正月早々から疏水の改修工事がスタートしているが、今年の工事範囲は広く珍しい工事に出会うことが多い。この期間、第一疏水の流れを止めて第二疏水(連絡トンネルを含めて)だけでまかなっている。昨年・一昨年の冬の修理は山科疏水が中心であったが、今年は第一トンネル西口洞門から七号橋までの水路底面の全面張り替えと鴨東運河に架かっている冷泉橋以西の水路壁面石垣の全面張替え工事が進行している。
「夷川舟溜り」の浚渫も珍しい工事の一つで、南側に土嚢を積んで鴨川に抜ける水路を確保し広い舟溜りの水を抜いて蓄積された汚泥を浚渫機で浚えている。
東側から西側をみた写真 南側から北側をみた写真
夷川舟溜りの北側には右写真に示すように白い建物の裏に「京都踏水会(昔の大日本武徳会遊泳会)」があるが、明治29年(1896)この舟溜りには遊泳会が日本で最初に開設した夷川水泳場があり、昭和44年(1969)まで利用されていたと記録されている。この工事は2月末ころまではつづくと思われるので、機会があれば見学してほしいと思う。
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