
金沢の観光スポットレポート その737(No.1110)
◇金沢の商業看板④ 横安江商店街-1
金沢は藩政期、明治、大正、昭和、平成の「バームクーヘン都市」といわれ、その時代の建築物や工芸文化、食文化などが受け継がれ、現在と融合しているのが大きな魅力ではないでしょうか?
商業用看板もその時代に造られたものを継承・保存したものや、新しく作ったものがあり、建物全体の雰囲気を醸し出しているのです。
今回は、日頃はあまり意識をしないが、金沢らしさの看板に絞り金沢市内中心部を取材しバームクーヘン都市の魅力を探ってみました。

■写真は目細商店エムザが側看板
1)加賀毛鉤 目細商店
針屋八郎兵衛は加賀前田藩が城下を開く以前天正3年(1575)京都より金沢に入り縫い針の製造販売を行っていた。
藩政期加賀藩が武士の心身鍛錬のために鮎釣りを奨励した。そこで武士たちは縫い針を曲げ、それに思い思いの野鳥の毛や金糸(きんし)、銀糸(ぎんし)などの糸を巻きつけ、毛針をつくるようになった。
住所:金沢市安江町11番35号
TEL:076-231-6371
□目細商店紹介ブログページ

■写真は目細商店店内の看板

■写真は目細商店明治初期の図

2)近八書房(ちかはちしょぼう)
寛政元年(1789)初代近岡屋八郎右衛門が金澤木ノ新保(現在の金沢市本町)にて「近岡屋」を創業。二代目が現在の横安江町へ店を移し、書籍の出版、販売を行ったのが始まりと伝えられている。
住所:金沢市安江町1-11
TEL: 076-231-6148

■写真は近八書房

3)新保商店
ギャラリー喫茶collabon(コラボン)が営業している。
住所:金沢市安江町1-14
TEL:076-265-6273

■写真はコラボンの新保商店看板
(つづく)