いしかわの伝統工芸 その1(No.51)
◇金箔工芸
金沢は日本の金箔のほとんどを生産する金箔のまち。
金沢で打たれる金箔や銀箔、プラチナ箔を総称して金沢
箔と呼ばれています。これらは漆器の加飾や屏風、仏壇
などに用いられ、金沢の伝統工芸品を彩ってきました。
箔打ちの工程で出来る「あぶらとり紙」も金沢の名産と
して知られています。
◇加賀友禅
季節の花や風景を描き、ぼかしを特徴とする優美な図
柄の加賀友禅は、金沢の代表的な伝統工芸品。製作には
複雑な工程と熟達の職人技が求められますが、型染めや
簡単な手描き染めなら体験も可能です。
◇水引細工
加賀水引は結納飾りや金封などに使われ、豪華さと緻
密な細工で知られていますが、最近は水引の美しさを活
かした小物・アクセサリー類の開発も盛んです。指先か
ら作り出される緻密な細工は目を疑うほど。
◇加賀毛針
藩政期より始まった加賀毛針はその繊細さと美しさで
知られ、最盛期の大正時代には年間100万本がつくられて
いました。現在はこの技術を活かして、ブローチやイヤ
リング・ピアスなどのアクセサリー類などもつくられて
います。
■写真は加賀友禅