八幡市の背割桜を見学

2011-04-21 11:56:33 | 歴史と散策

 平成21(2009)年2月、NPO法人・瀬田川リバプレ隊主催の現地見学ツアー「淀川の今と昔」に参加し、「三川合流」地点を初めて見学したが、評判の背割桜は花を付けていなかった。しかし今回は4月11日の訪問で、満開の背割桜を充分に楽しむことができた。
  京阪電車・八幡市駅を下車して人の流れについて10分くらい歩くと「御幸橋」に達し、木津川右岸に桜の並木が姿をみせる。これが有名な「背割桜」の並木
である。

 
2011-04-11-3949 木津川右岸に見える背割桜の帯     2011-04-11-3953 背割堤(緑色)の地形図

  背割堤周辺は「淀川河川公園」として整備されており、250本のソメイヨシノと50本のハナミズキが約1.4kmの花のトンネルを形成している。
  
2011-04-11-3962 幅広い桜のトンネル       2011-04-11-3958 幅広い木津川の河川敷
 
 背割堤の名の由来は、木津川の堤防の背を割る形で宇治川の流路が付け加えられてできたので、背割堤と呼ばれるもので、この少し先で宇治川と木津川が合流して淀川となり、のあと桂川と合流して大阪湾に向かう。背割堤は、宇治川と木津川の両方をゆるやかに合流させる役目を果たしている。
 ネット情報によると、昭和50年代始めまでは松並木で会ったが、害虫被害で松が枯れ、昭和53(1978)年3月に当時の建設省がソメイヨシノに植え替えて今日に至ったとの記載があるが、現場で見た桜の樹齢は30年余とは思えない貫禄があった。おそらく、少し成長した木を植樹したのかもしれない。
 背割堤に、国土交通省天ヶ瀬ダム管理支所が立てた大看板があり、ここから16.3km上流にある天ヶ瀬ダムの放流による増水時にサイレンを鳴らすから、河川敷に降りないように注意している。今回、想定外の事象発生で大災害となった「東日本大震災」を経験し、淀川流域に位置する低水位地区の今後の災害防止対応の難しさを痛感した旅でもあった。

 


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