ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

俳画〝猩々木〟

2018年12月13日 | 俳句

 昨日はエアコン付けずに炬燵だけで過ごせるので、最高気温をみると14度と、最低気温も9度…こんなに違うんですね~。もうビックリ! でも今日の夜は5度と、また寒くなりそうです。昨日から今日にかけてとても嫌なことがありましたので、ブログも書く気がしませんでした。

 十何年もとてもいい人だと思っていたのに…詳しいことは書けませんが、人間の二面性、要するに表と裏を見せつけられるとガッカリして人間不信に陥りそうです。最近はそういうことから遠ざかっていましたし、私の廻りはみんないい人ばかりで…と思っていましたのに。

 そういえば一年半ほど前にもありましたね。もうすっかり忘れかかっていたことをまた思い出してしまいました。

 今日は俳画教室でした。画材は〝ポインセチア〟、もちろん冬の季語です。メキシコ原産のトウダイグサ科の常緑低木。クリスマスの時期になると店頭で一際目をひくあの観葉植物です。欧州ではクリスマスにキリストの血の色である赤を飾る習慣があって用いられるようになり、それが日本でも急速に普及して、今では冬の風物詩に欠かせないものの一つになっています。また、その鮮やかな色から「猩々木(しょうじょうぼく)」という別名もあります。

  宴果てぬ猩々木(ポインセテイア)の緋に疲れ    文挟夫佐恵

 どんな宴かしら…もしかしたら何かの俳句大会の後の懇親会?または、何かの受賞パーティとか出版祝賀パーティーとか、とにかく年末の慌ただしい中での宴でしょうから、余計に疲れますよね。おまけにあちらこちらには真っ赤なポインセテイアが飾られていて、〝ああ、やっと終わった。疲れたあ~〟という気持ちが、上五の〈宴果てぬ〉という倒置法によってよく表されていますね。

 作者の文挟夫佐恵さんについては名前ぐらいしか知りませんでしたので、Wikipediaで調べましたら、なんともスゴイ人なんですね。
 
 文挾 夫佐恵(ふばさみ ふさえ、1914年1月23日 - 2014年5月19日)は、俳人。東京都生まれ、東京府立第五高等女学校卒。小学校時代より作句、1934年に上川井梨葉主宰の「愛吟」に入会。1944年に飯田蛇笏の「雲母」に入会。のちに同門の石原八束の家での三好達治を囲む文章会に参加した。1961年、八束とともに「秋」の創刊に参加、同人となる。1998年、八束の逝去により「秋」主宰。2006年まで務めたのち佐怒賀正美に主宰を譲り同誌の名誉主宰となる。1965年に第12回現代俳句協会賞、2007年に句集『青愛鷹』により第7回俳句四季大賞、2011年に第2回桂信子賞を受賞。2013年には句集『白駒』(はくく)により、史上最高齢となる99歳で第47回蛇笏賞を受賞した。他の句集に『黄瀬』(1966年)、『葛切』(1974年)、『天上希求』(1981年)、『井筒』(1995年)、『時の彼方』(1997年)など、共著に『私の昭和俳句』がある。2014年5月19日、老衰のため東京都中野区の病院で死去、100歳没。

 さて、俳画の賛は、藪本積穂の句、〈短冊に目出度き一句年用意〉でした。昨夜書いたのですが、写真がなくてUPが遅くなり…ゴメンナサイ!

コメント
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