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紫根の入った紫雲膏・十味敗毒湯と華岡青洲の父

2010-06-25 09:19:45 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

紫根の入った紫雲膏しうんこうと十味敗毒湯じゅうみはいどくとう

〝小町娘と皮膚病〟

華岡青洲はなおかせいしゅう・1760-1835・の父

 小説や映画、舞台で有名な華岡青洲にこんなエピソードがあります。
青洲は和歌山の外科医の息子ですが、その父は手術の際に鎮静が重要であるのに着目して、何とか全身麻酔のいい方法はないものかと研究しておりました。
しかし、これは一代ではとても、完成しない。全身麻酔を完成させるために立派な跡継ぎをつくろう。
それにはまず、いい妻をめとることだと捜していましたところ、近在の旧家の小町娘で皮膚病にかかったのがいたのです。
世間の噂では「たとえ治ってもアバタだらけだろう」というのを彼はその家へ乗込んでいって、娘の病気を全治するかわりに妻に貰い受けたいと申し入れ、これを見事に治したのです。


青洲の「十味敗毒散じゅうみはいどくさん」
「十味敗毒湯じゅうみはいどくとう」

 この薬が中国で作られた皮膚病の内服薬「荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん):荊芥・防風・羗活・独活・柴胡・前胡・枳実・川芎・桔梗・茯苓・連翹・忍冬・甘草・金銀花各1.5;乾生姜1.0」です。息子の青洲がのちにこの薬を日本人に合うように改良したのが「

十味敗毒散:柴胡・前胡・川芎・枳殻・羌活・独活・茯苓・桔梗・人参各30;甘草15

(散薬なので285gになり、約2gが一回分になります)

クラシエ薬品の

十味敗毒湯:柴胡・桜皮・桔梗・川芎・茯苓・防風各1.25g独活・甘草・荊芥各0.75g

(エキスで一回分一包1.2g)」です

小説「華岡青洲の妻」が映画化される時、主演の高峰秀子さんと若尾文子さんが訪ねてきて、「ぜひ漢方の話を聞きたい」というので話しました。
その時「十味敗毒散」の名前が二人の口から飛び出したので、こちらが驚いたようなわけです。
小説には詳しく出ていないので、二人は撮影に入る前に当時にどんな漢方薬があったかいろいろ調べたんですね。

 その折り高峰さんが「私は丈夫なんですけれど松山(夫君松山善三監督)痔に悩んで困っています。何かいい薬はないでしょうか」というので膏薬の「紫雲膏(しうんこう)」をすすめました。
すると四、五日して「非常に調子が良い」という礼状を貰いました。
これも華岡青洲が漢方に蘭方を取入れて改良した薬なんです。
青洲は内服薬「十味敗毒散」のほか「紫雲膏」や「白雲膏
(はくうんこう):胡麻油100.0ml;白蝋380.0;鉛白300.0;椰子油・軽粉・樟脳各7.5」といった独特の膏薬も創製しています。


内から治す傷ぐすり

 これらの膏薬は皮膚病でも、化膿した傷や切り傷を痕形なくきれいに治すのに卓効があります。
元来、皮膚病、湿疹は皮膚の血行障害と発汗の過多による皮膚の損傷なんですね。

汗が出て老廃物が皮膚の表面にたまって表皮を損傷することから起こります。
こうした皮膚の異常負担を内部から大小便で排除し、肝臓機能を助けて解毒作用を促進するのが「十味敗毒散」で、「紫雲膏」は皮膚の外部から肉芽の発生を早め、膿を取除く働きをします。
とくに皮膚に化膿の痕が残らないのが大きな特徴です。
よくある股ずれや靴ずれ、火傷などにも卓効があります。

 華岡青洲は西洋式に外部からと漢方で内部からの両方の治療を考えたわけですが、これを漢方では折衷派とか折衷方と呼んでいます。
華岡青洲は、とにかくすぐれた先覚者ですね。
旧カネボウ漢方講座テキスト 薬学博士渡辺武


ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
 ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。

本体価格

250g 8,000円

500g 15,000円

分包品1包1g入り60包3,500 円

1包60円


紫根

2010-06-24 09:48:41 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です


紫根 薬味薬性 苦寒
(味は苦く、服用すると体を冷やす) 血剤(血症に作用します)


 奈良時代は紫が非常に流行して、万葉集にも詠まれるくらいに沢山自生していた植物です。


 江戸紫というように昔は東京近辺に多かったのですが、次第に採れなくなって、昭和の初期にはすでに東北地方だけが採取地になっていました。


 紫根を使った有名な膏薬に『紫雲膏
:ゴマ油1000;蜜蝋380;当帰・紫根各100;豚脂25』がありますが、なぜ膏薬にするかというと、紫根の色素にシコニンに秘密がありからです。後略


 漢方薬の後世方に紫根牡蛎湯
1:当帰5.0;牡蛎4.0;芍薬・川芎・紫根各3.0;升麻・黄耆各2.0;があります。

 最近は潰瘍とか直腸癌が多いのですが、こういうものには紫根が適応できる場があります。

 ただし、紫根の色素は水に溶けませんから、煎じ薬で使う場合は、酢やレモンを入れて酸性にして煎じると良く効きます。薬学博士渡辺武著『平成薬証論』

なお、当店では紫根を扱うことが出来ません。11:56


ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
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本体価格

