青学大から日活。フリーに転じると、母校の先輩・熊井啓監督が松本サリン事件を描いた『日本の黒い夏〔冤罪〕』などを制作した。現在は金子修介監督の新作を準備している。

深志の写真部長だった遠藤は早大卒業後に企業の研究者となり、やがて写真家として独立。その天体写真が海外の雑誌やNASA関連サイトに掲載され、昨年秋には写真集『宇宙からの贈りもの』を上梓した。

高校時代から校内誌に文章を寄せていた下川は慶大から新聞社へ。退職後は旅をテーマに多くの本を書いてきた。『12万円で世界を歩く』は今も若い旅人のバイブルだ。近著に『日本を降りる若者たち』がある。

病気になったクロのために募金活動をした碓井は慶大に。テレビマンユニオンではドキュメンタリーやドラマのプロデュースを行ってきた。後に大学の教壇に立ち、慶大助教授、千歳科技大教授を経て、この四月から現職。妻の理枝もまた深志の同級生で、今年銀婚式を迎えた。もちろん家の中では「碓井君!」と呼ばれ続けている。

(『文藝春秋』2008年5月号掲載)



<追記>

上記の各人の肩書きは、「同級生交歓」が掲載された当時のものです。

2017年4月現在、

 田中 晃→WOWOW社長

 足立久男→福岡放送社長

 碓井広義→上智大学教授

となっています。


地元で松本深志高校卒業40年記念の集い

2013年10月07日 | 日々雑感

母校である松本深志高校を卒業してから、今年はちょうど40年になります。

地元の松本で、記念の集まりがあり、参加してきました。

もちろん、同級生である家内も一緒です(笑)。

校舎の近くにできた新しい会館で、記念の式。

亡くなった同級生たちへの黙とうで始まりました。






この4月、深志の校長として赴任してきたのは、私たちの同期である田中正吉君です。





田中校長を見守る恩師の先生方。こりゃプレッシャーだ(笑)。

「ついに同級生が深志の校長先生になったんだあ」と感慨しきり。

今年は、やはり同級生の小飼雅道君のマツダ社長就任もあった。

それにしても、みんな、卒業から今日までの40年、それぞれの道で、よくぞ生き抜いたものです(笑)。






式の後半には先生方の連続ミニ講義があり、もちろん「♪蒼溟(そうめい)遠き波の涯(はて)~」と校歌も歌い、やがて美ヶ原温泉のホテルに移動。

大宴会でした(笑)。


今週の「読んで、書評を書いた本」 2013.10.07

2013年10月07日 | 書評した本たち

福岡のRKB毎日放送。

ここに、木村栄文というドキュメンタリストがいた。

私も一度、ご挨拶をさせていただいたことがあるが、業界では「エイブンさん」で通っていた。

「鳳仙花~近く遥かな歌声~」
「むかし男ありけり」
「ふりむけばアリラン峠」
「記者それぞれの夏~紙面に映す日米戦争~」等々。

名作と呼ばれるタイトルを挙げれば、きりがない。

2011年3月22日、78歳で亡くなった。

そんなエイブンさんの伝記が出版された。

渡辺 考:著
『もういちどつくりたい~テレビドキュメンタリスト・木村栄文』
講談社

著者の渡辺さんは、NHKのディレクターだ。

これもまた、きわめてエイブンさんらしいなあ、と思う。




今週の「読んで、書評を書いた本」は、次の通りです。

竹吉優輔 『襲名犯』 講談社

竹山昭子 『太平洋戦争下 その時ラジオは』 朝日新聞出版

・・・・竹吉さんの『襲名犯』は江戸川乱歩賞受賞作。

* 書いた書評は、
  発売中の『週刊新潮』(10月10日号)
  読書欄に掲載されています。



講演「親子で臨む就活のヒント」と懇親会

2013年10月07日 | 大学

大学で講演「親子で臨む就活のヒント」を行い、懇親会にも出席してきました。

たくさんの父母の皆さんが参加してくださったこと、感謝いたします。

講演者は2名で、それが元駐米大使の藤崎一郎先生(特別招聘教授)と私という、硬軟取り混ぜた絶妙のキャスティング(笑)。

私がお話させていただいたのは・・・・

父母の皆さんの時代とは違う、今どきの「就活」の現状。

就活生が陥りやすいあれこれ。

そして親として認識しておいて欲しいこと等々。

就活が、子ども(学生)たちだけの問題ではないことは、理解していただけたかと思います。

懇親会場でも、熱心な質問を受けました。

就活に関しては、学生全体の共通課題と、個々の学生に特化した課題の両方があります。

パーティ会場での立ち話ですから、踏み込んだ話はできませんでしたが、講演とのトータルで、何かしらヒントになったのであれば幸いです。

皆さん、おつかれさまでした。