明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

日本酒とみだれ髪

2010-05-24 01:04:07 | 
この雨の中、夫が
「タキモトに酒を買いに行く」
というので、慌てて用意して一緒に行った。

タキモトというのは、京都五条にある酒屋。
日本酒・ワイン・焼酎と、かなりの数が揃う。
ネット以外で日本酒を買うのは、ほとんどがここだ。

一升瓶ならいくらでもほしいのがあったのだが、基本的に四合瓶で買うので限られてくる。
悩んだ末、購入したのは、

五凛 純米酒
喜久酔 特別純米
賀茂金秀 雄町 130周年記念酒
陸奥八仙 いさり火

今日のご飯に合わせて、五凛と陸奥八仙を開けた。



魚は、シマアジ。
昨日、堀先生が釣ってきたというものをいただいたので、塩焼きに。
あとは、肉じゃが、キャベツと豚肉のオイスターソース炒め、サラダ、長いもの味噌だれ

このシマアジと陸奥八仙がバッチリ合った。
もともとこの陸奥八仙は、魚料理に合うようにと作られたお酒。
シマアジやサバなど、ちょっと脂の乗った魚に合うと思う。
脂っぽさや魚臭さをすっと消し、旨味だけを広げてくれる。

それから、五凛はキャベツと豚肉のオイスターソース炒めによく合った。
こういう中華風のものにいいんじゃないだろうか。
酒そのものとしては、あまり好きなタイプではないのだけど、
食中酒としては非常にいい。
合わせる料理によっては真価を発揮できる。

ご飯を食べ終わった後、今日開けた2本も含め、今開いている酒6本をきき酒。



きき酒するときは、こんなふうに、テイスティンググラスで。

先の2本以外には、
大那、川鶴、千年一、賀茂金秀

大那は、開けてからちょっと時間が経っていて、味が落ちていたのだが、
備前の器に注いで少し置いていたら復活。

感動する。
やっぱりお酒は器あってこそ。
同じ酒がこうまで味を変えるのかと、改めて思った。
土は生きているんだなぁと、そして、器は育っているんだなぁと感じた瞬間だった。

川鶴は常温で少し置いていたら、かなり熟成した。
劣化せず、熟すというのはこういうことかと思う。
15度のすっきりとしたきれいなお酒だったのに、米の甘味がぐっと増して、
その香りときたら、たまらないほどフルーティー。
最初はいろんな料理に合わせられると思っていたのだが、
ここまで熟成すると難しくなってしまった。



ワンコ夫婦と一緒に、窓から見える夜景を眺めながら、
2階のバースペースで酒を愉しむ。

アテは、俵万智の「みだれ髪 チョコレート語訳」

久しぶりに読んだけど、やっぱり与謝野晶子はすごいな。

 やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君

これを俵万智はこう訳す。

 燃える肌を抱くこともなく人生を語り続けて寂しくないの

すごい。
たまらんな、これは。

あと、私が好きなのは、これ。

 さびしさに百二十里をそぞろ来ぬと云ふ人あらばあらば如何ならむ

このチョコレート語訳↓

 「逢いたくて500キロひたすら来たんだ」とそんなあなたがいたなら、いたなら

言葉の神秘、言葉の威力を感じる。
俵万智も、やっぱりすごい。

そして、日本酒とみだれ髪。
なんとも風流な。

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