明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

「時代おくれ」の女になりたい。

2008-02-24 23:41:56 | ライブ
今日は1日反省会。
思い返せば返しただけ、いろいろ後悔する。

1日2杯の酒を飲んで
酔っ払うのは1年に一度。

目立たぬように
はしゃがぬように
似合わぬことは無理をせず……

ふと、昨晩のカラオケでほんちゃんが熱唱していた、
河島英吾の「時代おくれ」の男の歌詞が脳裏によみがえった。

ため息をつく。
私もそんな「時代おくれ」の女になりたい、と。

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昨晩は、彼のバンドのライブがあった。
このブルースバンドを結成して2回目のライブだ。

場所は前回と同じく、人の良いマスターのいる小さなライブハウス。
観客を呼ばなきゃ商売あがったりだろうに、
今回も来たのは身内だけで。

サイトウちゃんの彼女トモちゃんと職場の先輩、
けんちゃんのお父さん、
彼らの地元の友達チョウちゃん、
そして私。
以上、5名。

ちょっぴりマスターには申し訳なかったけれど、
それでもとてもいいライブだった。
1年前にファーストライブを観たときより、はるかによかった。
それはもちろん、技術的なこともあるけれど、
何より「楽しさ」が伝わってきたことが大きい。
一体感というのか、バンドメンバーと観客5人とがなんだか一緒になって。
プラスのオーラがどんどん出てきて、
空間があったまった。

けんちゃんのお父さんは、カッコよくて面白い素敵な人で、
彼らの集まりにこうやって参加したりするし、
けんちゃんとの関係もいい感じだ。
ライブもお父さんがとても盛り上げてくれたのがよかった。

演奏もすごく上手くなっていたし、
聴いていて普通に心地良かった。
私は元々ハーモニカが好きだから、ほんちゃんの上手さにはまいった!
彼のギターソロはいつもひやひやするけれど(わが子を見守る母の心境)、
なかなかよかったと思う。

ライブが終わって、打ち上げに誘ってもらえたので、
メンバーと観客5人と、総勢9名で近くのちょっとおしゃれな居酒屋へ。
女性(トモちゃん)が選ぶとこういう店になるんだなぁ。
私はだいたいオッサンか「こだわりの夫婦」みたいなのが
集まるような場所しか行かないからなぁ・・・

そこで2時間くらい盛り上がって、ゴハンもしっかり食べた。
今回は体調を崩している人が多く、皆あまりお酒は進んでいない。

出てからカラオケに行こうということになり、久しぶりにカラオケへ。
それも2軒ハシゴ(カラオケのハシゴは初めてじゃ)。

ジャンルも時代もごちゃ混ぜの選曲で、
みんなが思い思いに歌って、楽しい時間を過ごした。
そこでもみんなウーロン茶かコーヒー。
私と彼のみがひたすら安ウイスキーのロックをおかわり。

いつものパターンだけど、この彼の仲間たちと一緒にいると気分がいいので、
ついつい「うちへおいでよー」と誘ってしまう。
体調悪いと聞いているのに呼んでしまった。

本当はライブが終わったらすぐに帰るつもりで、まさかみんなを呼ぶことになるとは思っていなかったから、掃除もまだ。
あまりおもてなしもできなかったが、彼らはラーメンを買って食べていた。
20代男性は、本当によく食べるし、ジャンキーだなぁ。

結局、明け方まで私はひたすら飲んでいて。
今回はサイトウちゃんと二人で話し込んだり、
けんちゃんと二人で話し込んだりと、
今までじっくり話せなかった二人のいろいろな話が聞けて楽しかった。

ただ、翌朝、彼が言うには、
「かおり、また何回も同じこと言ってたで~。けんちゃんが真剣に人生相談してるのに、全く的外れなこと言うし……」
とのこと。

最近、「酔っ払うと同じことを繰り返す」と人によく言われる。
前は「酔っ払うとすぐに寝る」だったのに。
どっちがタチが悪いかといえば、前者だろうなぁ、間違いない。

今回は「私は出家して尼になろうか迷っていた」という話だった。
これを何回も聞かされたら、そりゃ、たまらんな。
前は他の人の前で、「武士の娘※に生まれたかった!」を繰り返していたこともある。
(※注:私は酔っ払うと武士の娘になりたがる)

