近頃、夫の帰りが早い。
今日も7時15分頃メール。
「今帰ってますお腹ペコペコ」
私は今日の原稿をちょうど終えたところで、焦って料理開始
料理の鉄人のごとく、ものすごい勢いで動き、夫が帰宅して一息つく8時半にギリギリセーフ。
ピーマンの肉詰め煮
根菜のかき揚げ
あんかけ豆腐
小松菜の中華風おひたし
このピーマンの肉詰め煮は夫の大好物で、自分で言うのもなんだが、かなり旨い
あんかけ豆腐は、豆腐を湯通しして水を切り、
醤油、みりん、生姜で味付けしたあんをかけたもの。
小松菜もこのおひたしにすると、夫がいっぱい食べてくれるので嬉しい。
なるべく野菜をとってもらいたいと、いろいろ考える。
夫は帰って来ると、たくさん料理が並んだテーブルを見て感動してくれる。
「かおり、すごいなぁ」と。
そんなとき思う。
これは、訓練の賜物だなぁと。
大学を卒業して1年後に家を出て、ずっと一人暮らしが長かった私。
「自分ひとりのためによく作るよね~」と、
周りから奇特な人のように言われながらも、ひたすら料理を続けた。
もちろん、食いしん坊だということが一番大きいのだが、
ある意味、料理は生活のリセットのためだったと思う。
今より数倍も忙しい生活の中で、それでも「自分のために料理をする」ということは、
自分への挑戦でもあり、自分を破滅させない唯一の手段でもあった。
まだ自分は料理ができているから大丈夫。
とりあえず腹が膨れればいいと、エサみたいにモノを食べてないから大丈夫。
寝る時間がほとんどなくても、豊かさだけは忘れていないから大丈夫。
そう思って生活していた。
夜中12時に帰って来ても、まだ3品料理をしてご飯を食べる。
どんなに疲れていても。
もう半分は意地のようにもなっていたと思う。
だけど、逆にそれがあったから、あのハードデイズを何とかやり過ごせたのだと思う。
あの身も心も砕け散ってしまいそうな20代後半を。
そして、今、あの時の訓練(?)が役に立っている。
料理することを苦だと思うことはまずないし、たいしたものじゃなければ、ささっと4、5品をすぐに作れる。
ただ、昔と違うのは、「食べてくれる人」がいること。
ありがたくもあり、プレッシャーでもある。
自分ひとりなら、自分の好みだけ考えればよかったのだけど、
今は夫の好きなものを……という気持ちが働くので、多少苦労がある。
主婦は大変だ、とも思う。
主婦になってようやくわかった。
大変なのは「労働」ではなく、「気遣い」なんだなぁと。
好みを考え、健康を考え、家計を考え、タイミングを考え……
そんなふうに料理したことがなかったので、最初は多少戸惑った。
自分のための料理が一番楽しいし、一番楽だということもよく理解した。
とは言え、やっぱり一緒に食べるご飯は楽しい
こうやって平日に一緒にご飯を食べられる日が、月に数日でもあればいいのだけど。
なかなか難しいね
今日は日本酒「喜久酔」を開けた。
旨い
かなり自分好み。
酸味と旨味のバランスがよいピュアな酒。
華やかさはなく控えめだけど、芯は通っていて。
やや辛口だけど、すっきりというよりは旨口。
飲み飽きしない。
主張するものが少なく、すっと飲めるので、食中酒にいい。
アルコール度数も15度程度と低い。
こんな旨い酒が一升で2730円。
外でくだらない酒が1合あるのかないかで、800円も900円もとられることがあるけど、
あれって一体何なんだろうな
「開運」もそうだけど、静岡の酒は落ち着いていてきれいな酒が多いのかもしれない。
こういう酒を、常備しておきたい。
女性としても、こうありたいものだ。
特別な華やかさや美しさはないのだけど、
控えめにそばにいて、芯はしっかり通っていて、
地味ながら誠実さが伝わり、毎日一緒にいても疲れない。
しかし、理想の女性を酒にたとえるようになったら、もう終わりやな(笑)
