明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

立ち飲み屋人間模様

2009-11-30 11:41:34 | 生活
寺取材に行った。
日曜日だったので、夫もついてきてくれた

久しぶりに行った地蔵院と鈴虫寺。
地蔵院は紅葉の時期、結構穴場で、とても好きなお寺のひとつ。
鈴虫寺はやっぱり人気で(芸能人もよく来る)、初めて「寺に入るのに並ぶ」という経験をした。
それも30分以上……
お茶とお菓子をいただきながら聞く説法がとても面白いのだ。
もちろん名前の通り、鈴虫は何千匹と鳴いているし、
確かに一度は訪れたい寺だ。

紅葉の時期ということもあって、本当にすごい人で、
説法を聞く書院の中は100人以上の人であふれていた。
これが何度も入れ替えがあるわけで・・・1日1000人は来るんじゃないのかな。
あんな辺鄙なところにある寺なのに、「話題性」ってすごい
(阪急嵐山線の松尾駅から徒歩15分)

幸福地蔵さんという、日本で唯一わらじを履いたお地蔵様がいらっしゃる。
お守りを買って祈れば、願い事を1つだけ叶えてくれる。
わらじを履いているのは、お地蔵様のほうからわざわざ訪ねて来てくれるのだとか。

何をお願い事しようかなーと悩んだけど、夫と二人だったので、
「子宝」を祈っておいた。
子供か……。
子供ね……。
まだ自分の中では微妙な選択肢だけど、生むならそろそろタイムリミット。
こうして祈って授かったのなら、それなりに覚悟もできるだろうと、
そんな気持ち。

鈴虫寺の後は、松尾大社でおまいり。
お酒の神様だからなぁ、「来年もおいしいお酒がいっぱい飲めますように」と祈っておいた

寺取材終了!
帰って原稿書かないといけなかったけど、なかなか楽しめた。

まだ5時くらいだったし、家に帰ればご飯も用意していたので、
「ちょっと1杯だけ立ち飲みしたいね」と、夫と二人、立ち飲み屋へ。

狭い狭い、8人も入ればいっぱいのお店。
オネエチャンが一人で切り盛りしている。

5時台から立ち飲み屋で飲もうなんていうのは、
まあ、アル中かヤクザな人間しかいないわけで(笑)
30分ほどいただけでも、いろんな人間模様が見えて面白かった。

私たちの後に入ってきたおっちゃん。
年は60くらいだろうか。
病気か?!と心配になるほど、ふらついている。
ビールを受け取っても泡をどんどんこぼしていた

話を聞いてみると、
「朝、5時から飲んどんのや」
とのこと……
もう私はそれを聞いて、面白くて面白くて仕方がない。

おっちゃん、朝5時って……

気持ちよくなったり、下がったり、また気持ちよくなったり、下がったりで、
1日を過ごし、そうして夕方5時にこの立ち飲み屋にたどりついたわけだ。
すげーな、おっちゃん!!
完全にアル中やん。
でも、なんか親しみわいてしまうんだよなぁ・・・

また別のおっちゃんが入ってきて、その人も既にゴキゲン。
何かと私に話しかけてくる。
私は酔っ払いが嫌いではないので、結構ニコニコして話し返す。
だから、私は酔っ払いのおっちゃんには非常に評判が良い。
にっこりしたら、
「おねーちゃん!なんやかわいいなー!」と喜ばれる

ただ、酔っ払って下ネタ言うおっさんはキライ。
その後に入ってきた「社長」と呼ばれるおっさんは、ずっと下ネタやった。
ちょっとやったらいいけど、しつこいっちゅうか、単に面白くない

先の酔っ払いのおっちゃんたちは、1杯も飲まずにふらふらで出て行った。
1杯も飲めないほど酔ってるのに、それでも立ち飲み屋に寄らずにはいられない……。
酒におぼれた人生を送ってるんやなぁ。

私も結婚してなかったら、間違いなくこういう人生だったと思う。
だから、ああいう酔っ払いのおっちゃんに対して優しくできるのかもしれない。
いや、ほんま。冗談じゃなく。


私は若い女の子が集まるお店は苦手だ。(旨い酒があったためしがない)
こういう立ち飲み屋でビール飲んでる時はとても落ち着く。
「今度、あの店一人でも行ってみよ
と言ったら、
「あかん!一人ではあかん!
と夫に止められた。

場末の立ち飲み屋で朝5時から飲んでるおっちゃんと一緒に
一人で飲むようになったら、やっぱりあかんか……(笑)