昨日、新聞社から連絡があり、作家の山崎豊子さんが、29日に
亡くなったことをを知りました。
恥ずかしながら、初期の作品はあまり熱心に読んでいません。
その面白さにハマったのは、「白い巨塔」以降です。
「華麗なる一族」、「不毛地帯」「二つの祖国」「大地の子」「沈まぬ
太陽」「運命の人」・・・
こうして並べてみて、あらためて素材の面白さ、スケール感、そしてストーリーテリングの見事さを思います。
また、上記の作品すべてが、映像化されているのもうなずけます。
この辺りのことは、新聞社の記者さんに、お話させていただきま
した。
現在、週刊新潮に連載している新作「約束の海」は、最新号で
まだ第6回。
これを、20回まで書き上げてあるそうです。
筆者亡き後も、その作品が掲載され続けるのは何だか不思議な気分ですが、山崎さんが遺してくれた贈り物と考えて、読み進めたいと思います。
作家・山崎豊子さん。
享年88。
合掌。
今週の「読んで、書評を書いた本」は、次の通りです。
近藤富枝
『大本営発表のマイク~私の十五年戦争』 河出書房新社
堀井憲一郎
『ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎』
文藝春秋
坪内祐三 『総理大臣になりたい』 講談社
鈴木涼美 『5年後、メディアは稼げるか』 東洋経済新報社
内田樹・釈徹宗 『聖地巡礼』 東京書籍
森 達也
『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるか」
と叫ぶ人に訊きたい』
ダイヤモンド社
風野春樹 『島田清次郎~誰にも愛されなかった男』 本の雑誌社
* 書いた書評は、
発売中の『週刊新潮』(10月3日号)
読書欄に掲載されています。