今日も7時15分頃メール。
「今帰ってますお腹ペコペコ」
私は今日の原稿をちょうど終えたところで、焦って料理開始
料理の鉄人のごとく、ものすごい勢いで動き、夫が帰宅して一息つく8時半にギリギリセーフ。
ピーマンの肉詰め煮
根菜のかき揚げ
あんかけ豆腐
小松菜の中華風おひたし
このピーマンの肉詰め煮は夫の大好物で、自分で言うのもなんだが、かなり旨い
あんかけ豆腐は、豆腐を湯通しして水を切り、
醤油、みりん、生姜で味付けしたあんをかけたもの。
小松菜もこのおひたしにすると、夫がいっぱい食べてくれるので嬉しい。
なるべく野菜をとってもらいたいと、いろいろ考える。
夫は帰って来ると、たくさん料理が並んだテーブルを見て感動してくれる。
「かおり、すごいなぁ」と。
そんなとき思う。
これは、訓練の賜物だなぁと。
大学を卒業して1年後に家を出て、ずっと一人暮らしが長かった私。
「自分ひとりのためによく作るよね~」と、
周りから奇特な人のように言われながらも、ひたすら料理を続けた。
もちろん、食いしん坊だということが一番大きいのだが、
ある意味、料理は生活のリセットのためだったと思う。
今より数倍も忙しい生活の中で、それでも「自分のために料理をする」ということは、
自分への挑戦でもあり、自分を破滅させない唯一の手段でもあった。
まだ自分は料理ができているから大丈夫。
とりあえず腹が膨れればいいと、エサみたいにモノを食べてないから大丈夫。
寝る時間がほとんどなくても、豊かさだけは忘れていないから大丈夫。
そう思って生活していた。
夜中12時に帰って来ても、まだ3品料理をしてご飯を食べる。
どんなに疲れていても。
もう半分は意地のようにもなっていたと思う。
だけど、逆にそれがあったから、あのハードデイズを何とかやり過ごせたのだと思う。
あの身も心も砕け散ってしまいそうな20代後半を。
そして、今、あの時の訓練(?)が役に立っている。
料理することを苦だと思うことはまずないし、たいしたものじゃなければ、ささっと4、5品をすぐに作れる。
ただ、昔と違うのは、「食べてくれる人」がいること。
ありがたくもあり、プレッシャーでもある。
自分ひとりなら、自分の好みだけ考えればよかったのだけど、
今は夫の好きなものを……という気持ちが働くので、多少苦労がある。
主婦は大変だ、とも思う。
主婦になってようやくわかった。
大変なのは「労働」ではなく、「気遣い」なんだなぁと。
好みを考え、健康を考え、家計を考え、タイミングを考え……
そんなふうに料理したことがなかったので、最初は多少戸惑った。
自分のための料理が一番楽しいし、一番楽だということもよく理解した。
とは言え、やっぱり一緒に食べるご飯は楽しい
こうやって平日に一緒にご飯を食べられる日が、月に数日でもあればいいのだけど。
なかなか難しいね
今日は日本酒「喜久酔」を開けた。
旨い
かなり自分好み。
酸味と旨味のバランスがよいピュアな酒。
華やかさはなく控えめだけど、芯は通っていて。
やや辛口だけど、すっきりというよりは旨口。
飲み飽きしない。
主張するものが少なく、すっと飲めるので、食中酒にいい。
アルコール度数も15度程度と低い。
こんな旨い酒が一升で2730円。
外でくだらない酒が1合あるのかないかで、800円も900円もとられることがあるけど、
あれって一体何なんだろうな
「開運」もそうだけど、静岡の酒は落ち着いていてきれいな酒が多いのかもしれない。
こういう酒を、常備しておきたい。
女性としても、こうありたいものだ。
特別な華やかさや美しさはないのだけど、
控えめにそばにいて、芯はしっかり通っていて、
地味ながら誠実さが伝わり、毎日一緒にいても疲れない。
しかし、理想の女性を酒にたとえるようになったら、もう終わりやな(笑)