明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

第1回日本酒の会を開催!

2010-09-20 21:50:17 | 
土曜日はわが家で「第1回日本酒の会」を開催した。

これは、去年、としくん主催のワイン会のとき、
「じゃあ、次はうちで日本酒の会を」という話が出て、
それがようやく実現したのだ。

参加者は、主にワイン会のメンバーで、としくんとあや、としくんの会社の人たち3名。
それに、ふみことあんこちゃん、私と夫で計9名。

としくんの会社の人たちはかなり遠くから来てくれたので、本当にありがたかった。
そして、みんな楽しんでくれたようでホッとした。

日本酒は何をそろえるか、料理は何を作るか、順番は・・・とかなり悩んだ。
いろいろ考えていた時に、夫に原案を見せたら、
「もっとストーリーがほしい。みんな別にきき酒師を目指してるわけじゃないんやから」
と言われ、それがヒントになって、テーマが固まった。

ついつい薀蓄を語って、頭で飲む酒を揃えてしまいそうになっていた自分を反省。
日本酒の奥の深さ、造り手の情熱、酒造りのロマン・・・
そういうものが伝わるお酒をみんなに飲んでもらおうと思った。

結果、こういう会になった。

<料理とお酒メニュー>

ビールで乾杯!
 ◎ラタトゥイユ(バゲットを添えて)
 ◎ニース風サラダ
日本酒① 超超久 純米吟醸 無濾過生原酒 16BY
日本酒② 貴 特別純米60
日本酒③ 白瀑 山本 純米吟醸 生原酒
 ◎鰆の南蛮漬け
 ◎鶏とわかめのゴマ和え
日本酒④ 宝剣 純米 限定超辛口
日本酒⑤ 石鎚 純米吟醸 山田錦 袋吊りしずく酒 斗ビン取り
 ◎お造り3種(サンマ、アジ、ハマチ)
日本酒⑥ 東北泉 瑠璃色の海 雄町純米吟醸
 ◎秋鮭と野菜のタジン蒸し
日本酒⑦ 神稲 純米吟醸 生原酒
日本酒⑧ 東洋美人 611 純米吟醸
 ◎冷やっこ(オリーブオイルと黒胡椒・カリカリにんにくじゃこ・玉ねぎソース)
日本酒⑨ 鶴齢 純米 ひやおろし
 ◎手羽中のにんにく醤油焼き
 ◎茄子と豚バラの含め煮(ホワイトソースを添えて)
 ◎天ぷら(さつまいもと海老の香りかき揚げ・味付けゴボウ)
日本酒⑩ 大七 純米 生もと
 ◎ポテトのクリームグラタン
日本酒⑪ 陸奥八仙 ISARIBI 特別純米 無濾過生詰め
 ◎海鮮炭火焼き(ハタハタ・サゴシ・イカ)
 ◎焼き鯖寿司



少し前に購入していた日本酒専用冷蔵庫も役に立った。
リビング階段の下にぴったりと収まっている。



お酒は11種類。
精米歩合もいろいろで、純米もあり、大吟醸クラスの45%純米吟醸もあり、
火入れ、生原酒、ひやおろしもあり、
キンキンに冷やしておいしいものから、常温、ぬる燗でおいしいものもあり、
超辛口から、フルーティーなもの、甘味のあるもの、
きれいめなものから、米っぽい生もと・・・
いろんなタイプのお酒を揃え、それぞれの特徴を飲む前に語らせてもらった。
もちろん、それぞれに合う料理も考えて。

例えば、超超久は16BYの-5℃長期貯蔵。
熟成したお酒の旨味を味わってもらった。
キンキンにグラスも冷やし、食前酒的に。

山本は醸造家の情熱を感じられる。
杜氏制を廃止し、自分自身が米の栽培からすべて携わり、自分の名前をつけた入魂の酒。

神稲は野条穂という40年前に栽培されなくなった酒米を復活させて造った酒。
小さな酒蔵で昔ながらのやり方で造られている。

東洋美人611は、ワインのように土壌と味わいとの関係を追及したお酒。
611は田んぼの番地。
その番地で栽培された山田錦で醸されている。

そういった酒造りの面白さを感じられるものも取り入れ、
貴、瑠璃色の海、宝剣、石鎚のように、食中酒として力を発揮できるものも揃えた。
また、季節が季節だけに、ひやおろしを1本は・・・と思い、鶴齢を。
そして、魚介類に合うようにと造られた陸奥八仙のISARIBIや、
ぬる燗にすればクリーム系の食事とも合う大七など、
日本酒の幅の広さを感じてもらった。

料理も数はたくさん揃えたが、いつもやるホームパーティーの中では一番楽だった。
やはり自分の得意料理で勝負するのはいいなぁ。
どれもこれも普段食べているようなもの。
料理が簡単だから時間がかからないし、
作り慣れているから気負わなくていいし。

しかし、恐ろしいのは、冷やっこを最後に、ほとんど料理した記憶がないということ。
いや、断片的にはあるのだが・・・私がよくやる「無意識の料理」。
朝起きて、本気で「しまった!グラタン出すの忘れた!」と思って、冷蔵庫を探し回ったのだから・・・。



写真あるし・・・

これ以外は、なんとなく記憶はあるのだけど、それも微妙。
ほんま怖い。
味はどうだったんだろう・・・
夫が言うには「全部旨かった」らしいのだが。

焼き鯖寿司が、慌てて作って冷めるのを待たず、押しも足りず、柔らかすぎてボロボロになったのだけは覚えているが・・・
あれは残念だったなぁ

でも、記憶は部分的に飛びながらも、とても楽しく充実していた。
みんなが帰った後、ものすごい満足感があった。
やりきった感もあった

それと、いろんなタイプの日本酒を出すことで、やっぱり人の好みっていろいろだなぁとよくわかった。
フルーティーなのが好きな人もいれば、すっきりとした辛口が好きな人もいる。
米の旨味たっぷりが好きな人もいれば、余韻に味わいがあるのが好きな人もいる。
本当に十人いれば十人とも違うんだ、味覚って。
なかなか面白い結果だった。

来てくれた人たちが、自分がどんな味の日本酒を好むのか、
それがわかってくれたならいいなと思う。
これから自分で日本酒を注文するときの基準になるから。

私自身もタイプの違う11種類をきき酒して、また勉強になった。
日本酒は奥が深い。
だから楽しい