鏡花水月紀。

日々の言の葉、よしなしごと。

誰のうえにも。

2008-04-07 | 日々のこと。
あと何回、春を迎えて花を仰ぐことができるのかなぁなんて思う。

去年はくだんの腹痛でこれが最後の見納めかと思いこみ、
道ですれ違うお年寄の長生きすらを妬み、
死を前にした人の苦い気持ちを味わっていました。
まだやりたいことが沢山あったのに、なんて時間の無駄をしてきたのだ、
そんなことも思ったりしましたっけ。

昨日はあまりに暖かな日和で、
それが永久に続くかのように、思い違いしそうになりました。
案外、生もそれに似ているかもしれません。

白い可憐な花は花わさび。
数年前の春、茎と花をかき揚げにして食べたあと、
残った根を植えておいたら根ついたもの。
イノチ連綿、花を咲かせました。