明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

友達はみんな読書好き

2007-11-16 00:16:00 | 友達
私の友達は、なぜかみんな本を読む。
中には本好きが高じて(?)、図書館司書になってる人もいる。
別に大学とか行っていなくても、本は読む。
本と言っても、ビジネス本とかじゃない。主に小説。たまに随筆。

私はたぶん蔵書が多いほうなので(自分で所有しないと気がすまないから、借りるということをしない)、ほとんど「私設図書館」のようになっている。
会うときに「なんか本持ってきてー」という友達も少なくない。

前に、びりけんのマスターが「俺は本を読む友達は信用できるねん」というようなことを言っていたことがあった。
マスターも本好きだからだと思う。
これは別に、一般的に本を読まない人間が信用できないというわけではなくて、自分の感性に合った人間かどうかをはかっているということなんだと思う。

私も別に本が好きかどうかを確かめて友達になったわけではないのだが、なぜか100%みんな本を読む人たちだ。
本を読みたいだけでなく、所有したい欲望の強い私は、いろんな人に本を貸す。
自分の好きな本を読んでもらうのは、とても嬉しい。
精神的共有が好きな私ならではのことだ。
別に感想は同じでなくていいのだ。読んでくれること自体が嬉しくて。
私がどういうものに感動し、どういう言葉が好きで、どんなふうなものを書きたいか、それを知ってもらえるだけでもありがたい。

会うと、「最近、どんな本読んだ?」とか「あれ読んだ?」「あの本良かったわ」などといった話題になることも少なくない。
だけど、「最近どんな映画観た?」とか、「あれ観た?」「あの映画良かったわ」という話題になったことは一度もない。

みんなあまり映画を観ないのだろうか?
それすら確かめたこともないほど、「映画(ビデオ・DVD)」の話題ってない。
不思議なものだ。

だけど、本だけじゃなく、映画が好きな人でも友達になれると思う。
とりあえず、文化的じゃない人は無理だなぁ。
これは私の持論だけど、本や映画が好きな人っていうのは、ちゃんと人生というものを見つめている人だと思う。
他人の生き様を通していろんなことを考えるのだから。
それに興味がない人は本も映画も楽しくないだろうなぁと思うのだ。
人としての良さ悪さではなく、「深み」という点で物足りない気がする。

映画・・・
映画の話なんて、ここで書いたことがあったろうか?
何回かあるか。

実は長い長い間、映画を観ていない。
大学くらいまでは、ビッグタイトルくらいは映画館で観るタイプだったのだけど。
社会人になってから、一時期はビデオを週に1本観ていた時期もあった(半年くらいだったけど)
映画好きな人って、本当に毎日1本とか観るからなぁ。

なんでだろう。映像が苦手なのかなぁ。
ものすごく変な話をするけれど、えっちな映像を観ても「ふーん」って感じで何とも思わないけど、官能的な文章を読むと、やや興奮する(笑)。
つまりはこういうことだ。
私は視覚より文章から得る刺激のほうが強く感じられる、ということなんだろう。
(違う?例が悪い?)

私が好きな映画。
なんだろう?
一番を挙げるんだったら、チャップリンの「街の灯」。
チャップリンは大好きでほとんどの作品を観たと思う。
でも、これが最高。

今から15年くらい前、レンタルビデオ屋でこの作品に書いてあった店員のコピーがすごかった。
たぶん、自分が今までに見たコピーで一番すごいと思うものだ。

  「このラストをまだ観ていない人が羨ましい!」

実際に観て、このコピーを実感。
今も思う。
このラストをまだ観ていなくて、これから観る人がいるんだったら、羨ましい。
一度観てしまった者は、もう二度とあの感動を味わうことはできないから。

本でも同じ。
すごく感動した本は、貸すときに羨ましく思う。
ああ、これからあの感動を味わえるのか!と。

今年は近年まれに見る、読書をしない年だった。
月に1冊・・・・?
今月は、中野に勧められた「日本で一番小さな出版社」を読んで、その後、東野圭吾の本を1冊読んで、今は、なかにし礼の「戦場のニーナ」を読んでいる。

友達の本の趣味っていうのもなかなか面白い。
小川洋子の「ミーナの行進」が良かったという、あやといわさきっち。
二人とも乙女座?(そんなの関係ねぇ?←使ってみた)

私は、今年はあんまりいい本を読まなかったなぁ。
数もほとんど読んでないし・・・

今年のベストワンは、佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」。
あとは、BBキングの自叙伝「だから、わたしはブルースを歌う」。

それから、5年くらい前の本だけど、エッセイを読まないから読んでいなかった、村上春樹の「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」。
村上春樹の文章は、やっぱりすごい。
この一言に尽きる。

本はやっぱりいいなぁ。
言葉は、神様が人間だけに与えてくれた宝物!