いやはや。
今回はサイトウちゃんともけんちゃんとも真剣に話していたので、
話の内容の記憶はだいたいしっかりしているのだけど、
(確かに尼の話はした!)
繰り返していたかどうかまでは・・・。

朝9時頃起きると既に2名は帰っていて、お泊り常連メンバーになりつつある「ほんちゃん&けんちゃん」が眠っていた。
二人が寝ている間に、急いで駅前のパン屋へ行って、朝ごはん用のパンを購入。
せめてもの償いだ。

ほんちゃんが先に起きてきて、それからしばらく彼も合わせて3人で、まったりとした時間を過ごす。
パンを食べ、おしゃべりしながら。
ほんちゃんが「こういう時間っていいな」と言ってくれて、
それで少し気持ちが落ち着いた。

その後、けんちゃんも起きてきた。
昨晩の一番の犠牲者なので、すぐに謝った。
「尼になりたい話を繰り返してたんやって?ごめんね」と言うと、
「いやいや、面白かった!」と言ってくれたので、これまたホッとした。

午後を過ぎるまで、皆で昨日のライブやスタジオ録音の音を聴いて、
また余韻にひたって楽しんだ。
録音しても結構上手で、いい感じ。

けんちゃんはわざわざ名古屋から来てくれているし、
ほんちゃんは仕事がハードで休日出勤も多いし、
みんな疲れているのに、こんな酔っ払いに付き合って泊まってくれて、
なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
なんのおもてなしもせず、ひたすら酒だけ飲んで・・・
それも私の直接の友達ならまだしも、夫の友達やで・・・

だけど、この二人はほんまにいい人たちで、
帰り際はいつも名残惜しそうにしてくれる。

「帰ろうか」と立ち上がってから数分立ち話して、
彼と二人、玄関で見送るときも、まだ玄関先で何分も立ち話。
そして、いよいよ帰るというときは、
この上なく優しい、温かい笑顔で、何度も何度も手を振ってくれる。
彼にとって、本当にいい仲間だなぁと実感する。
そして、私も少しだけ、その仲間に入れてもらえたらと思うのだ。
もう酒は飲みませんから……

私は彼らより随分年上なので、友達のヨメとしても付き合いにくいのではないかと思っている。
だけど、何度も顔を合わせるうちに、少しずつ親しい話ができるようになり、
少しずつ敬語の中にもタメ口が混じり始めて、ほっとする。

いつか彼らも結婚したり、子供ができたりしたときに、
その家族も含めてのお付き合いをずっとしていけたら本当に嬉しい。
これが、結婚してよかったことの1つだ。
人との交流が2倍になった。そして、まだ広がる可能性がある。

酒飲みで、ひたすらブルースを語り、
「尼になりたかった」と繰り返す変な女だと思われているかもしれないが、
でも、そういう私をも受け入れてくれる寛大な人たちばかりだ。

あまり恥ずかしいことをして、彼に迷惑がかからないようにしなくてはいけないな、とはいつも思うけれど。

そんなわけで、今日は1日中、いろいろと思い返して反省していた。
「周りの人が飲まないときは、自分も飲まない」
「ずるずるといつまでも酒を飲まない」
というのを、とりあえずの目標に掲げて、反省会終わり。

カラオケも酔っ払って調子に乗って歌っちゃったしなー。
あれもやめよう。
なんかはしゃいでたなー。
あと、すぐに人を家に連れてきたがるのも問題だし。
(酔っ払いなのでかなりしつこい)
彼の友達やのに、彼より目立とうとするし。
すぐに「この曲いいから!」とか「このライブいいから!」と、
自分の選曲を聴かせようとするし。

課題、多いな・・・

目立たぬように
はしゃがぬように
似合わぬことは無理をせず……

そうそう。
私もそんなふうに「時代おくれ」の歌詞のような女になりたい。