250g 8,000円

500g 15,000円

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1包60円


陰陽應象大論篇 第五 第二十一節 訳

2010-06-23 09:30:25 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です


黄帝内経素問 
2 陰陽應象大論篇 第五


第二十一節


 善診者、察色、按脈、先別陰陽。審清濁而知部分、 

 

視喘息、聽音聲、而知所苦、觀權衡規矩而知病所主、按尺寸、觀浮沈滑濇、而知病所生、以治無過。以診則不失矣。

訓読

善く診る者は、色を察し、脈を按じて、先づ陰陽を別つ。

清濁を審かにして部分を知り、喘息を視、音聲を聽きて、苦しむ所を知り、權衡規矩を觀て病の主たる所を知り、尺寸を按じ、浮沈滑濇を觀て、病の生ずる所を知り、以て治すれば過なし。

以て診るときは則ち失わず。



診察を正しく、そして上手にする医者は、病人の色をよく観察し、脈を按じてそしてその病が陰に属するか、陽に属するかを判別します。

そして精濁を審らかにし診て、病がどこにあるかを知り、息づかいを観察し、病人の呼吸音を聴き、そしてその苦しむところを知り、四時によって変化する脈を観て、病の主たる所を知り、尺脈と寸脈の部分を按じて、浮沈滑濇を観て、病の発生する所を知り、そのようにして治療すれば過ちを起こすことは無く、失敗することはありません。


 

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

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1包60円


平成22年6月21日の脈の図・湯液と鍼灸の脈

2010-06-22 09:21:18 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

脈証 「傷寒論(しょうかんろん)」「金匱要略(きんきようりゃく)」には「寸口(すんこう)の脈」「跌陽(ふよう)の脈」「少陰(しょういん)の脈」の三部(さんぶ)の脈を述べています。
「寸口の脈」は橈骨(とうこつ)動脈(手首の脈)、「跌陽の脈」は足の第一骨と第二骨との間で、「少陰の脈」は内踝後下で診ますが、一般に脈は寸口で脈を取ります。

平成22621日の脈の図・湯液(とうえき)と鍼灸(しんきゅう)の脈

 

脈の種類

傷寒論、金匱要略に記載されている脈の種類は29種類あります。平成薬証論(へいせいやくしょうろん)より

 お客様ご自身に診てもらい、脈の打ち方の強弱(寸・関・尺の部位のいずれが強いか)のみでも大変参考になります。

 

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

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本体価格

250g 8,000円

500g 15,000円

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陰陽應象大論篇 第五 第二十一節 語句の意味

2010-06-21 09:13:57 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 2 陰陽應象大論篇 第五

第二十一節
語句の意味

 善診者、察色、按脈、先別陰陽。審清濁而知部分、視喘息、聽音聲、而知所苦、觀權衡規矩而知病所主、按尺寸、觀浮沈滑濇、而知病所生、以治無過。以診則不失矣。

語句の意味

診=診察する。医者が病人の病状をみる。

察=よくみる。観察する。詳しく知る。

色=顔色。ようす。

脈=みゃく。

按=この場合第二指、第三指、第四指で脈を診る。

別=見分ける。しわけする。

審=詳しい。細かい。詳しく。明らかにする。

精濁=清気(肺に吸入される清澄な大気、または水穀の精微の気)と濁気(水穀の精微な濃濁な部分)

喘息

権衡規矩=けんこうきく・脈気を整えるたとえまたは病を診察する基準の意、望色(望診)法の一つ。

 

鍼灸医学大系 2巻 P757

権衡規矩(ケンコウキク) 外界の変動によって脈の現われ方が違って来ることを意味するもので、脈要精微論篇第十七に「春の応は規に中り、夏の応は矩に中り、秋の応は衡に中り、冬の応は権に中る」という句があるので、その中の四字を取ってここにもって来たものであろう。これ等の解説は脈要精微論篇第十七のところでするが、之を要するに本文の意味とするところは、四時によって変化ある脈状を観察して、病の主なる部分はどこにあるかということを知るのである。

 

東洋学術出版社 陰陽応象大論篇 P128

権・衡・規・矩を観る――四季における色と脈が正常であるかどうかを診察すること。馬蒔(16世紀)の説「春は規に応じるとは、陽気の柔軟なのが、丸い規のようであることをいう。夏は矩に応ずるとは、陽気の強く盛んなのが、方形の矩のようであるとこをいう。秋は衡に対応するとは、陰が昇り陽が降り、高下が必ず平となることをいう。冬は権に対応するとは、陽気が下にあるのが、重い権(はかり)のようであることをいう」。 


9 図10は平成薬証論より

尺=尺中の部位

寸=寸口の部位

浮=脈位は浅く、軽く取ると得られる。病が表にあることを示し、浮にして有力は表実、浮にして無力は表虚。

沈=この脈は軽くとると応じないが強く押さえると得られる。病が裏(り・深い所)にあることを示している。有力は裏実、無力は裏虚。

滑=脈の往来がなめらかで、指には円滑に応じ、円珠が盆の中でころがり回るような状態である。痰飲・食滞・実熱など、また妊娠しているときにもあらわれる。

濇=しょく・(さんずいに嗇)。渋に同じ。しぶる。なめらかでない。とどこおる。

詳細は脈要精微論篇第十七で、いつになるかわかりません。

明解漢和辞典、漢方用語大辞典。

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

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 ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。

本体価格

250g 8,000円

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