亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

便所の謂れ

2013-12-10 | 読書

便所にまつわる禁忌、伝承は数多くある。

いくつか例を挙げてみる。

①便所に入る前に咳をする。

②妊婦は便所で唾をはいてはいけない。

③夜12時を過ぎてから便所に行かない。

④オオマガトキ(午後6時)には便所に行かない。

⑤便所でけがをすると死んでしまう。

⑥便所で倒れると死んでしまう。

⑦子供の歯が抜けると、上の歯は便所の雨どいへ、下の歯は便所の屋根に投げると、よい歯が生えてくる。

⑧人の死を示す歯が抜けた夢を見た時には、便所で三晩、櫛をかけ続けるとよい。

⑨便所を汚しておくと、ただれ目になる。

⑩便所をきれいにすると、きれいな子供がうまれる。

⑪便所を汚しておくと、痘痕(あばた)の子が生まれ、禍になる。

⑫便所の神や箒の神に赤飯を供えると、安産になる。

⑬タスキをかけたまま便所に行くと、へその緒を首に巻いた子が生まれる。

⑭胞衣(えな)は便所の側に埋めるとよい。

⑮生まれた子供の初詣は、便所へ連れて行って参る(関東・信越地方)

この④のオオマガトキは、便所の神様が集合する時間を意味している。この時間に便所に行くと、尻をたたかれたり、神の怒りに触れて怪我をするという。⑮は、雪隠(せっちん)詣りのことだ。便所は、農耕に必要な下肥を蓄える場所であり、自然界の再生エネルギーを未熟な子供に与えることで、確実に人間界に定着できるようにと願いを込めたわけである。

病院で診察待ちの間に本を読んでいたらこんなこと書いてあった。

便所にもいろいろ謂れがあるようだ。

③は自分には絶対不可能だ。頻尿の自分にはとても我慢が出来ない。

勿論迷信だろうが昔の人が考えていたことが良く分かり面白い。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 介護予防教室 | トップ | 夢にも感覚がある »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書」カテゴリの最新記事