どとーの取材月間も明日で終わる。
今月は取材記事とちょこちょこした依頼が多い月やった。
取材は全部で14件あった。
明日の彦根で終わりだ。
これでようやく一段落(といっても原稿はまだいっぱい残っているが)
昨日の取材はすごく楽しかった。
社内報の記事で、成果のあった取組をした人をクローズアップするコーナーなんだけど、
このコーナーに載るのも初めてで、全面的に仕事を任されたことも初めてという人で。
緊張しつつも、取材されることを本当に嬉しそうに、いろいろ話してくれた。
帰り道に、「めっちゃいい人・・・」とひとりごちて、
とてもあたたかい気持ちになった。
こんなふうに取材は楽しいのだけど、昨日はちょっとハードだった。
朝取材に行って、帰ってお昼ご飯を食べて、
午後からまた取材に行って、帰って3品作ってご飯食べて、本を読んで、
塾に行ってフォローに入って、その後、採用の面接をやって。
家から駅まで3往復はきつい
(片道15分強)
でも、充実した1日だった。
本は、絲山秋子さんの『ばかもの』を読んだ。
ブログによく書き込みをしてくれるhiroさんのオススメだったので。
絲山さんの作品は、たぶんデビュー作の『イッツ・オンリー・トーク』しか読んだことがなかったと思う。
その作品は、特に印象がなかった。
可もなく不可もなく、という感じ。
今回の『ばかもの』は、なかなかよかった。
とにかく読ませてくれる。
まあ、私は結構速読で、それも面白いと思えば何があっても(ご飯を抜いても、徹夜しても)一気に読みきってしまうタイプなので、とりあえず一気に読んだ。
取材先の近くの本屋で買って、移動中の電車で読み、
残りは家に帰って読んだ。(単行本1冊1時間半くらい)
最初は延々と性描写が続くのだけど、不快感はなく、
あまり下品な感じもせず、「あー、わかるわ」みたいなリアルさがあった。
その後、アル中の話は身につまされるような気がしたが、
まあ、まだ自分はここまではいっていないだろうと、逆に安堵したりも。
とりあえず、先へ先へと読み進ませる力があり、読後感も悪くはなかったが、
ただ少しだけ自分の中に違和感が残った。
私は誰にでも感情移入してしまうタイプなのだけど、
この小説に出てくる額子という女性にはなぜか感情移入できず、
最後まで彼女の本心というか・・・
心を理解することができなかった。
自分とは全く違うタイプの人間だからだろうか・・・
それだけが残念で、変な違和感は残ったが、
それでもなんだか引き込まれ、かついろんなことを考えさせられる作品だった。
(hiroさん、ありがとう)
そして、読み終わってからこの『ばかもの』というタイトルの重みが
なんだか迫ってきたのが心地良かった。
上手に生きている人だって、誰しも「ばかもの」になるのかもしれないな。
セックスに溺れたり、アル中になったり、宗教にはまったり。
弱さがあって、人を傷つけて・・・
「今日」から目をそらして、「自分」を見ないようにして、
そうやって生きていきながらも、闇の中でもがいて、何かにしがみついて。
でも、最後に生きる力になるのは、やっぱり「人」なのかもしれない。
本当に大事なのは、たいしたことじゃなくて、
吹けば飛ぶような幸せ。
でも、小さくても、とても確かな。
そんなことを感じさせてくれた。
もっと絲山さんの小説を読んでみたくなり、今は『ダーティ・ワーク』を読んでいる。
ストーンズが好きな、ギタリストの女性の話。
面白かったら、勧めようかなと思っている人がいる。
この夏は本も読まないし、自分でも書かないしで、言葉から遠ざかっていた。
秋になってまた本を読み始めたし、ブログも最近は毎日更新中。
こういう習慣を大事にしたいと思う。
さあ、明日は朝早くから彦根だ。
頑張ってこよう
今月は取材記事とちょこちょこした依頼が多い月やった。
取材は全部で14件あった。
明日の彦根で終わりだ。
これでようやく一段落(といっても原稿はまだいっぱい残っているが)
昨日の取材はすごく楽しかった。
社内報の記事で、成果のあった取組をした人をクローズアップするコーナーなんだけど、
このコーナーに載るのも初めてで、全面的に仕事を任されたことも初めてという人で。
緊張しつつも、取材されることを本当に嬉しそうに、いろいろ話してくれた。
帰り道に、「めっちゃいい人・・・」とひとりごちて、
とてもあたたかい気持ちになった。
こんなふうに取材は楽しいのだけど、昨日はちょっとハードだった。
朝取材に行って、帰ってお昼ご飯を食べて、
午後からまた取材に行って、帰って3品作ってご飯食べて、本を読んで、
塾に行ってフォローに入って、その後、採用の面接をやって。
家から駅まで3往復はきつい
(片道15分強)
でも、充実した1日だった。
本は、絲山秋子さんの『ばかもの』を読んだ。
ブログによく書き込みをしてくれるhiroさんのオススメだったので。
絲山さんの作品は、たぶんデビュー作の『イッツ・オンリー・トーク』しか読んだことがなかったと思う。
その作品は、特に印象がなかった。
可もなく不可もなく、という感じ。
今回の『ばかもの』は、なかなかよかった。
とにかく読ませてくれる。
まあ、私は結構速読で、それも面白いと思えば何があっても(ご飯を抜いても、徹夜しても)一気に読みきってしまうタイプなので、とりあえず一気に読んだ。
取材先の近くの本屋で買って、移動中の電車で読み、
残りは家に帰って読んだ。(単行本1冊1時間半くらい)
最初は延々と性描写が続くのだけど、不快感はなく、
あまり下品な感じもせず、「あー、わかるわ」みたいなリアルさがあった。
その後、アル中の話は身につまされるような気がしたが、
まあ、まだ自分はここまではいっていないだろうと、逆に安堵したりも。
とりあえず、先へ先へと読み進ませる力があり、読後感も悪くはなかったが、
ただ少しだけ自分の中に違和感が残った。
私は誰にでも感情移入してしまうタイプなのだけど、
この小説に出てくる額子という女性にはなぜか感情移入できず、
最後まで彼女の本心というか・・・
心を理解することができなかった。
自分とは全く違うタイプの人間だからだろうか・・・
それだけが残念で、変な違和感は残ったが、
それでもなんだか引き込まれ、かついろんなことを考えさせられる作品だった。
(hiroさん、ありがとう)
そして、読み終わってからこの『ばかもの』というタイトルの重みが
なんだか迫ってきたのが心地良かった。
上手に生きている人だって、誰しも「ばかもの」になるのかもしれないな。
セックスに溺れたり、アル中になったり、宗教にはまったり。
弱さがあって、人を傷つけて・・・
「今日」から目をそらして、「自分」を見ないようにして、
そうやって生きていきながらも、闇の中でもがいて、何かにしがみついて。
でも、最後に生きる力になるのは、やっぱり「人」なのかもしれない。
本当に大事なのは、たいしたことじゃなくて、
吹けば飛ぶような幸せ。
でも、小さくても、とても確かな。
そんなことを感じさせてくれた。
もっと絲山さんの小説を読んでみたくなり、今は『ダーティ・ワーク』を読んでいる。
ストーンズが好きな、ギタリストの女性の話。
面白かったら、勧めようかなと思っている人がいる。
この夏は本も読まないし、自分でも書かないしで、言葉から遠ざかっていた。
秋になってまた本を読み始めたし、ブログも最近は毎日更新中。
こういう習慣を大事にしたいと思う。
さあ、明日は朝早くから彦根だ。
頑張ってこよう