小袖曽我
蘇我十郎五郎の兄弟は、父の敵(工藤祐経)を討つ許しを乞うために母の元を訪れた。が、母は十郎には会うが五郎には会ってくれません。兄十郎は必死に母を説き伏せやっと会うことが出来たが。五郎を連れて行くことを許してくれません。
諦めて帰ろうとしたろころ後ろから母に呼び止められやっと許可が下りました。
今日はその五郎の役だった。
草紙洗
内裏の席で小野小町と大伴黒主が対戦することになった。小町が歌が上手なのでとても太刀打ちできない。こっそり小町の歌を立ち聞きし、それを万葉集に書き込み、それを小町が古歌を詠んだと嘘をつき、小町を貶めた。
小町は必死言い訳するが通らない。小町が泣き泣き帰ろうとすると紀貫之が呼びとめ、王の許可を得て、小町にそれを洗ってみよという。
見事歌は消え失せた。紀貫之は黒主に責任を取らせようとするが、小町は黒主を許し舞をまう。
立衆(朝臣)をやる。脇役だからちょっとだけ謡うのかと思ったら結構あちこちにあって大変だった。
間違えてはいけないと一生懸命に練習するも上手く行かない。
耳が悪いので大きな声を出すと隣の人の声が聞こえない。立衆は何人かで謡うので声が合わないと大変。
声が小さいと謡曲特有の声が出せないので上手くいかない。
謡曲は下手くそでも大きな声で謡うと何とかそれらしく聞こえる。声が小さいとどんなに上手に謡っても下手くそに聞こえるから不思議だ。
おさらい会だからといっても誰も練習してこないらしい。皆ヘタクソ。
それでも声が大きいと評価も高い。
小さな声を出す人はいかにも自信がなさそうで損だ。
以前竹林で竹を燃やしていたら、突然竹の節の大きな破裂音がして、それ以来耳がおかしくなった。自分の声が自分の耳の中で共振して声が大きく聞こえるようになって、本当は自分がどれだけの大きさで声を出しているのか、どんな音を出しているのかさっぱり分からない。
それでも仲間に入れて貰えるのは謡の下手くそな人ばかりだからだ。
集まってくるのは老人ばかりだからこんなものかな。
モクレンの花が満開です。すぐ後をぼっかけるように桜が咲きます。
花の香りもすごそう^^